札幌のクリスチャン鍼灸師

札幌市中央区山鼻地域、石山通沿い側で、脈診流による経絡治療専門の鍼灸院をしています。

東洋はり医学会がベルリンでセミナーを

2008-09-09 18:04:29 | 医療・健康
私が所属する鍼灸の学術団体である「東洋はり医学会」は、東京の本部を中心に、国内のみならず、アメリカの数都市・イギリス・オランダ・スイス・スペイン、オーストラリアの数都市・ニュージーランドにも支部があります。
年に3回ほど海外支部にも本部から講師を出向させてセミナーをしています。
今月は、ドイツのベルリンと、オーストラリアのブリスベン、来月はアメリカのシアトルで行うようです。
やはり欧米においても「はり」と言えば中国鍼が主流のようです。
しかし、近年日本の鍼灸術も少しずつ注目されてきているようです。
私が東洋はり医学会に入会した1990年に、初の海外支部として、アメリカにボストン支部が設立されました。
さて、この前の日曜日、本部の理事をしている木下敦夫先生(栃木県西那須野市)↓
http://www.keiraku-chiryo.com/toyohari/toyohari.html
↑と、私が所属する札幌支部の雑務に関連して、何度かメールでやり取りしてました。
そののメールの中でお互いの近況報告もしていたのですが、今回先生が講師としてベルリンに行くとの事・・・。
その準備をしていると書いてました。
これまで本会はドイツ語圏ではスイスのチューリッヒでセミナーを開いた事がありますが、今回ドイツ国内では初めてではないかと記憶しています。
当院でもそうですが、このように本会が行っている日本の伝統的な鍼灸術である「経絡治療」が着々と海外でも注目されている事は嬉しい事です。
よく皆さんもテレビなどでみると思いますが、中国のはりは太くて長く、はりの刺激も日本の二比べ強いです。
もちろん、はりの刺入の際は痛くなく入れますが、はりそのものの刺激量は強いです。
中国に留学した日本人鍼灸師の中にも、中国のはりは日本人には強すぎると言う人がいるほどです。
日本のはりの中でも、私がしている「経絡治療」はさらに刺激が弱いです。
ある意味、気功に近い要素があるほどです。
もちろん、強い刺激の中国鍼でも病気が治りますから、それはいいのですが、なるべく苦痛を伴わない治療がベストだと、私は考えます。
そのような事からも、この経絡治療が海外でも注目されているものと思います。
昨年10月に、日本伝統鍼灸学会北海道大会が札幌で行われましたが、↓
http://pub.ne.jp/shinqroom/?entry_id=1014272
↑そのはりの本場と言われている中国に置いても、日本のような弱刺激のはりが少しずつ言われて着ているという発表もされていました。
近年中国も経済発展が目覚しいですから、それに伴い中国国民の体質も敏感になって着ていると思われ、その事からだんだん弱刺激のはりが中国人にも求められて着ているのかもしれません。
今後の動向も注目して行きたいと思います。
さて、話を東洋はり医学会の海外セミナーに戻します。
今回ベルリンに派遣される講師は、木下理事と、常任理事の鹿住晴廣先生(カスミハルヒロ)(東京都足立区)↓
http://www.karada.ne.jp/user/adati_ku/umeda/
と、常任理事村上道夫先生(東京都世田谷区)↓
http://www.karada.ne.jp/user/setagaya_ku/murakami/
↑の計三人です。
今日成田を経ったと思います。
それと、おそらくベルリンと同時期に、オーストラリアのブリスベンでも、東洋はり医学会のセミナーが行われていると思います。
そちらにも3人の講師が出向しているはずです。


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