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Have A Nice Day LIVE2009~『18時開演』

2009年11月11日 | 音楽
2009年7月4日(土)東京国際フォーラムでのライブ音源が今日発売されました。

“吉田拓郎最後のコンサートツアー”と謳われてはじまったツアーも体調不良により、
結局4本のみ。
その最後になった東京公演の音源をたまたまエイベックスが録音していたらしく、
拓郎本人の意向で全編ノーカット、あの日の模様は全て今回のライブ盤に収められ
ています。

本当なら、つま恋でDVD撮影、NHKホールはTV放送が予定されていただけに
この音源がラストライブの貴重な音源になりましたね。

このライブ盤、歌詞カードなどは入っていなくて、拓郎からのメッセージカードのみと
いうとてもシンプルな作りです。
ただ、特典としてスタジオ録音&撮影のDVD付き。
これはすぐに見ました。
拓郎、元気に楽しそうに唄っていましたよ♪


さてさてこの日。


事前情報で「開場したすぐあとに拓郎本人が1曲だけ唄ってすぐに引っ込む」という
のを入手。ネット上でも情報交換が飛び交っていて、
「どこの会場では何を唄った」とか
「開場して1番乗りした人が入った時にはすでに唄っていた」とかありました。

僕としてはライブ構成など知らない状態で行きたかったのでなるべくネットを見ない
ようにしていたのですが、その“オープニングサプライズ”の詳細だけは知りたくて
調べはしました。
拓郎本人も「最初の名古屋はほとんどの人が気づかなくて、俺はここで唄ってんだ
ぞー!って叫びたかった」と後にラジオで話してました。


いざ当日。


少し早めに行ったところ既に会場の東京国際フォーラムの前にはかなりの列が
出来ていました。それでも西荻窪の「かずみや」さんと合流させてもらったので、
前の方に並ぶことが出来ました(かずみやさん、ありがとうございました)。


で、17時開場。


50才前後の方たちのほとんどがステージに向かって走っていきます。
僕もそれについて走って行きました。ラッキーにも最前列を確保。
目の前にマイクスタンドです!
みんなみんなステージに向かって次から次へとやってきます。
その数おそよ200?300?
大きな会場がライブハウスのような感じで押し合いへし合いで今か今かと拓郎が
出て来るのを待っていました。


するとついに!


大勢のバックバンドと一緒に拓郎が!!!
「おぉー!タクロー!!!」

拓郎は照れくさそうに笑っていました。
そしておもむろに『無題』を唄いはじめました。
客席の照明はついたまま、ステージにライトはなく暗いままでした。

あんなに近くで拓郎を見たのは初めてだったので興奮しましたよ。
細く見えたけど、とても63才には見えない若々しさ、Tシャツとジーンズの似合う
拓郎がそこにいました。

そして唄い終わってまたソデに引っ込んでいきました。

この時点でまだ開演時間の18時までかなりあったと思います。
ファンにはたまらないサプライズでした。
きっとやってる本人も楽しんでいたと思います。

今回のこの最後のツアー、とても複雑な心境で会場に向かいました。
前にも書いたので良かったら読んでみて下さい。
こちら

最初は久し振りの拓郎との再会で嬉しくもありましたが、その一方で心のどこかで
今日が“別れの日”という気持ちもありました。
それでも「いや、きっとまた会える」という根拠の無い気持ちも芽生えたり、いろんな
感情がグルグル回っていたのです。


そして18時開演♪


拓郎ひとりウクレレを持って登場。
最後のコンサートツアーの東京公演が始まりました♪

拓郎はとにかく元気でした。
アルバムレコーディングの時とは違うライブの時の艶のある歌声。随所に張り上げる
声も凄い出ていたし、MCもいつも以上に楽しくて、拓郎本人もノリノリで会場全体が
笑いに包まれていました。

ライブのセットリストは調べないで行ったから前奏を聴いて「おぉー、これかぁ~」、
「これがきたかぁー!」と心の中で叫び、そして歌は一緒に口ずさんでいました。

今回、最後のツアーということで代表曲のオンパレードかなぁと思っていたらそうでは
なくて、意外と思わせる曲もありました。

拓郎本人は「選曲が良かった」とラジオで言ってましたけどね。
新しいアルバムからも多かったから今現在の心境と照らし合わせてっていう気持ちも
あったかも知れませんね。

ライブも中盤に差しかかって時間が過ぎていったあたりから何だか淋しい気持ちに
襲われました。
「もうすぐ終わっちゃうなぁ、このままずっと唄っててくれないかなぁ」という心境。

拓郎と拓郎を愛する多くの人たちと一緒に過ごす豊かなるこの時間と空間。
永遠に続いていくような錯覚もあれば、終わりが見えている別れの約束。

スッゲー楽しいライブで、とても素敵な時間を送っているのは間違いないんだけど、
拓郎が「最後」と言ったばっかりにこれほど重いライブもないなと思いました。
あくまでもファンの勝手なわがままな気持ちなのですが・・・。

途中何度か泣けました。
泣くだろうなとは思ってたけど自分の中で意外な曲で泣けてしまって。
「落陽」は絶対泣くと、どこかで泣く気満々だったんですけど、「落陽」やんないんだ
もんなぁー、あそこは「落陽」だったはず。「春だったね」になっちゃて・・・。
個人的には「落陽」聴きたかったです。
こうやってライブ盤として残るなら余計に唄って欲しかったなぁと今更ながら思うのです。
「落陽」待ってた人多かったと思いますよー。


アンコール。


全ての曲を唄い終わって拓郎はずっとおじぎをしたままでした。
いつの頃からか、拓郎は最後に頭を下げている時間がとても長くなりました。

僕は涙が止まりませんでした。
しゃくり上げて泣いていました。
「拓郎、まだやってくれよ!ソデに消えないでよ!これで終わりなんて嫌だよ!」
心の中で泣き叫んでいました。

大失恋にも似たような、急に心の中にポッカリと穴が開いたような気持ち。
客電がつき明るくなり、現実の世界に強引に引き戻された感じがしました。


それからというものの“拓郎ショック”なるものが今も続いているのです。
拓郎のアルバムを最初から順番にゆっくりゆっくり聴いていこう。
もう一度拓郎とランデブーしよう。

あの時、あそこで別れてしまったけれど僕の拓郎への想いは変わるどころか
日に日に強くなっていきました。
「ウィンブルドンの夢」にあるように、

♪いつかまた会える場所がある その日はきっとやってくる


その後、無念のコンサート中止。
休養を経て何度かのラジオ出演。
そして今回のCD発売。

拓郎は元気に活動を再開しています。


「部屋を真っ暗にしてヘッドホンで聴けばコンサート会場にいるような感じ」と
拓郎は話してました。

まだ僕は聴いてないのですが、あの日の光景が目に浮かぶんだろうなぁ。
あの日は複雑な気持ちだったけど、今度は楽な感じで聴きたいと思います。


吉田拓郎ファンの人もファンじゃない人も良かったら是非♪
本当に楽しくて、いいライブです。
MCも笑えます。
吉田拓郎のコンサートに行ったつもりで聴いてみて下さい☆



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