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詩はどこにあるか(谷内修三の読書日記)

日々、読んだ本の感想。ときには映画の感想も。

黄色い薔薇

2014-10-21 01:05:55 | 
黄色い薔薇

恥ずかしいことだが、
黄色い薔薇の詩を頼まれたとき、私は
壁に立て掛けてある絵はがきの絵を剽窃した。
三年前の秋のことである、
あるいは五年後の冬のことかもしれない。

背景は灰色っぽい青。
黄色い花びらのペンで縁取りしてあるのだが、
線が花びらから離れるときがある。
色が線をはみ出すときもある。
恥ずかしいことだが、

輪郭の破れ目が、
そのときの私の不調和とぴったりあっていた。
気持ちを装飾にするのがいやになってしまった、
という気持ちさえありきたり比喩のよう。
恥ずかしいことだが、
だれも気づかなかった。


*



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です。

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