この前たまたま読んだ鍼灸業界誌である「鍼灸大阪」の106号 VOL2 NO2(平成24年9月発行)。
イギリスで登録されているチャリティー団体の「Moxa Africa(モクサアフリカ)」。↓
http://www.moxafrica.org/
「moxa」とは、灸に使う日本語での「モグサ」がそのまま英語になったものです。
そのMoxa Africaが灸治療を、サハラ南部で流行りつつある肺結核に対して、投薬に付加するなど、また、薬品が得られない場所では代替療法として利用する可能性について研究するため、設立された団体とのことだそうです。
アフリカの肺結核の問題は、HIVとの複合感染が火に油を注いでいるとのこと。
Moxa Africaは、これまでウガンダと南アフリカで活動してきました。
その結果、特に薬剤耐性菌による肺結核に対して、有効と考えられているということです。
その理由として、灸治療は安価で済む、やり方さえ教えれば自分達で出来る、副作用も無いなど、れりっとがあることが認められつつあるそうです。
実際鍼灸に冠する古典の医学書にも、肺結核に対する鍼灸による治療法の記述も有ります。
また、当鍼灸院が行っている「経絡治療」を、戦前体系化したうちの一人である岡部素道氏が、古典鍼灸に関心を持つきっかけともなったのは、氏の肺結核を八木下勝之助氏の鍼灸治療によって感知したことからでもあります。
確かに近代になって、西洋医学の発達により、肺結核に対して、ワクスマンによるスプレプトマイシンに始まり、鍼灸治療なんかよりよっぽど有効ではあります。
しかし日本においても、結核菌も含めて、薬剤耐性菌の問題もしばしば言われることでもあります。
Moxa Africaの事例が日本の一般医療界にも知られるようになれば、鍼灸治療の有効性がもっともっと世間に認められるようになればと期待したいところではありますが、道のりはそう簡単なことではないだけに、それを考えると、正直複雑な思いではあります。
黒沼一也のTwitter
鍼灸師の求人情報
イギリスで登録されているチャリティー団体の「Moxa Africa(モクサアフリカ)」。↓
http://www.moxafrica.org/
「moxa」とは、灸に使う日本語での「モグサ」がそのまま英語になったものです。
そのMoxa Africaが灸治療を、サハラ南部で流行りつつある肺結核に対して、投薬に付加するなど、また、薬品が得られない場所では代替療法として利用する可能性について研究するため、設立された団体とのことだそうです。
アフリカの肺結核の問題は、HIVとの複合感染が火に油を注いでいるとのこと。
Moxa Africaは、これまでウガンダと南アフリカで活動してきました。
その結果、特に薬剤耐性菌による肺結核に対して、有効と考えられているということです。
その理由として、灸治療は安価で済む、やり方さえ教えれば自分達で出来る、副作用も無いなど、れりっとがあることが認められつつあるそうです。
実際鍼灸に冠する古典の医学書にも、肺結核に対する鍼灸による治療法の記述も有ります。
また、当鍼灸院が行っている「経絡治療」を、戦前体系化したうちの一人である岡部素道氏が、古典鍼灸に関心を持つきっかけともなったのは、氏の肺結核を八木下勝之助氏の鍼灸治療によって感知したことからでもあります。
確かに近代になって、西洋医学の発達により、肺結核に対して、ワクスマンによるスプレプトマイシンに始まり、鍼灸治療なんかよりよっぽど有効ではあります。
しかし日本においても、結核菌も含めて、薬剤耐性菌の問題もしばしば言われることでもあります。
Moxa Africaの事例が日本の一般医療界にも知られるようになれば、鍼灸治療の有効性がもっともっと世間に認められるようになればと期待したいところではありますが、道のりはそう簡単なことではないだけに、それを考えると、正直複雑な思いではあります。
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