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詩はどこにあるか(谷内修三の読書日記)

日々、読んだ本の感想。ときには映画の感想も。

嵯峨信之『土地の名-人間の名』(1986)(40)

2019-06-29 11:03:03 | 嵯峨信之/動詞
雑草詩篇 Ⅲ

* (小さな水溜りは)

風が吹くと
水溜りはおさない翼でいつしんに飛び立とうとする

 小さな波を翼に見立てている。
 「おさない」と「いつしん」の呼応が強い。さらにそれが「する」へと結びつく。「いつしんに」「する」。
 飛び立てるように、嵯峨は祈ってる。その祈りも「いつしん」だ。


*

詩集『誤読』は、嵯峨信之の詩集『時刻表』を批評するという形式で書いたものです。
オンデマンドで販売しています。100ページ。1500円(送料250円)
『誤読』販売のページ
定価の下の「注文して製本する」のボタンを押すと購入の手続きが始まります。
私あてにメール(yachisyuso@gmail.com)でも受け付けています。(その場合は多少時間がかかります)





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