だからちがうんだってば.

ブログ人から引っ越しました

オオモノは違うね

2005-04-23 19:18:46 | 生活
とあるところに、博士課程を修了して大学に就職し、講師をやっているのと、これの大学院時代の師匠筋に当たる教授がおったそうですが、その話。
さるやんごとなき方面からこの2人に論文を書かないかという話が降ってまいりまして、2人は引き受けたんだそうであります。引き受けて論文を書いて提出すれば終わりかといえばさにあらず、その論文を発表し、他の研究者からコメントを得る機会がセットされ、そのコメントをもとに修正を加えて出してほしいとのことでありました。第1校を完成させたこの2人、コメントを得る会場にやってまいりまして、並んでコメントを聞いておりました。さて、このコメントを返す段になりまして、教授のほうがつらつらと返事をいたしたんでありますな。そのコメントの内容も、教授の申し述べたリジョインダーの中身もここでの話には関係ないのでとりあえず省略いたしますが、ま、同席したみながなるほどなるほど、と聞いていたとのことであります。一通り議論が終わりまして、この会議を取り仕切っていたこれまたやんごとなき方が、講師のほうを向いてこうお聞きになったんだそうです。「教授はああおっしゃっておられるが、講師のかたから付け加えることや、あるいは言いたいことはないですか?」 ええまあ、普通の講師であればちらっと時計など眺めて時間を確認しつつ、「いえいえ私のほうからは何も」であるとか、「ええでは一言だけ」とか申しますところでありますが、やはりこの講師、只者ではなかったと見えて、手許のマイクのスイッチを入れてこうおっしゃったんだそうですよ。

「ええ、今日は教授も仕事をしているようなので、私から言うことはありません。