いきなりクリスチャンであるこの私が、こんなタイトルで書いてみました。
去年、そして今年も今この時期、アフリカのタンザニアからなんとかという、死人を蘇生させたということを売り物にした牧師を日本に招いて、幾つかのキリスト教会が集会をしているらしいです。
この種のいわゆる「リバイバリスト」のいうことは、どうもはったりが多いようです。
癒しなど起きていなくても、大々的にいかにも劇的な癒しが起きたがとのごとく、誇大宣伝しているところが見受けられます。
10数年前は、よく金歯の出現のことが、当時の「リバイバル新聞」などに取り上げられたみたいです。
当時私は聖霊派の人達と好んで接触していたこともあり、そのようなことはよく聞かされました。
この金歯の出現のことから、進歩的なペンテコステ派の牧師だと思われる、日本アッセンブリーズ・オブ・ゴッド教団の、佐々木正明氏が↓
http://www.geocities.jp/tillich37/sasaki.faith.html
↑こちらで書いていますが、今回の死人の蘇生についても同じことが言えるかと思います。
↓以下引用です。)
今回の報道には、まだ他にも問題があります。それは、先にも触れた事実確認ということです。
記事の中には歯科医という言葉も出てきて、あたかも事実が確認されているような言い方がされてはいますが、歯科医本人の言葉はありません。(中略。)
このような報道には、どうやら、「クリスチャンは嘘をつかない」という神話が、底辺に横たわっているようですが、いかがでしょうか。数十年伝道者をしてきた私の実感は、むしろ「クリスチャンの言うことなど信用できない」というところですが。
クリスチャンが嘘と自覚して、人をだます目的でつく悪意の嘘は、たしかに他の人種よりは少ないと「信じて」います。しかし、自覚していないでつく嘘、つまり、知らないで事実に反することを言ってしまう嘘、人を助けるつもりの親切の嘘。付き合い上の嘘。あるいは、「神様の為を思って」の嘘などは、たくさん転がっているように思います。さらに信じ込もうとして語る、信仰による嘘もあります。「信じて告白」してしまう、あれですね。さらには、実際より少々大げさに言う嘘。大いに盛り上がった集会で、癒しの祈りをしてもらい、ついつい「癒された」と告白してしまう嘘には、いろいろな嘘の要因が含まれています。心理学的に調査をすると、面白いでしょうね。
新聞という報道機関に求められるのは、もっと慎重な調査ではないでしょうか。
(↑以上、引用ここまで。)
↑氏がこのように書いてますが、私はこれに尽きると思います。
まず、氏が金歯の出現のことから、
「記事の中には歯科医という言葉も出てきて、あたかも事実が確認されているような言い方がされてはいますが、歯科医本人の言葉はありません。」
と書いています。
今回の死人の蘇生について、日本からもタンザニアに調査団を派遣して、「
医師も事実関係を認めた」
などというようなものを、これまでネット上でも見かけました。
しかし、「医師も認めた」とは書かれていても、医師本人の口から、あるいは医師がその事実関係を認めたというような、医師本人が書いた記事は、どうも今回も存在しないようです。
次にですが、多くの場合、取り巻きの人達、またその信奉者も含めて、悪意を持って彼らが嘘を言っているとは私は思わないのです。
しかし、「悪意がない」といっても、嘘には違いないだけに、「嘘も方便」というところでしょうか。
ただ近年、名が知れたリバイバリストのスキャンダルもけっこう言われているだけに、それが期待外れになることは承知の上ではありますが・・・・・。
新約聖書 マルコによる福音書 11章
23節: はっきり言っておく。だれでもこの山に向かい、『立ち上がって、海に飛び込め』と言い、少しも疑わず、自分の言うとおりになると信じるならば、そのとおりになる。
24節: だから、言っておく。祈り求めるものはすべて既に得られたと信じなさい。そうすれば、そのとおりになる。
これは以前私が好きな聖句でした。
これを素直に受け入れすぎてしまうと、上に引用した佐々木正明氏が言う、
「さらに信じ込もうとして語る、信仰による嘘もあります。「信じて告白」してしまう、あれですね。さらには、実際より少々大げさに言う嘘。大いに盛り上がった集会で、癒しの祈りをしてもらい、ついつい「癒された」と告白してしまう嘘には、いろいろな嘘の要因が含まれています。」
ということなのかもしれません。
実際私もこの聖句を毎日毎日唱えたものです。
それだけに、大々的な奇跡の話、もちろん今回の死人の蘇生もそうですが、疑うことそれ自体が不信仰ということで、無批判に受け入れてしまうことになる分けです。
以前の私も、それに近いものがあっただけに、よぉーく分かります。
また、これとは違いますが、ある国に言って、なんとか片言の現地語で道を尋ねた時、相手も実際そこの行き方を知らないのに、相手としても親切心から、いかにもそこを知っているかのごとく話してくれて、そのとおりに行ったら全く違う所だったなんて話もよく聞くだけに、それに近いものを私は想像します。
さらに、あるクリスチャンの医師が以前書いていたのを読んだことがありますが、日本と医療状況も違うだけに、日本の基準で死亡診断書を書いている分けでもないだけに、はたして本当に死にいたっていたかという問題も残るとのことでした。
と、とりあえず私は今回の「死人を蘇生させた」というリバイバリストに対して、少々庇い気味に書いてみました。
が、私は以前「アナコンディア」の集会で酷い目にあったことがあるだけに、この主のリバイバリストに対して、否定的にも観てます。
私のアナコンディアの集会での体験について興味がありましたら、「アナコンディア」で検索すると、この私のブログが、殆どトップでヒットしますので、試してみて下さい。
ただ、一つの観方として、アナコンディアも今回のリバイバリストもそうですが、日本と文化が全く違うことを理解せずに、そのまま日本に呼んで来る日本側の主催者にも、問題があるという考えもあるようです。
それだけに、本人としても悪意からではなく、当たり前のように物事を誇大に言うだけに、その点を理解した上で話を聞かなければならないとも、私は思ってもいます。
しかし、私のアナコンディアでの体験からしても、主催者側は自分たちにとって都合の悪い事は、覆い隠そうとすることも事実ではあるんですけどね。
いずれにしても、思考停止状態で物事を無批判に受け入れてしまうことは、一つ間違えると、カルト宗教の被害者にもなりかねないことと、けして無関係ではないと、私は確信しています。
とはいえ、私も少なからず聖霊運動の影響を受けていますので、癒しや奇跡を信じています。
けしてそれらを否定はしません。
最後に、一応断っておきます。
もしこれを読んで、私に反論するのであれば、最低限のネチケットを遵守し、狂信的な態度を改めていただきたいものです。
お互い疲れるような不毛な議論は避けましょうね。
それが出来ないのであれば、コメント書き込みはご遠慮下さい。
Twitter@黒沼一也をフォロー
去年、そして今年も今この時期、アフリカのタンザニアからなんとかという、死人を蘇生させたということを売り物にした牧師を日本に招いて、幾つかのキリスト教会が集会をしているらしいです。
この種のいわゆる「リバイバリスト」のいうことは、どうもはったりが多いようです。
癒しなど起きていなくても、大々的にいかにも劇的な癒しが起きたがとのごとく、誇大宣伝しているところが見受けられます。
10数年前は、よく金歯の出現のことが、当時の「リバイバル新聞」などに取り上げられたみたいです。
当時私は聖霊派の人達と好んで接触していたこともあり、そのようなことはよく聞かされました。
この金歯の出現のことから、進歩的なペンテコステ派の牧師だと思われる、日本アッセンブリーズ・オブ・ゴッド教団の、佐々木正明氏が↓
http://www.geocities.jp/tillich37/sasaki.faith.html
↑こちらで書いていますが、今回の死人の蘇生についても同じことが言えるかと思います。
↓以下引用です。)
今回の報道には、まだ他にも問題があります。それは、先にも触れた事実確認ということです。
記事の中には歯科医という言葉も出てきて、あたかも事実が確認されているような言い方がされてはいますが、歯科医本人の言葉はありません。(中略。)
このような報道には、どうやら、「クリスチャンは嘘をつかない」という神話が、底辺に横たわっているようですが、いかがでしょうか。数十年伝道者をしてきた私の実感は、むしろ「クリスチャンの言うことなど信用できない」というところですが。
クリスチャンが嘘と自覚して、人をだます目的でつく悪意の嘘は、たしかに他の人種よりは少ないと「信じて」います。しかし、自覚していないでつく嘘、つまり、知らないで事実に反することを言ってしまう嘘、人を助けるつもりの親切の嘘。付き合い上の嘘。あるいは、「神様の為を思って」の嘘などは、たくさん転がっているように思います。さらに信じ込もうとして語る、信仰による嘘もあります。「信じて告白」してしまう、あれですね。さらには、実際より少々大げさに言う嘘。大いに盛り上がった集会で、癒しの祈りをしてもらい、ついつい「癒された」と告白してしまう嘘には、いろいろな嘘の要因が含まれています。心理学的に調査をすると、面白いでしょうね。
新聞という報道機関に求められるのは、もっと慎重な調査ではないでしょうか。
(↑以上、引用ここまで。)
↑氏がこのように書いてますが、私はこれに尽きると思います。
まず、氏が金歯の出現のことから、
「記事の中には歯科医という言葉も出てきて、あたかも事実が確認されているような言い方がされてはいますが、歯科医本人の言葉はありません。」
と書いています。
今回の死人の蘇生について、日本からもタンザニアに調査団を派遣して、「
医師も事実関係を認めた」
などというようなものを、これまでネット上でも見かけました。
しかし、「医師も認めた」とは書かれていても、医師本人の口から、あるいは医師がその事実関係を認めたというような、医師本人が書いた記事は、どうも今回も存在しないようです。
次にですが、多くの場合、取り巻きの人達、またその信奉者も含めて、悪意を持って彼らが嘘を言っているとは私は思わないのです。
しかし、「悪意がない」といっても、嘘には違いないだけに、「嘘も方便」というところでしょうか。
ただ近年、名が知れたリバイバリストのスキャンダルもけっこう言われているだけに、それが期待外れになることは承知の上ではありますが・・・・・。
新約聖書 マルコによる福音書 11章
23節: はっきり言っておく。だれでもこの山に向かい、『立ち上がって、海に飛び込め』と言い、少しも疑わず、自分の言うとおりになると信じるならば、そのとおりになる。
24節: だから、言っておく。祈り求めるものはすべて既に得られたと信じなさい。そうすれば、そのとおりになる。
これは以前私が好きな聖句でした。
これを素直に受け入れすぎてしまうと、上に引用した佐々木正明氏が言う、
「さらに信じ込もうとして語る、信仰による嘘もあります。「信じて告白」してしまう、あれですね。さらには、実際より少々大げさに言う嘘。大いに盛り上がった集会で、癒しの祈りをしてもらい、ついつい「癒された」と告白してしまう嘘には、いろいろな嘘の要因が含まれています。」
ということなのかもしれません。
実際私もこの聖句を毎日毎日唱えたものです。
それだけに、大々的な奇跡の話、もちろん今回の死人の蘇生もそうですが、疑うことそれ自体が不信仰ということで、無批判に受け入れてしまうことになる分けです。
以前の私も、それに近いものがあっただけに、よぉーく分かります。
また、これとは違いますが、ある国に言って、なんとか片言の現地語で道を尋ねた時、相手も実際そこの行き方を知らないのに、相手としても親切心から、いかにもそこを知っているかのごとく話してくれて、そのとおりに行ったら全く違う所だったなんて話もよく聞くだけに、それに近いものを私は想像します。
さらに、あるクリスチャンの医師が以前書いていたのを読んだことがありますが、日本と医療状況も違うだけに、日本の基準で死亡診断書を書いている分けでもないだけに、はたして本当に死にいたっていたかという問題も残るとのことでした。
と、とりあえず私は今回の「死人を蘇生させた」というリバイバリストに対して、少々庇い気味に書いてみました。
が、私は以前「アナコンディア」の集会で酷い目にあったことがあるだけに、この主のリバイバリストに対して、否定的にも観てます。
私のアナコンディアの集会での体験について興味がありましたら、「アナコンディア」で検索すると、この私のブログが、殆どトップでヒットしますので、試してみて下さい。
ただ、一つの観方として、アナコンディアも今回のリバイバリストもそうですが、日本と文化が全く違うことを理解せずに、そのまま日本に呼んで来る日本側の主催者にも、問題があるという考えもあるようです。
それだけに、本人としても悪意からではなく、当たり前のように物事を誇大に言うだけに、その点を理解した上で話を聞かなければならないとも、私は思ってもいます。
しかし、私のアナコンディアでの体験からしても、主催者側は自分たちにとって都合の悪い事は、覆い隠そうとすることも事実ではあるんですけどね。
いずれにしても、思考停止状態で物事を無批判に受け入れてしまうことは、一つ間違えると、カルト宗教の被害者にもなりかねないことと、けして無関係ではないと、私は確信しています。
とはいえ、私も少なからず聖霊運動の影響を受けていますので、癒しや奇跡を信じています。
けしてそれらを否定はしません。
最後に、一応断っておきます。
もしこれを読んで、私に反論するのであれば、最低限のネチケットを遵守し、狂信的な態度を改めていただきたいものです。
お互い疲れるような不毛な議論は避けましょうね。
それが出来ないのであれば、コメント書き込みはご遠慮下さい。
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