札幌のクリスチャン鍼灸師

札幌市中央区山鼻地域、石山通沿い側で、脈診流による経絡治療専門の鍼灸院をしています。

牛乳有害説(その2(

2006-05-29 12:18:41 | 医療・健康
こんにちわ。
昨日札幌は1日雨風の天気でした。
私は午後から札鍼会の総会のために、教育分化会館に行きました。
私は全盲ですが、雨風の中一人で行きました。
1丁間違えてしまい、なんだかおかしいなと思いつつ、ここだと思って入った建物はなんと、日本キリスト教会の北一条教会でした!!!
恥ずかしかった反面、偶然にも教会に入った事で、なんだか良い気持ちもしました。(笑)
総会が終わり、うちの教会で午後5時から始まる英語礼拝に30分ほど遅れて行きました。
英語礼拝とはいえ、ネーティブノ人がイナイ事もたまにアリ、日本語と英語半々です。
また、小人数ですので、一人一人が意見など言えたりして、有意義な時を過せます。
今回の学びは主の祈りの中の「われらの日用の糧を今日もあたえたまえ」の個所でした。
このテーマとなると多くの場合「今日は食物に困る事が無いから私立ち日本人は恵まれている」とか「今日でも飢えている人たちが世界中にいる」などという話しで終わってしまうところですが、そこは私の得意分野である「今日の日本の食の問題」に私が触れない訳にはいきません。
私がその事を話しますと、「日本の食料自給率はカロリー換算で40パーセント」とか「北海道の食料自給率は170パーセント」など、うちの牧師が知っておられた事に、私としては嬉しく思いました。
本題に入りますが、今日も「牛乳有害説」とします。
北海道では牛乳の過剰生産で牛乳が余って捨てている事は皆さんもご存知のところでしょう。
そんな時に「牛乳有害説」などというのは、私としても酪農家の人たちの事を思うと、複雑ではあります。
しかし、皆様の健康の事を思うと、話さざるをえない訳です。
前回紹介した新聞記事にもありましたが、今すぐにできない事ではありますが、日本の農業政策を考えていかなければならないという事に、最終的にはそこに辿り付かざるをえないのでしょうね。
さて、皆さんの中にも牛乳を飲むと下痢をしてしまう人がおられるでしょう。
それは牛乳に含む乳糖を消化するための酵素である「ラクターゼ」が日本人には少ない人が非情に多いという事なのです。
ラクターゼを多く持つ人種はコーカサス地方に住む人たちやサハラ地域に住む人たちなのです。
白人はコーカソイドの血を引いていますので、比較的ラクターゼの分泌が良い訳です。
ですから、牛乳を飲んでお腹を壊す人は、無理して飲む必要はありません。
また、牛乳は骨粗しょう症のために良いなどという事は無いようです。
オーストラリアは世界でも一人あたりの乳製品の消費量がもっとも多いそうですが、その割に骨粗しょう症が多いという事が、私の手元にある鍼灸師の業界紙に書かれていました。
ところで、聞くところによると、市販の牛乳を子牛に続けて飲ませると、四日ほどで子牛は死ぬそうです!!!
ですから、どうしても牛乳を飲みたいのであれば、なるべく生乳を飲む事です。
自然食品店によっては購入できます。
また、乳製品にしても、なるべく国産の物を食べるようにしたいものですね。
私もビールのつまみにチーズなど食べますから・・・・。(笑)
いずれにしても、牛乳を飲むのであれば、体に良いなどと考えて飲まない事ですね。
特別な病気でも無い限り、食を楽しむ事もある意味良い事ではありますから・・・・・。
カルシウムを取るのであれば、大豆類・海藻類・小魚などが良いでしょう。
さて、今日これを書くにあたり、継ぎのサイトを参考にさせていただきました。
http://www.eps1.comlink.ne.jp/~mayus/lifestyle2/whattoeat.html
まだ全文は読んでいませんが、牛乳の事に限らず、食生活全般に対して参考になりそうです。
私としても、後で楽しみに読ませていただくつもりです。


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牛乳有害説

2006-05-27 12:15:02 | 医療・健康
こんにちわ。
今日は「牛乳有害説」というタイトルですので、もしかしたら驚かれた人もおられるかもしれませんね。
私は12年も前から、この事を知っていました。
マクロビオティックをご存知の人は、当然私と同じ事を思っています。
まぁ、私もマクロビオティックを勉強を始めた頃に知った事ではありましたが・・・・。
しかし、その頃「マクロビオティック」という言葉は知りませんでした。
漢方医学の食養生として関心を持ち始めた事ではあったのですが、その中に牛乳の事が出てきたのです。
それまでの私は皆さんと同じように、牛乳は体に良いものだと信じていました。
そして、毎日最低グラスに一杯は飲んでいました。
しかし、もう12年も殆ど飲んでいません。
たまに飲む事も無い訳ではありませんが・・・・。
、あの頃は1リットルの牛乳パックは必ず冷蔵庫にありましたが、牛乳を買う個とをめました。
私は全盲ですが、けっこう一人で外出します。
一人で住んでいますし、誰もめんどう見てくれませんので・・・・。(笑)
正直、よく歩いていて体のあちこちぶつけたりしますし、転ぶ事もあります。
足にちょっとした打撲など珍しくありません。
しかし、私は骨折した個とはりません。
単純に考えるならば、私はカルシウムは不足していないと思っています。
骨密度は測った事はありませんが、たぶん骨は比較的上部なのでしょう。
と、私がどうこういうよりも、それなりの資料を示した奉賀いいとおもいますので、毎日新聞の北海道版に載ったものを紹介します。

http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/hokkaido/shizen/news/20060429ddlk01070237000c.html

とりあえず、記事を引用しておきます。
          
記事全文
牛乳有害説の根拠聞く 新谷さん「臨床データから得た」 /北海道
 ベストセラー「病気にならない生き方」(サンマーク出版)などを引用し前回、「牛乳有害説」を紹介したところ、読者の方から「データの裏付けはあるのか」などの質問を頂いた。著者で胃腸内視鏡外科医の新谷弘実(シンヤヒロミ)さん(71)=ニューヨーク在住=に電話インタビューした。新谷さんは「牛乳が体に良くないのは私自身の膨大な臨床データから得た結論であり、確信を持って言える」と断言した。【聞き手・山田寿彦】
 --確信の根拠は。
 ◆胃相や腸相の悪い人にがん患者が多い。そういう人の食歴を聞くと牛乳や乳製品、動物食の食べ過ぎという決まったストーリーがあります。そもそも牛乳は子牛が飲むもの。人間が飲むのは自然の摂理に反します。不自然なものを飲むから病気になるのです。
 --30万例以上の胃腸内視鏡検査をされたそうですが、そんなに多くこなせるはずがないという疑問も元勤務医の方から寄せられました。
 ◆自分を基準に他人の技術をうんぬんしないでほしい。1968年から内視鏡検査を始め、1日に50~60人見てきました。1人に5分以上かけないし、かからない。お疑いなら見に来て下さい。
 --ほかにもデータはありますか。
 ◆米国人7万8000人を12年間追跡し、牛乳を飲むほど骨粗鬆(そしょう)症になる関係を明らかにしたハーバード大の研究が5、6年前に発表されました。「牛乳」「毒」のキーワードでネット検索すると700本ぐらいの文献が見つかります。
 --日本では牛乳でカルシウムが採れると栄養士は言います。
 ◆牛乳を飲むと血中のカルシウム濃度が確かに上がる。しかし、体温や血圧などを一定に保つホメオスタシス(恒常性)という機能が人体にはある。カルシウム濃度が一時的に上がるとまず、腎臓から急激にカルシウムや他のミネラル、ビタミンまで排せつされます。牛乳のたんぱく質も問題で、分子が小さいためにアミノ酸に分解される前に異物として腸から吸収される。体が抗原と認識して抗体ができ、アレルギー体質になります。栄養士にだまされてはいけない。
 --学校給食に牛乳は毎日出る。栄養士がお墨付きを与えています。
 ◆日本の栄養学が一番の悪です。カロリー計算が中心で、米国から見ると30年遅れている。そんなものに基づいた食育なんかない方がいい。
 --北海道庁ではお茶代わりに牛乳をと職員に呼びかけています。
 ◆配合飼料を大量に食べさせた不健康な牛から搾り、まずかき回して均等化し、しかも120度以上で高温殺菌した「死んだ牛乳」は過酸化物質です。飲むほど老化を早めます。どうしても飲みたいなら、自然のものだけを食べさせた健康な牛から搾った牛乳(高温殺菌でないもの)を少し飲むぐらいにして下さい。
 --牛乳がだめとなると酪農家は困ります。
 ◆酪農家は牛を飼うより大豆や野菜、米などを作り、食料自給率を上げることに貢献した方がいい。政府がそれを奨励すべきです。中国が世界の余剰穀物を買い占めるようになると、日本は食糧危機に襲われますよ。
==============
 ■人物略歴
 ◇しんや・ひろみ
 福岡県生まれ、順天堂大医学部卒。大腸内視鏡によるポリープ手術に世界で初めて成功。これまでに9万例以上のポリープを切除している。アルバート・アインシュタイン医科大外科教授。「病気にならない生き方」は75万部を超えるベストセラー。
毎日新聞 2006年4月29
          

いかがでしょうか?
感想をお待ちしております。

コメント (3)
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健康番組

2006-05-26 10:56:15 | 医療・健康
こんにちわ。
以前から思ってた事ではありますが、テレビなどの健康番組は本当に多い事ですね!!!
私などは医療にまがりなりに従事しているものの端くれでありますので、それなりに「これは間違っている」とか「これはそのとおりだ」と判断しながら聞いています。
これだけいろいろな情報がはびこっていて、それもその先生によって言う事も違ったりしていますので、素人の人はなかなか判断できないでいる事でしょう。
その番組の裏には業者や国益なんかも絡んでいるのではと、疑いたくもなってきます。
そして、視聴者もそれを疑う事無く、信じて実行してしまい、逆に健康を害してしまう事にもなります。
今回のTBSの番組で取り上げられた白インゲンのダイエットでお腹をこわしたというのも、その一例ですね。
詳しくは
http://www.excite.co.jp/News/society/20060522214600/20060523M40.100.html
をご覧ください。
前にも書きましたが、やはり日本の伝統食を食べていれば問題無いのです。
確かに、病人であればそれなりに考えなければならない事もあるでしょう。
しかし、あの食べ物が良い、この食べ物が良いなどと、それらを全て食べる事などできるはずはありません。
また、栄養が偏って余計に健康を害する事にもなりかねません。
これだけ健康に関する番組が多いにも関わらず、ずいぶん病気になる人が多いのですから、つくづく人はメディアに弱く情報に振り回されているのだなと思ってしまいます。
ダイエットにしても同様です。
ダイエットに関する事も取り上げられる番組が多いにも関わらず、肥満は減りません。
そして、今回の白インゲンのような事になってしまうのですから・・・・。
今日は以前から感じていた事を、思うままに書いてみました。
皆さんはどう思われたでしょうか?

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経絡治療とは?

2006-05-20 11:12:48 | インポート
こんにちわ。
先ほど以前使っていたlivedoorでの私のブログを読み返してみました。
当初はブログを始めたばかりという事もあり、私の本業である経絡治療について書いていますね。
そこでふと思ったのですが、最近ここに来られた方々は、経絡治療とはどのような治療なのか分からない人もおられるのではと考えました。
もし、そのような方がおられましたら、
http://blog.livedoor.jp/shinqroom/archives/50208136.html
を読んでいただければと思います。
また、経絡治療はどのような疾患に有効なのかは、とりあえず
http://blog.livedoor.jp/shinqroom/archives/50253716.html
をおよみください。
そして、ここのブログで「食」のカテゴリーを立てて書いていますが、正しい食事をする事で、あるいは食事療法も併用するなら、なお効果的と言えます。


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体質と好む味

2006-05-18 11:20:17 | 医療・健康
こんにちわ。
またまた久しぶりの書き込みになってしまいましたね。
自宅を引越ししたばかりで、まだ部屋は荷物の山になっていたりしてます。
さて、この前の日曜日に、私が所属する東洋はり医学会札幌支部の研究会でした。
会の雑用は毎回の事ではあるのですが、今回古典医学書の解説が担当になっていました。
そのための下調べをしなくてはならなくなり、ブログの高進ができませんでした。
しかし、今回勉強したところ、皆さんの食生活のアドバイスにもなるのではと思い、この「食」のカテゴリーにアップする事にしました。
鍼灸の古典医学書の一つに「難経(なんぎょう)」というのがあります。
お経の本ではありませんよ。(笑)
これは2世紀の前半頃、中国で書かれたものです。
中国の後感時代です。
経絡治療の法則の多くが、この本からきています。
専門的な事は省略しますが、そこの13難に体質と好みの味の事が書かれています。
中国哲学には「五行」というものがあり、物事を木・火・土・金・水の五つのカテゴリーに分類します。
人間の体質も、木の体質・火の体質・土の体質・金の体質・水の体質のように、五つの体質に分けられるのです。
そして、好みの味も、木の体質は酸味を、火の体質は苦味を、土の体質は甘味を、金の体質は辛味を、水の体質は塩辛味を好むのです。
そのように体質的に好みの味があるのですが、病気となれば味の好みが変わってくるのです。
そこで、私はふと思いました。
よく、若い時は肉や脂っぽい物を好んだが、年齢を重ねる事に肉よりも魚、そしてあっさり系の物を食べるようになったというような話しを聞きます。
それは体の防衛反応です。
体がそのような食べ物を要求しているので、良い事です。
しかし、病気が進めば、体に悪い物もだんだん食べたくなるものです。
分かり易い例として、お酒があります。
私は年に何度か飲みすぎて、二日酔いになる事があります。(笑)
どんなに遅くても継ぎの日の夜には二日酔いはさめますが、さすがにその日は好きなビールであっても飲みたいとは思いません。
それは体が今日は飲むなと言っている事なのです。
しかし、これがアルコール中毒の人となると、飲まずにはいられなくなります。
話しを理解し易いようにアルコール中毒を例に上げましたが、このように病が進めば体に悪い食べ物を好むようになる訳です。
玄米をきちんと食べている時なんかは、肉は食べたいとは思いません。
私も元々肉は好きですので、そんな時でも肉を食べれば美味しいとは思います。
しかし、時として、肉を食べた後、なんだか良い気持ちがしない時もあります。
また、玄米をあまり食べていない時は、逆に肉を食べたくなります。
ちょうど今の私がそうなのです。
さて、自分が肉を食べたいがあまり、こんな事言う人がいます。
「体が必要としているから、肉を食べたくなるんだ・・・・」
これはその人が肉を食べたいから、それを正当化するための詭弁です。
ごちそうとして肉を食べるのは、それはそれでいいとは思います。
ある意味、食事も楽しむという事もある訳ですから・・・・。
という事で、今回「難経」を勉強しながら、こんな事を考えました。
それにしても、「難経」を研究する事は、「難行苦行」です!!!(笑)
あぁ、誰も笑ってくれない!!!
最近札幌も初夏思わせる天気なのに、寒い寒い・・・・!!!

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