札幌のクリスチャン鍼灸師

札幌市中央区山鼻地域、石山通沿い側で、脈診流による経絡治療専門の鍼灸院をしています。

玄米食を始めてから24年

2024-09-08 17:25:34 | 医療・健康
ふと思い起こせば、玄米食を始めてから、24年になります。
確か2000年の9月1日から、本格的に自分で玄米を炊き始めたかと思います。
聞きかじりで失敗しながら、徐々にそれなりに食べられるよう、炊き方を工夫しました。
アズキを少々、数年前からクロマメも少々入れて炊いてます。
塩をちょっと入れると沸点が高くなるとのことで、炊き具合も良くなり、塩を入れないよりはいいようです。
もちろん塩は化学塩ではなく、自然塩を使ってます。
以前は圧力鍋を使ってましたが、安物だったせいかちょっとがたがきて、今は炊飯器で炊いてます。
それも、玄米モードの機能がない炊飯器です。
その炊飯器でいろいろやってみて、それ相応に美味しく炊き上がる方法を見つけました。
その方法をここに書いてもいいのですが、その炊飯器によって炊き方が違ってくると思うので、皆さんもいろいろやってみて方法を見つけて下さい。
まぁ、近年は玄米モードつきの炊飯器も、けして珍しくないですけどね。
さて、玄米ご飯は白米より栄養価が高いので、あの野菜もこの野菜もなどとそれほど考える必要もなく、ある意味気が楽です。
また、けして褒められたことではありませんが、酒飲んだりなど、不摂生も否定出来ないですが、その割りに健康でいられています。
実際それなりに、ジャンクフードも食べてもいますしね。
まぁ言うまでもなく、油断は禁物ですが・・・・。
さて、玄米食を始めた当初は、マクロビオティックにも関心を持ちました。
その事からも、このブログの初期には、いかにもマクロビオティックを支持している様な書き方もしていたかと思います。
その後少しずつ私の考え方も変わってきてますが、食養生法・食事療法としてのマクロビオティックを必ずしも否定するものではありません、
ただ、しばしばマクロビオティックの信奉者の中には、桜沢如一の思想哲学を受け入れなければマクロビオティックではないみたいな事を言う人がいます。
私は桜沢の著書を直接読んではいないのですが、桜沢のニューウェイジ的な思想は、どうも受け入れがたい感覚です。
また、マクロビオティックは、日本の温帯地域の感覚で食事法を指示している向きもあり、夏場ならともかく、ここ北海道の様な亜寒帯地域をはじめとする地域では、それなりに動物性食品をうまく摂取する必要も、考えなければならないと思います。
その意味からも、私は薬膳など、中国医学の食事療法も意識しています。
そして、キリスト教的といいますか、クリスチャンとしての私の信仰を逸脱しないためにも、ニューウェイジ的な思想は受け入れませんが、ただその考え方の思想的背景まで否定するつもりは全く有りません。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

東京に行ってきました

2024-08-28 15:29:48 | 医療・健康
前回お知らせしたように、7月25日26日に、私が所属する、脈診流である経絡治療による鍼灸の研究団体、一般社団法人東洋はり医学会が行う、国際指導者研修会への出席のため、東京に行ってきました。
「国際」として銘打ったわりには、今回は海外からの参加者はいませんでしたね。
来年の3月に東京で、海外支部員向けにセミナーを行うことになっていることからでも、あったようです。
私は札幌支部長として、特に支部では、曲がりなりにも指導的立場になっていることもあり、参加しました。
全国から80人ほど集まりましたが、やはり全員登用はり医学会の指導的立場にある人達だけに、治療レベルの高い鍼灸師なので、私もそれなりに緊張感がありました。
24日土曜日にここ札幌をたちましたが、その日はそれなりにこちらも暑かったため、東京の暑さに対して、それほど苦痛には感じませんでした。
ですが、26日の夜に千歳空港に降りて飛行機から出た時は、大分涼しく感じましたね。
さて、帰り羽田空港で保安検査を受けた時、カバンの中の鍼道具が引っかかってしまいました。
説明すればすぐ理解してもらえるかと思いきや、手荷物として機内に持ち込むことは出来ないとのことで、あずけることになってしまいました。
最初一瞬没収されるかと思ってしまいましたけどね。(笑)
こんなことは初め
でした。
9.11の同時多発テロの後はしばらく厳しくて、そんなこともあったと聞いてはいましたけどね。
私は全盲なので、その時手引きしていただいたJALの女性の地上職員に言わせれば、最終的には係員が調べることになるので、時に検査の度合いがきつくなることもあ
るそうです。




  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

コロナの後遺症の省令発表をしてました

2024-08-22 16:11:42 | 医療・健康
昨年の9月14日
「コロナの後遺症に対して経絡治療」
http://blog.livedoor.jp/shinqroom/archives/52585237.html
として書きましたが、私が所属し支部長を努める、東洋はり医学会札幌支部の例会で、コロナの後遺症の省令を発表した支部員がいました。
後遺症としてよく言われるのが、嗅覚障害や味覚障害が多いかと思いますが、その患者さんは、嗅覚味覚は問題なく、眩暈が主訴だとのことでした。
ということで、今更いうまでもなく、コロナの後遺症に対して、鍼灸治療、それもわれわれらが行っている、脈診流である経絡治療による鍼灸は、有効です。
 
064-0912
札幌市中央区南12条西10丁目1-18
グットビル 202号室
鍼灸ルーム ハピネス
TEL: 011-511-7576
ホームページ
http://www16.plala.or.jp/shinqroom/





  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

鍼灸氏として敗戦記念日に思う 鍼灸存続運動と石川日出鶴丸博士の功績

2024-08-15 16:43:58 | 医療・健康
2013年のこの時期、私が所属する鍼灸の研究団体である、「東洋はり医学会」札幌支部の例会の際、朝礼での支部長挨拶で、
「特定の政治思想・イデオロギー・歴史観に関して言うつもりはありませんが、敗戦記念日に向けて鍼灸師として頭の片隅にでも置いておいた方がいいかと思います。」
と断った上で、お話したことです。
それを少し纏めてみました。

大東亜戦争といいますか、太平洋戦争といいますか、日本の敗戦後、GHQ(連合国最高司令官総司令部)は、人の体にはりを刺す行為や、身体に火が付いたものを押し付けるような行為などは、医療でもなんでもなくそれは野蛮な行為で、科学的な根拠がないとして、鍼灸治療を医療とは認められないとし、鍼灸禁止令が出される恐れがあったと、聞いています。
おそらく当時欧米では、東洋文化に対する理解が薄かったのでしょう。
そこで視覚障害者が中心になって東京に集まるなどして、鍼灸の存続運動の動きが高まりました。
そして今日鍼灸治療がこのように存続していることを思うと、おそらく当時は今日よりも鍼灸に対する一般大衆の方々の理解が大きかったこととともに、石川日出鶴丸(イシカワ・ヒデツルマル)る)博士の存在が大きかったということです。
石川日出鶴丸博士について、私のうろ覚えな知識もなんですので、
http://www.bunka.pref.mie.lg.jp/rekishi/kenshi/asp/hakken/detail.asp?record=292
こちらのサイトにあるものを引用させていただきます。
(↓以下
http://www.bunka.pref.mie.lg.jp/rekishi/kenshi/asp/hakken/detail.asp?record=292
からの引用です。)

石川博士とはどんな人なのか、最初はわからなかった。よく聞くと、三重県立医学専門学校(県立大学医学部の前身、現在三重大学医学部)の校長・石川日出鶴丸(いしかわ・ひでつるまる)博士のことであった。京都帝国大学の名誉教授で、1944(昭和19)年に医学専門学校が設立された際、初代校長として迎えられた。博士は生理学が専門であったが、東洋医学の鍼灸(しんきゅう)治療にも関心をもち、医学専門学校に鍼灸療法科を設置していた。
一方、GHQ(連合国最高司令官総司令部)は、日本占領政策の一つとして「医療改革」では鍼灸治療を問題視し、「鍼灸禁止令」が出される恐れもあったらしい。そんなとき、博士は「科学的な根拠さえ示せば存続が認められる。GHQからの取調べがあったら『津の石川に聞くように』答えてもらいたい」と学会でも声明されていたようである。鍼(はり)や灸を用いる治療を科学的に理論付ける自信があったというわけである。
そして、実際に1947年7月1日、博士はGHQの三重軍政部に呼び出された。
(中略。)
軍政部に出頭した博士は鍼灸に関する15項目の質問書を手渡され、翌2日その回答書を読み上げると、軍政部担当軍医の態度が一変したという。博士の学識の深さがそうさせたのであろう。また、7月7日には軍政部で実技を披露した。担当軍医にも鍼(はり)を試み、好評を得たと同行した関係者は回想している。
こうした博士のGHQとのやりとりの様子は、全国の関係者に伝わり、鍼灸存続運動として展開し、鍼灸治療が認められることになる。しかし、博士は、その存続運動の結果を見ることなく、10月24日脳溢血で倒れ、11月8日に69歳の生涯を閉じた。三重軍政部は、この博士の死を「月例報告」に取り上げ、GHQ本部に提出した。博士の略歴のほか、彼の遺体が解剖に付されことと医学専門学校で行われた葬儀に軍政部からも参列し「真の科学者であった。博士の夢を裏切ることのないよう」と弔辞したことが記されている。
(中略。)
周囲の東洋医学の専門家たちもその資料の発見に大変驚かれたようで、卒業論文だけでなく、専門雑誌『医道の日本』にも「占領下の鍼灸」として発表された。

(↑以上、
http://www.bunka.pref.mie.lg.jp/rekishi/kenshi/asp/hakken/detail.asp?record=292
からの引用終わり。)

私が所属する経絡治療による鍼灸の研究団体である、「東洋はり医学会」の初代会長であられた、故福島弘道(フクシマ・コウドウ)先生は、本会の機関誌上で以前、石川日出鶴丸博士のその行跡を認めつつも、
「博士は現代医学的にGHQを説得しざるをえなかったとはいえ、その後において、伝統鍼灸に対しての治療効果があまり省みられなくなった向きもある・・・・。」
というようなことを書いていて、石川日出鶴丸博士に対して批判的だったように記憶しています。
が、福島先生の言わんとすることはそれはそれとして、科学派鍼灸と、伝統的な鍼灸術である古典派との間に、無用な対立は極力避けたいと思うのが、私が常日頃思っていることです。
なお、2019年08月14日に触れましたが、
http://blog.livedoor.jp/shinqroom/archives/52505785.html
この鍼灸存続運動に関して、ヘレン・ケラー女史の功績も大きいという話を聞いた事があります。
しかし、それに関して説得力有る資料がネット上には見られないため、今後それ相応の書籍をあたってみたいと思います。
ということで、敗戦記念日にあたり、鍼灸師として思うこととして、石川日出鶴丸博士について触れてみました。




  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

流行りで儲かりそうだから、美容鍼でもやってみようかと言う鍼灸師・・・・???

2024-08-04 16:29:37 | 医療・健康
近年、美容鍼が流行っているみたいです。
ちなみに、当鍼灸院では行ってません。
一応それなりに、美容鍼のやり方は知っているつもりです。
ただ、私は全盲なので、基本的に美容鍼はしない方が良いかと思っているというところです。
まぁ考えようによっては、助手に見てもらいながらする方法も、ないではないですけどね。
ところがこの前、表題の様に、
「流行りで儲かりそうだから、美容鍼でもやってみようか」
と言う鍼灸師がいたのです。
確かに側から見れば、美容鍼のやり方は、簡単そうに見えるのかもしれません。
それ相応の美容鍼の勉強もせずに、儲かるからなどと、安易に美容鍼を取り入れようとする鍼灸院もまれに在るようなので、評判など調べてみるなどして、よく考えてから施術を受けるかどうか、考えてからにした方がいいかと思います。
ちなみに、私が知っている鍼灸師で、われわれらが行っている、脈診流による経絡治療に、美容鍼を取り入れている人もいます。




  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする