書とお寺が大好きな春逕の「日々是好日」

日々思うこと、感じた事をつづります。

みんなの声が一つになって!!!

2009-09-23 16:57:02 | 思う事
秋分の日の午後、県立劇場へ「NHK熊本児童合唱団定期演奏会」に行った。
知人から誘っていただいたのだったが、お嬢さん(里ちゃん)も小さい頃から知っているので、オープニングの曲をステージ上で堂々と歌っている里ちゃんの様子をみて思わず涙が溢れた。(涙腺弱すぎ)

NHK熊本児童合唱団といえば歴史も古く、品位のある合唱団となんとなくは知っていたが、ステージを見たのは初めてだった。

涙腺が緩んだ一曲目は「鉄腕アトム」だった。黄色のボンボンを振りながら元気いっぱいに踊りながらみんなに合わせて歌ったのだった。

その後は正統派の素晴らしい合唱が続いた。二部はミュージカル「メリーポピンズ」をのびのびと披露してくれて1時間半のステージはあっという間だった。

私も大昔は合唱部(3年間)だったので、指揮の先生の指とゆれる体にあわせて曲の中に入っていって音楽に浸った。

音楽はいい。芸術はいい。
芸術の秋。

急いで帰って本業の書を書くことにする。








素晴らしい作品に出会った。

2009-09-23 11:02:14 | 思う事
知人と一緒にに小倉で開催されている「西日本陶磁器フェスタ」に行った。
何しろ連休中ということで、高速道路の渋滞を心配したものの、ゆっくりみる事が出来た。大展示場には、全国からたくさんの陶芸家さんたちの作品が並んでいたが、同時開催の「西日本陶芸作家展」には感動の作品にいくつも出会えた。

人間国宝の井上萬二先生の「白磁花形花器」は薄い青色の花びらの形した白磁の大きな花器で、上から覗き込むと光の花弁が器の中心に結ばれてとても綺麗だった。
私が一番目を留めたのは、倉島岱山先生「牙白瓷蓮弁彫水差」だった。
象牙のような微妙な淡い白磁の水滴で、歴史の中風格と気品を含みきりりとしていた。(私は専門家ではないので、その表現が適切であるか解らないが・・・)
帰って倉島岱山のことと、作品を調べてみた。
倉島先生は有田焼窯元の出であるが、江戸期に栄えた須恵焼の再興を志し、福岡県須恵町に窯を築いておられるそうだ。
最近は特に、牙白磁(ぞうはくじ)・緑定(りょくてい)なお、白磁・青磁を中心に制作してい
る。という事だった。
あの時象牙のような淡い白色って思ったのはまんざらではなかった。

熊本の女性で磁器の作家さんも居られた。
この作品は彼女の作品。
間美恵さん。
天草で採れる良質の磁器の土で形を作り、結晶釉(けっしょうゆう)といううわぐすりをかけて焼きあげてある珍しい綺麗な作品だった。
亜鉛の結晶が表面にキラキラしていた。この技法も中国で発見された技法らしい。

いろんな専門分野でいろんな人たちが研究し続けている。
感動を与える作品の中には見えない努力と葛藤がたくさん含まれている事を改めて感じいい時間をすごすことが出来た。

見えない努力と想いそして歴史の裏づけ、これは作品の深みと品格として現れるものだ。
さ、私も頑張ろう。