書とお寺が大好きな春逕の「日々是好日」

日々思うこと、感じた事をつづります。

天水・那古井館にお邪魔して

2008-03-24 22:29:13 | 思う事
夏目漱石ゆかりの旅館、那古井館にお邪魔した。
ここは縁あって2度ほどお邪魔したことがある。

以前お邪魔したときは、一階のお部屋に書のお友達と泊まった。

夏目漱石の自筆といわれる『則天去私』の軸にえらく感動したものだった。

『則天去私』
(意味)小さな私を去って自然にゆだねて生きること。

今回は玄関入ってすぐ右上の扁額に中村不折の書があったのが印象的だった。

私は上京するたびに鶯谷の「子規庵」を訪ねる。
なぜ子規庵なのか???
私にもわからなかった。

でも今回ここに繋がったのを不思議に思った。

夏目漱石は1867~1916江戸牛込生まれ。東大卒。五校(熊大)教授。
正岡子規は1867~1902松山生まれ、俳諧を研究。

東京の根岸の子規庵には、夏目漱石、森鴎外、中村不折、高浜虚子、河東碧梧桐、伊藤左千夫、長塚節、与謝野鉄幹、島崎藤村、会津八一らが訪れていた。

私は今日、この那古井館で中村不折と、夏目漱石に会えた気がした。
ここの旅館には、夏目漱石を訪ねる人が全国からお見えになるらしい。

またなんとなく、文人たちの生きた世界を少し身近に感じることができたいい時間だった。


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
をを! (Akahito~友部丹人)
2008-03-25 20:46:27
おばんにござる

をを!
予が尊崇の念やまぬ
子規 漱石 そして 虚子・・・

加へて不折なる金石の書・・・

予も
いずれ
なんとしても
おとづれたしと
わくわくする心持にて
記事を拝読したる

いと有難し

頓首
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ありがとうございます。 ( Akahito~友部丹人さんへ)
2008-03-25 21:32:43
私はただ、自分の心の欲するままに好奇心を持って歩んできただけです。

去年の秋には早稲田大学で会津八一の記念展があっていたので、東京の息子をナビ&荷物もちにして行ってきました。
上京すると必ず行くのが、国立博物館、子規庵、書道博物館、
私の大好きな朝倉文夫先生の彫塑館です。今年も夏か秋にはまた、上京の予定です。今度は一葉記念館と奏楽堂(旧東京音楽学校)には行きたいと思っています。

自分では、マニアックと思っていましたのにあかひとさんに嬉しいコメントをいただいてこちらこそ感謝いたします。
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