「新たな皇室像」
自民党憲法改正草案を読む/番外249(情報の読み方)
2019年03月25日の読売新聞朝刊(西部版・14版)の社会面。
という見出しで秋篠宮の活動を紹介している。それによると、
単に「事実」が書いてあるように見える。秋篠宮が皇室活動を影で(?)支えているという具合に読めるが、私は「深読み(誤読)」をする。
秋篠宮へ国民の視線をあつめる(秋篠宮を重視する)という姿勢は、NHKの「天皇生前退位意向」の報道以来、一貫してつづいている。この背景には安倍の「意向」が隠れている。
天皇「強制」生前退位(と、私は「強制」ということばを補って見ている)は安倍によって仕組まれたものであり、安倍の狙いは、秋篠宮を飛び越して悠仁を「摂政」につかせ、安倍の独裁を完成させることだ。
天皇の「公務」は夫妻でやるのが原則。皇太子の場合、夫妻での活動には無理が生じることがある。昨年の実績では、皇太子夫妻は秋篠宮夫妻にくらべて半分しか活動していない。
だから、皇太子が「天皇」をつとめるのは、無理。
かといって、秋篠宮に交代させるというのは、やはりむずかしい。
一気に秋篠宮を飛び越して、「摂政」という形で悠仁を担ぎだす。
悠仁天皇(摂政)を誕生させたのは、安倍だ、ということを国民に印象づけ、独裁を正当化する。
これが最初からの狙いだろう。
そのためには、もちろん秋篠宮も利用できるだけ利用する。NHKのスクープも、秋篠宮と親しいNHKの記者経由という「噂」が流れたが、そのころから「裏工作」をしていたのだ。利用していたのだ。安倍主導の「強制生前退位」ではない、というための隠蔽工作である。
皇太子と秋篠宮の違憲の対立(齟齬?)のような報道も、安倍がどこかで「操作」しているのだろう。
読売新聞は、
と書いている。「秋篠宮さまの30年に及ぶ活動の重みもよく理解している」の「主語」は「ある政府関係者」なのだろうが、はっきりしない。「主語」を明示しないことで、「国民が」「理解している」という解釈が成り立つように、つまり、そういう考えを誘導するような書き方でもある。
「兄と弟」というのは、新聞としてはかなりかわった「表現」だと思う。普通なら、
という書き方になると思う。「兄と弟」というような表現も、「天皇生前退位」と同じように「誰か」が用意したものなのだろう。
昭和天皇、いまの天皇の「兄弟関係」についての報道でも、「兄の昭和天皇」「兄の(いまの)天皇」という言い方は、しないだろう。昭和天皇の「弟の〇〇宮」、天皇の「弟の〇〇宮」とは言っても、天皇に「兄の」とう形容詞はつかないだろう。「唯一無二」の存在なのだから、形容詞はいらない、というのが「日本語の経済学」である。
私は天皇制というばかげた制度はなくなればいいと思っているが、そういう私でさえ「兄の〇〇天皇」ということばは思いつかない。天皇を支配するのはおれだ、と思っている誰かしか思いつかないことばだろう。
「誰か」というのは、もちろん安倍サイドである。この「誰か」は「生前退位」報道のときもそうだが、有頂天になった瞬間、日本語の常識を逸脱する。(「生前退位」は皇后が誕生日に、そういうことばは聞いたことがなく胸を痛めたというまで、マスコミに流れ続け、皇后の発言以来、ばっと消えた。ミスに気づいた「誰か」がつかわないように指示したということだろう。)
読売新聞は、また、こういうことも書いている。
私は歴史を知らないからわからないが、明治以前はどうたったのか。なぜ「明治以後」に限定して天皇制を見ないといけないのか。継承権が「1位」「2位」ときまっているなら、特に「皇嗣」というような呼び方もいらないと思うが、なぜわざわざそう呼ぶことにしたのか。そういうことも、私は疑うのである。
だいたいいまの天皇が即位するとき、だれが「新たな皇室像 兄弟で」などと言っただろうか。「兄弟で」ということばを持ち出してくる限りは、そこに「弟重視」の視点があると見なければならない。
皇太子が天皇の間に、法律を改正し、「女性天皇」を誕生させるよう制度をととのえることもできる。そういうことを封印しようとする人間が背後にいて、それが「兄弟」を全面に出し、その延長に「悠仁天皇」を思い描いていると想定する必要がある。
自民党総裁「安倍3選」からまだ1年もたっていないが、すでに「4選」の話まで出ている。安倍は絶対に「悠仁天皇」まで居すわる。独裁のためなら、なんでもする。そう思って、安倍の行動を見守る必要がある。
#安倍を許さない #憲法改正 #天皇退位
*
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自民党憲法改正草案を読む/番外249(情報の読み方)
2019年03月25日の読売新聞朝刊(西部版・14版)の社会面。
新たな皇室像 兄弟で/秋篠宮さま 公務支え
という見出しで秋篠宮の活動を紹介している。それによると、
昨年の(皇太子)ご夫妻での公的な外出は皇室行事を含め24件を数えたが、秋篠宮ご夫妻は54件に上った。
単に「事実」が書いてあるように見える。秋篠宮が皇室活動を影で(?)支えているという具合に読めるが、私は「深読み(誤読)」をする。
秋篠宮へ国民の視線をあつめる(秋篠宮を重視する)という姿勢は、NHKの「天皇生前退位意向」の報道以来、一貫してつづいている。この背景には安倍の「意向」が隠れている。
天皇「強制」生前退位(と、私は「強制」ということばを補って見ている)は安倍によって仕組まれたものであり、安倍の狙いは、秋篠宮を飛び越して悠仁を「摂政」につかせ、安倍の独裁を完成させることだ。
天皇の「公務」は夫妻でやるのが原則。皇太子の場合、夫妻での活動には無理が生じることがある。昨年の実績では、皇太子夫妻は秋篠宮夫妻にくらべて半分しか活動していない。
だから、皇太子が「天皇」をつとめるのは、無理。
かといって、秋篠宮に交代させるというのは、やはりむずかしい。
一気に秋篠宮を飛び越して、「摂政」という形で悠仁を担ぎだす。
悠仁天皇(摂政)を誕生させたのは、安倍だ、ということを国民に印象づけ、独裁を正当化する。
これが最初からの狙いだろう。
そのためには、もちろん秋篠宮も利用できるだけ利用する。NHKのスクープも、秋篠宮と親しいNHKの記者経由という「噂」が流れたが、そのころから「裏工作」をしていたのだ。利用していたのだ。安倍主導の「強制生前退位」ではない、というための隠蔽工作である。
皇太子と秋篠宮の違憲の対立(齟齬?)のような報道も、安倍がどこかで「操作」しているのだろう。
読売新聞は、
発言に慎重な兄と率直な弟。天皇、皇后両陛下は、兄弟が比較や対立の構図で見られることを懸念されていると言う。(略)ある政府関係者は「秋篠宮さまの不規則発言は懸念材料の一つだ」という。ただし、秋篠宮さまの30年に及ぶ活動の重みもよく理解している。
と書いている。「秋篠宮さまの30年に及ぶ活動の重みもよく理解している」の「主語」は「ある政府関係者」なのだろうが、はっきりしない。「主語」を明示しないことで、「国民が」「理解している」という解釈が成り立つように、つまり、そういう考えを誘導するような書き方でもある。
「兄と弟」というのは、新聞としてはかなりかわった「表現」だと思う。普通なら、
発言に慎重な「皇太子」と率直な「秋篠宮」。天皇、皇后両陛下は、「ふたり」が比較や対立の構図で見られることを懸念されていると言う。
という書き方になると思う。「兄と弟」というような表現も、「天皇生前退位」と同じように「誰か」が用意したものなのだろう。
昭和天皇、いまの天皇の「兄弟関係」についての報道でも、「兄の昭和天皇」「兄の(いまの)天皇」という言い方は、しないだろう。昭和天皇の「弟の〇〇宮」、天皇の「弟の〇〇宮」とは言っても、天皇に「兄の」とう形容詞はつかないだろう。「唯一無二」の存在なのだから、形容詞はいらない、というのが「日本語の経済学」である。
私は天皇制というばかげた制度はなくなればいいと思っているが、そういう私でさえ「兄の〇〇天皇」ということばは思いつかない。天皇を支配するのはおれだ、と思っている誰かしか思いつかないことばだろう。
「誰か」というのは、もちろん安倍サイドである。この「誰か」は「生前退位」報道のときもそうだが、有頂天になった瞬間、日本語の常識を逸脱する。(「生前退位」は皇后が誕生日に、そういうことばは聞いたことがなく胸を痛めたというまで、マスコミに流れ続け、皇后の発言以来、ばっと消えた。ミスに気づいた「誰か」がつかわないように指示したということだろう。)
読売新聞は、また、こういうことも書いている。
代替わりの後の「兄が天皇、弟が皇位継承順位1位の皇嗣」という後世は「父が天皇、長男が皇太子」という流れがつづいた明治以後の天皇制で初めてのことだ。
私は歴史を知らないからわからないが、明治以前はどうたったのか。なぜ「明治以後」に限定して天皇制を見ないといけないのか。継承権が「1位」「2位」ときまっているなら、特に「皇嗣」というような呼び方もいらないと思うが、なぜわざわざそう呼ぶことにしたのか。そういうことも、私は疑うのである。
だいたいいまの天皇が即位するとき、だれが「新たな皇室像 兄弟で」などと言っただろうか。「兄弟で」ということばを持ち出してくる限りは、そこに「弟重視」の視点があると見なければならない。
皇太子が天皇の間に、法律を改正し、「女性天皇」を誕生させるよう制度をととのえることもできる。そういうことを封印しようとする人間が背後にいて、それが「兄弟」を全面に出し、その延長に「悠仁天皇」を思い描いていると想定する必要がある。
自民党総裁「安倍3選」からまだ1年もたっていないが、すでに「4選」の話まで出ている。安倍は絶対に「悠仁天皇」まで居すわる。独裁のためなら、なんでもする。そう思って、安倍の行動を見守る必要がある。
#安倍を許さない #憲法改正 #天皇退位
*
「天皇の悲鳴」(1500円、送料込み)はオンデマンド出版です。
アマゾンや一般書店では購入できません。
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