米芾(米元章)の臨書 ・・・・2010.1春逕臨
手本(先人の書)を見ながら書くことを臨書(りんしょ)といい、形臨(けいりん)、意臨(いりん)、背臨(はいりん)の方法がある。
臨書は古典などの学習手段として古来から行われており、奈良時代の光明皇后による王羲之の『楽毅論』の臨書が正倉院に現存する。
臨書に対し、他人の書を参考にしないで、自分で創意工夫して書くことを自運(じうん)という
- 形臨…字形を真似することに重点を置いて書く。手本にできるだけ忠実に字形や用筆法だけを模倣する。
- 意臨…筆意(ひつい、筆者の意図)を汲みとることに重点を置いて書く。作品が生まれた時代背景や作者の生き方、精神性まで模倣する。
- 背臨…手本を記憶した後、手本を見ないで記憶を頼りに書く。その書風を自分のものとして他の作品にも応用していく。
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