愚者愚者

「愚者愚者」

15 16 17　そこで時は止まって
歌を覚えたカナリアはセブンティーン
落書きみたいに　生きるつもりでいたよ
刹那の火花が　まぶしすぎたから

　わっをーん　青春の遠吠えが
　わっをーん　いつもいつも鳴いてやがんだぜ
　わっをーん　わっをーん　わっをーん

愚者愚者に丸めて捨てようとしたけど
捨てられずいるおれの遅咲き人生
スローライフ　冬も
スローライフ　春の兆し

夏、庭、縁側　西瓜の種とばして
おれこれからどうしてくつもりなんだろう

答えは見えない　出口も見えない
自分育てるゲームだとは気づかなかったよ

　わっをーん　青春の野良犬が
　わっをーん　どこまでもくっついてきやがんだぜ
　わっをーん　わっをーん　わっをーん
　
愚者愚者に丸めて捨てようとしたけど
捨てられずいるおれの遅咲き人生
スローライフ　冬も
スローライフ　春の兆し

わっをーん　わっをーん　わっをーん

網膜

で、こうやってぐるーっと見てたら
前回わからなかった網膜シリーズとかがわかってきたよ。

で、解けた気がしたね。
おれのなかで、大竹さんはこんな人だよ。

明治の画家はヨーロッパに行って、油絵に出会いました。
しんろうさんは、イギリスにいってゴミと出会いました。
パクリです。

佐伯祐三は絵画のなかにフランス語をかきこみました。
しんろうさんは英語のマッチをスクラップにはりました。
パクリです。

ウォホールはキャンペルスープの缶をかいて売れました。
しんろうさんはピーナッツをかいてうれました。
パクリです。

デュシャンは便器を泉と呼びました。
しんろうさんは、ゴミをアートと呼びました。
パクリです。

ポロックはしずくをキャンバスにたらしました。
しんろうさんは、ためてそれをかきまぜました。
パクリです。

イブクラインはキャンバスの表面を火で焼きました。
しんろうさんは、かたまったかきまぜを火でやきました。
パクリです。

しんろうさんはパクリでいいからどんどん試せよといってます。
そうだ、その通りだからおれは詩集をつくろうとひらめきました。
パクリです。

ああ、
とても頭の中がすっきりしたので
このあと、
木場から門前仲町、そして東京駅まで
歩いてしまいました。

もしかすると
感動していたのかもしれない。

むかし、
ゴタールみて
たくさんいそいで歩いたみたいに。

全景という名前

大竹伸朗という人は、
ぜーんぶまとめて懐古するのが好きなのかあ。

みるたび、
マッチのスクラップをみかけている気がするが。

ほら、前にも
こんな分厚い本だしてるし、さ。

全景ダフ屋

行ってきました、
大竹伸朗「全景」展。

木場もすっかり変わって
リゾート地みたいだった。

公園も広々してるし、
おれのなかの江東区のイメージと全然違う。

入り口はこんなんだった。

で、なんと冴えないオタク風のダフ屋さんみたいな男子が
入場券を割引して売ってくれていた。

新聞勧誘用のチケットを
売ってんじゃねえのかなあ。(笑)