ユーロな日々

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バルサ ついにヨーロッパを制覇 [CL決勝  バルサ-アーセナル 2-1]

2006年05月18日 | 欧州2010-2003
レフリーには、レッドカードを出すのではなく、ジュリのゴールを認めて欲しかった。
プレーは流れていて、正当なゴールだったろう、に。
アーセナルが10人になったことがバルサには不利に働く、という気がしたが、やはりそうなった。
アーセナルはディフェンシブになってしまい、ペナルティエリアの中に要塞を築いた。
バルサにとっては、互角の殴り合いのほうが、はるかにやりやすかったはずだ。
アーセナルにはカウンターしかないが、数少ないチャンスの場面で、アンリが決めてしまうような予感がした。

実際には、ペナルティエリアのすぐ外からFKというチャンスの場面だった。
蹴るまえから、バルサのディフェンスが薄い、なぜもっと多い人数をかけないんだ、と不安が」よぎった。
そしてキャンベルは簡単にフリーになり、ゴール左隅にボールを沈めた。

予想通りの、最悪の展開だ。


そしてついいに後半30分、エトーが、エトーらしいプレーで、ゴールを割った。
アシストはラーション。
これでアーセナルは少し気落ちし、バルサは生き生きとしてくる。

バルサは、ペナルティエリアのすぐ外から、いろんなボールを放り込み、いろんな選手が侵入していった。
そして、ディフェンス陣は止められなくなる。
まさにバルサのフットボールだ。

またもやラーションが出したボールを、飛び込んできたベレッチがゴールに叩き込んだ。

こうしてバルサはビッグイヤーをとった。
しかし、素晴らしかったのは、アーセナルのほうだろう。
あと5分持ちこたえていれば、バルサはますます焦り、自滅したかもしれない。

ハンディキャップが早い時間でついてしまったことは、残念だった。
しかしレフリーは責められないだろう。
レーマンは確かにエトーの足をつかんだか、つかもうとしていた。
そのあともレフリーはカードを乱発することなく、冷静にうまく、ゲームをコントロールしていた。

ロナウジーニョは倒れすぎだった。
カードを欲しがる素振りも多すぎた。
レフリーはそれをよく見ていた。

バルサは誰かひとりのチームではない。
強さの理由は、トータルフットボールだ。
それを最後には見せた。
エトーはヨーロッパ最高のFWであることを見せ付けた。
ラーション、ジュリ、イニエスタは素晴らしいプレーをした。
そしてもっとも頼りになったのがデコだ。

プジョル、マルケス、オレゲールは、アンリやヂュングベリにやられかけるなど、やや集中力を欠いた場面があった。
彼らが、決めていれば、違った展開になっていたろう。

しかし、とにかく、バルサは2冠を制した。
ヨーロッパ最強のチームだ。
良かった。嬉しい。

[CL決勝  バルサ-アーセナル 2-1]