書とお寺が大好きな春逕の「日々是好日」

日々思うこと、感じた事をつづります。

もしも文字が無かったら?

2009-05-26 00:09:29 | 思う事
漢字の始まりは自然神への崇拝から!と「白川静」先生のに書いてある。
つまり、漢字は祭事に使われていた。
甲骨文字(亀の腹の骨や、牛骨など)に彫って、占いなどに使ったり、権力のある王たちは自分の功績などを青銅器に鋳込ませた(金文)。
秦の始皇帝は説文解字という最古の字典を作らせて文字の統一をした。
始皇帝は「文字の統一は国の統一」といった。
その後、墨で竹や(竹簡)木(木簡)に書き、伝達できる手段(手紙)とした
又、後世まで功績を残す為や墓誌として石に彫る文字も発達した。
しかし、庶民が文字を使い始めたのはいつごろなのか???

今、もし、文字が無かったら・・・。
言葉を書き留めることは出来ないし、メールもネットも出来ない。
話した言葉、聞いた事、頼まれたこと、すぐメモしないと忘れやすくなってきた。
文字は伝達の手段として当たり前のような扱いをされているが、文字の変遷も文字の歴史もその事を知ればもっと面白いと思う。
すぐに言葉で文字で表現でき、人に伝えることが容易であるという現在、

もし、今、文字がなかったら?
とふと考えてみた。