こんにちは! 新日本婦人の会 王寺支部です

お知らせや日々の活動などを、皆様にお届けします。

奈良県での救急活動体制の、なにがどう問題なのでしょう。

2008年04月23日 01時50分36秒 | 奈良県での命の重さは、どうなってるの?
また来たくなる、静寂の空間というものがあるようです。
王寺町本町2丁目にある、放光寺がそんな場所かもしれません。
今回は、境内の奥の方まで、入らせていただきました。
ツツジにもうすこしすればサツキが、より一層落ち着いた雰囲気を、醸し出すのでしょう。



2007年8月に発表された、奈良県妊婦救急搬送事案 調査委員会報告書
(概要版)では、この問題に対する原因究明を行い、直接的な原因として、
以下の4項目を挙げていました。

1)消防と医療機関の連携不足
2)県内に産婦人科救急患者を受け入れできる、医療機関がなかったこと
3)未受診妊婦であったこと
4)産婦人科医の不足

昨日も、このブログでお伝えしましたように、消防本部の救急活動が、
なにか大きな問題をかかえているような印象を与えます。
はたしてそうなのでしょうか。

マスメデイアで、「たらいまわし」という言葉が大々的にクローズアップされ、
いかにも、奈良県の救急体制はなっていないかのようなイメージが。

奈良県消防本部の発表している、消防本部別救急搬送状況(2006年)

 消防本部名       管轄区域   年間搬送人数 その内妊婦数
奈良市消防局       奈良市     13,465人  87人(0.6%)
大和郡山市消防本部  大和郡山市    3,173人  19人(0.6%)
桜井市消防本部      桜井市      2,556人  41人(1.6%)
五条市消防本部      五条市      1,639人   0人
生駒市消防本部      生駒市      3,555人  34人(1.0%)
葛城市消防本部      葛城市      1,264人   7人(0.6%)
西和消防本部      生駒郡・上牧町   4,865人  39人(0.8%)
                河合町・王寺町
宇陀広域消防本部   宇陀市・曽爾村   1,974人   6人(0.3%)
                御杖村
吉野広域消防本部   吉野町・川上村   1,005人   0人
                上北山村・下北山村・東吉野村
中和広域消防本部   大和高田市・橿原市 10,504人 77人(0.7%)
                御所市・高市郡
香芝・広陵消防本部  香芝市・広陵町    3,104人  31人(1.0%)
山辺広域消防本部   天理市・磯城郡    4,399人  30人(0.7%)
                山添村

 合   計       13消防局・本部   53,016人   379人(0.7%)



王寺町本町2丁目にある、放光寺の境内に、かわいらしいスズランを見つけました。
お寺の住職さんご一家の、人柄が偲ばれます。


女性としての素人判断になりますが、救急体制上の問題として、
各地域ごとの地域的・距離的搬送状況、救急隊員の数、
高度化された救急車の保有台数、病院との連絡システム、
妊婦の場合のマニュアルなどがあげられますが、

その中でも見逃すことができないのが、救急本部から産科施設への照会で、
どういう理由で受け入れがなされなかったのか、ということではないでしょうか。

消防機関への救急要請における産科・周産期傷病者搬送状況について
という資料が、同じく奈良県消防本部から公表されています。


救急搬送人員 産科・周産期傷病者  照会するも受け入れに至らなかった
               の搬送人員  理由ごとの件数(延べ件数)


                  (ベッド 専門外 医師 手術・患者 処置 初診 理由不明
                        満床       不在  対応中  困難      その他)

2004年中 52,970人 569人   4  15  20   16   2  3  42
2005年中 54,083人 505人   2  19  19   14   6  3  29
2006年中 53,256人 552人   5  21  11   20   10  5  42

上記の資料は、奈良県が発表しているものです。
明日のこのブログでは、消防庁が発表している同種のデーターと比較します。

全国的に見ても(全国と比較)、奈良県ではあまりにも、
照会先で、受け入れられなかった理由に、

1)手術中・患者対応中
2)理由不明・その他
3)専門外

という理由(項目)の数・比率が多すぎるからです。
それも、産科・周産期搬送だけでなく、小児搬送・重症以上傷病者搬送に
ついても、同じ理由で医療機関に受け入れられていないのです。
なぜなのでしょう。



王寺町本町2丁目にある、放光寺です。
アイリス ライラック ツツジ モモ ハナカイドウなどが、
要所要所に群生で植栽されています。
この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 医事関係訴訟事件のなかで、... | トップ | 奈良県での救急活動照会、医... »
最新の画像もっと見る