書とお寺が大好きな春逕の「日々是好日」

日々思うこと、感じた事をつづります。

薬師三尊像の脇侍・東京へ

2008-04-29 08:46:12 | お寺のこと
今、東京国立博物館では、奈良薬師寺の三尊像の脇侍の日光菩薩像、月光菩薩像が東京にお出かけになっている。

昨夜、NHKの特集で薬師寺の特集があった。

薬師寺は、玄奘三蔵の教えを引き継ぐ白鳳のロマンが感じられるところ。

大和はくにのまほろば
たたなづく青垣
山隠もれる大和し美し      『景行天皇』

天武天皇は皇后の病気平癒のために薬師寺を680年に発願したが、その後即位した持統天皇は698年に完成。

特集では、薬師如来像の右手の輪宝(人々の病や苦しみを救う)や、足の裏の模様、そして薬師様、日光様、月光様の光背をはずすところ、そしてその背中をカメラが写した。

それぞれの背中のすばらしかったこと。

薬師如来様は、大きなゆったりとした大きな背中。日光様は男性的、月光様は女性的な背中だった。

東京に行って本物を見たいものだと思った。

薬師寺のお坊さん方が、三尊像の背中を磨いておられた。

600年代にこのようなすばらしい仏像が作られたなんて、その仏師は渡来人だったのだろうか?
もともとは黄金だったらしいから驚きである。

薬師寺は法相宗。唯識教学。

作った仏師、薬師寺の僧侶たち、特に有名な高田光胤元管長、お寺を守った多くの人たち、お写経をしてお寺を支えたその気持ちの大きな大きな力でお寺も仏像も永遠に人々を救う力となると思う。

ちなみに私もお写経を昔、薬師寺さんに収めた。
私の辛い思いを薬師様にゆだねたのだった。
いつか微力でも人の力になれる日を願いながら・・・。


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