書とお寺が大好きな春逕の「日々是好日」

日々思うこと、感じた事をつづります。

折節の移り変るこそ、ものごとにあはれなれ 徒然草19段

2014-09-13 10:14:54 | Weblog

いよいよ秋ですね。


「やうやう夜寒になるほど、雁鳴きてくる比、萩の下葉色づくほど、早稲田刈り干すなど、とり集めたる事は、秋のみぞ多かる。

また、野分の朝こそをかしけれ。

言ひつゞくれば、みな源氏物語・枕草子などにこと古りにたれど、同じ事、また、いまさらに言はじとにもあらず。

おぼしき事言はぬは腹ふくるゝわざなれば、筆にまかせつゝあぢきなきすさびにて、かつ破り捨つべきものなれば、人の見るべきにもあらず。」


読み)

ようようよさむになるほど、かりなきてくるころ、はぎのしたばいろづくほど、わさだかりほすなど、とりあつめたることは、あきのみぞおおかる。

また、のわきのあしたこそ おかしけれ。

いいつゞくれば、みなげんじのものがたり・まくらのそうしなどにことふりにたれど、おなじこと、また、いまさらにいわじとにもあらず。

おぼしきこといわぬははらふくる るわざなれば、ふでにまかせつつ、あじきなきすさびにて、かつやりすつべきものなれば、ひとのみるべきにもあらず。」




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