消息
例によってモリエンテスの負傷がどの程度なのか、わからないまま1週間が過ぎていきました。バレンシア公式では「左足裏の外傷、理学療法士の治療を受ける」と書いてあるのみ。
一方で14日付けのlevante emvによると、「モリエンテスは回復を早めるために、マルバロサ(Malva-rosa、Malvarrosa)でトレーニング」と出ていました。マルバロサとはこんなところです。
名前のとおりピンクがかった素敵なビーチ。負傷箇所への負担を減らすためでしょう、砂の上でトレーニングを行っているとのことです。当然ながらヘタフェ戦もアウト。
経過
2つ前の記事で、バレンシアの法廷闘争について何かわかることがあれば、というコメントをいただきました。ここまでアルベルダの訴訟問題を取り上げていないのは、記事を見ていて気が滅入るから…という理由も大きいのですが、もうひとつ、記事を読んでいて意味がよくわからないというのがあります。フットボール関係のスペイン語ならざっと見てなんとなく意味は取れますし、機械翻訳で少々変な英語になっても理解できる。が、法律用語が入った文章は英語になってもまったく理解不能。よくわからないままできてしまいました。
審問まであと1週間。とりあえず理解できている範囲でここまでの経過をまとめました。
1)2月22日(金)10時よりアルベルダ対バレンシアで審理(意見聴取、口頭弁論)が行われる。
2)アルベルダは12月に戦力外通告を受けた。しかしバレンシアとの契約はまだ4年半残っているため、移籍する際には移籍金が発生する。
3)アルベルダはバレンシア側に契約解除を要求。これはおそらく、クラブ側からの急な戦力外通告でベテランであれば、移籍金を満額支払おうというクラブはそれほど多くはなく移籍交渉も円滑には行かないためと考えられる。
4)また契約の途中で契約を打ち切る場合には違約金が発生する。これがアルベルダの場合6000万ユーロほど、日本円で100億円近い。違約金が多額に設定されているのは、契約途中で他クラブにより良い条件で引き抜かれたりしないようにするため。
5)アルベルダは、バレンシア側の一方的で急な戦力外通告、しかもその理由の説明が一切ないことから契約の中途での打ち切りに当たるとして、違約金を支払うよう要求。
6)バレンシア側は、契約解除をアルベルダ側が求めるならばそれはアルベルダ側の都合による契約の中途での打ち切りに当たるとして、アルベルダ側が違約金を支払うよう要求。
7)アルベルダ側がバレンシア側を訴える。
8)アルベルダ側は証言者として出廷するように、ビジャ、ビセンテ、ホアキン、シルバに依頼。
9)またクーマン、バケーロ、フィジカルコーチなども証言予定。
10)ソレールは出廷しなくて済むように画策したらしいが、たぶん出廷することになる。
11)バレンシア側は、バラハ、カネイラ、マルチェナ、エドゥ、モラ、モレッティ、マタ、エルゲラ、モリエンテスに、証言の要請があった場合には応じるよう依頼。
ここまでがニュースとして報道されている内容に、多少私の解釈を加えたものになります。最後11番の項目は、木曜の夜に出た記事(MARCA、AS、las provincias)。バレンシア側の弁護士の事務所に上記の8名が呼ばれ2時間にわたって話し合いが行われた。内容としては、バレンシア側として証言するように召還があった場合にはどのように陳述をすれば良いか、具体的にはバレンシア側の立場として「アルベルダはクラブ内で不当な取り扱いを受けていない」という内容の証言をするように、というもの。8人の中の誰が新聞記者にこの「秘密の会合」の内容を教えたのか、もちょっと気になるところです。
アルベルダ対クラブ側だったはずの法廷闘争は、選手たちの多くが巻き込まれる方向に様相が変わってきました。クラブ側は、アルベルダ側が召還を公表した4人の選手以外から、主だった選手、ベテラン選手を根こそぎ呼び出したことになります。現時点では誰を召還するかはまだ正式に決まっておらず、審理の3日前までに決まるもののようです。
クラブ側も必死なのはわかりますが、汚いな、と。アルベルダが仲間である選手に証言してほしいと依頼するのと、クラブ側が選手たちに依頼するのとではだいぶ意味合いが違う気がします。なにしろクラブ側は選手たちの雇用主ですから。クラブ側の証人として召還されたらクラブ側に不利な発言はしにくいだろう、ヘタな発言したらどうなるかわかってるよな…なんて意図があるのでは、と穿った見方をしてしまいます。もちろん選手たちは真実を話すだけですが、どちら側の証人として立たされるかでロッカールームは二分されてしまう。
プロフェッショナルだといっても、この裁判に召還され証言を要求され、アルベルダとクラブとの争いに巻き込まれることが彼らの本分であるフットボールにプラスの影響をもたらすことなんてありえないでしょう。なぜこんなことになったのか。私個人の意見として、アルベルダ側の要求は間違っていないと考えています。ある程度ベテランの域に入った選手を戦力外にするのなら契約解除やより移籍しやすい金銭交渉に応じるケースは、通常のクラブであれば珍しくないからです。冬マーケットの直前に突然の戦力外通告をして選手の価値に傷をつけ、しかも移籍の便宜を図らない。突き詰めていくとクラブ側の対応の悪辣さが際立つように私には見えます。
ちなみに審理の翌日は土曜日、レクレとの試合は20時キックオフです。
例によってモリエンテスの負傷がどの程度なのか、わからないまま1週間が過ぎていきました。バレンシア公式では「左足裏の外傷、理学療法士の治療を受ける」と書いてあるのみ。
一方で14日付けのlevante emvによると、「モリエンテスは回復を早めるために、マルバロサ(Malva-rosa、Malvarrosa)でトレーニング」と出ていました。マルバロサとはこんなところです。
名前のとおりピンクがかった素敵なビーチ。負傷箇所への負担を減らすためでしょう、砂の上でトレーニングを行っているとのことです。当然ながらヘタフェ戦もアウト。
経過
2つ前の記事で、バレンシアの法廷闘争について何かわかることがあれば、というコメントをいただきました。ここまでアルベルダの訴訟問題を取り上げていないのは、記事を見ていて気が滅入るから…という理由も大きいのですが、もうひとつ、記事を読んでいて意味がよくわからないというのがあります。フットボール関係のスペイン語ならざっと見てなんとなく意味は取れますし、機械翻訳で少々変な英語になっても理解できる。が、法律用語が入った文章は英語になってもまったく理解不能。よくわからないままできてしまいました。
審問まであと1週間。とりあえず理解できている範囲でここまでの経過をまとめました。
1)2月22日(金)10時よりアルベルダ対バレンシアで審理(意見聴取、口頭弁論)が行われる。
2)アルベルダは12月に戦力外通告を受けた。しかしバレンシアとの契約はまだ4年半残っているため、移籍する際には移籍金が発生する。
3)アルベルダはバレンシア側に契約解除を要求。これはおそらく、クラブ側からの急な戦力外通告でベテランであれば、移籍金を満額支払おうというクラブはそれほど多くはなく移籍交渉も円滑には行かないためと考えられる。
4)また契約の途中で契約を打ち切る場合には違約金が発生する。これがアルベルダの場合6000万ユーロほど、日本円で100億円近い。違約金が多額に設定されているのは、契約途中で他クラブにより良い条件で引き抜かれたりしないようにするため。
5)アルベルダは、バレンシア側の一方的で急な戦力外通告、しかもその理由の説明が一切ないことから契約の中途での打ち切りに当たるとして、違約金を支払うよう要求。
6)バレンシア側は、契約解除をアルベルダ側が求めるならばそれはアルベルダ側の都合による契約の中途での打ち切りに当たるとして、アルベルダ側が違約金を支払うよう要求。
7)アルベルダ側がバレンシア側を訴える。
8)アルベルダ側は証言者として出廷するように、ビジャ、ビセンテ、ホアキン、シルバに依頼。
9)またクーマン、バケーロ、フィジカルコーチなども証言予定。
10)ソレールは出廷しなくて済むように画策したらしいが、たぶん出廷することになる。
11)バレンシア側は、バラハ、カネイラ、マルチェナ、エドゥ、モラ、モレッティ、マタ、エルゲラ、モリエンテスに、証言の要請があった場合には応じるよう依頼。
ここまでがニュースとして報道されている内容に、多少私の解釈を加えたものになります。最後11番の項目は、木曜の夜に出た記事(MARCA、AS、las provincias)。バレンシア側の弁護士の事務所に上記の8名が呼ばれ2時間にわたって話し合いが行われた。内容としては、バレンシア側として証言するように召還があった場合にはどのように陳述をすれば良いか、具体的にはバレンシア側の立場として「アルベルダはクラブ内で不当な取り扱いを受けていない」という内容の証言をするように、というもの。8人の中の誰が新聞記者にこの「秘密の会合」の内容を教えたのか、もちょっと気になるところです。
アルベルダ対クラブ側だったはずの法廷闘争は、選手たちの多くが巻き込まれる方向に様相が変わってきました。クラブ側は、アルベルダ側が召還を公表した4人の選手以外から、主だった選手、ベテラン選手を根こそぎ呼び出したことになります。現時点では誰を召還するかはまだ正式に決まっておらず、審理の3日前までに決まるもののようです。
クラブ側も必死なのはわかりますが、汚いな、と。アルベルダが仲間である選手に証言してほしいと依頼するのと、クラブ側が選手たちに依頼するのとではだいぶ意味合いが違う気がします。なにしろクラブ側は選手たちの雇用主ですから。クラブ側の証人として召還されたらクラブ側に不利な発言はしにくいだろう、ヘタな発言したらどうなるかわかってるよな…なんて意図があるのでは、と穿った見方をしてしまいます。もちろん選手たちは真実を話すだけですが、どちら側の証人として立たされるかでロッカールームは二分されてしまう。
プロフェッショナルだといっても、この裁判に召還され証言を要求され、アルベルダとクラブとの争いに巻き込まれることが彼らの本分であるフットボールにプラスの影響をもたらすことなんてありえないでしょう。なぜこんなことになったのか。私個人の意見として、アルベルダ側の要求は間違っていないと考えています。ある程度ベテランの域に入った選手を戦力外にするのなら契約解除やより移籍しやすい金銭交渉に応じるケースは、通常のクラブであれば珍しくないからです。冬マーケットの直前に突然の戦力外通告をして選手の価値に傷をつけ、しかも移籍の便宜を図らない。突き詰めていくとクラブ側の対応の悪辣さが際立つように私には見えます。
ちなみに審理の翌日は土曜日、レクレとの試合は20時キックオフです。