藤枝市長の部屋

元気なまち藤枝づくり 北村正平のちょっと一言

戦没者追悼・平和祈念式典に臨んで~感動~

2012年08月17日 | ちょっと一言
今年もまた8月15日を迎えました。
ご遺族並びに関係各位のご列席をいただき、「戦没者を追悼し平和を祈念する式典」を挙行いたしました。
今年は、本市が非核平和都市宣言を行ってから25年の節目の年になります。
本市は一昨年より戦争の事実を次の世代に伝えるべく、市内中学の代表生徒に8月6日の広島平和記念式典への参加をしていただいていますが、今日の式典で5人の代表生徒に、参加しての感想を発表してもらいました。
5人からの平和のメッセージの発信は各々自分なりのしっかりした考えのもと、人の心を打つものがあり立派でした。
加えて、遺族会代表の村松様の謝意は戦没者への追悼・平和について大いに考えさせられ、感じ入るものがありました。ここにご本人の了解を得て、少し長くなりますが、そのお言葉の一部を紹介します。

「年月の経過は全ての事実の風化を進めます。人間忘れることも必要であります。しかし絶対忘れてはならないこともあります。戦争によって蒙った多くの国民の犠牲。なかんずく310万人を超える有為な青年が戦争によって散った事実を忘れることはできません。
ロンドンのオリンピックにおいて日本の選手は日本の名誉を背負って奮闘し、立派な成績とともに栄誉を手にし、国威の発揚に尽くしました国民すべて感動し賞賛しました。
しかし戦争中同じ年頃の青年たちは、国家の存亡の為、すべてを捨て家族をも顧みずその命をかけて戦いました。しかし、なに報われることなく草蒸す屍・水浸く屍となりあたら有為な青春を散らしました。
いかなる気持ちで戦場に旅立ったか、どんな想いで遠い戦場に散ったか、そしてその家族の思いやいかばかりか、痛恨胸に迫ります。
戦争という悲惨な歴史的事実を後世に伝え、恒久平和の実現に努めなければなりません。亡き人々たちが自分たちに託した願いを再考し、改めてその願いの実現に努めることが私たちの使命であります。
戦争を知らない世代が大多数を占め、戦没者の顔を知らない遺族が増えております。
その中で国の大事に殉じた英霊を忘れることなくその祀りを絶やすことなく、後世に伝承しなければなりません。
今後とも英霊に対する変わらぬご厚情を賜ることをお願いしてお礼の言葉といたします。」

今年の戦没者追悼・平和祈念式典は雰囲気・内容とも、いつになく感動のひと時でした。

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