ここまでは良かった
07/08 UEFA Champions League First Knockout Round 1st-leg
AS Roma 2-1 Real Madirid C.F.
ローマの得点:ピサーロ(24)、マンシーニ(58)
マドリーの得点:ラウル・ゴンサレス・ブランコ(8)
結果は2-1での敗戦。しかし2試合トータルで考えればまだ前半を終わったところ。アウェイゴールも1点取っているので、次はベルナベウで失点せずに勝てば良い。いや、失点しても2点差つけて勝てば良い。不可能な目標ではないし、1stレグを2-1で落としたチームが2ndレグでひっくり返して勝ち抜けという構図はよくあること。気を引き締めて次に備えてほしい。
……うーん。ベティス戦と同列に語れるものではないですが、早い時間に先制し、畳み掛けるチャンスがあったのにそれを逃し、追いつかれ逆転され、イライラしつつも終了。というのが2試合続いてしまったのが、どうにも嫌な感じです。
確かに内容が悪かったわけではなかった。良いプレイ、良い攻撃はあちこちに見られていたように思います。例えばロッベンの2、3人程度ならするっと交わしてしまうドリブルのキレ、これでロビーニョが戻ってきたらどうしよう、というような仕事振りでした。怪我さえなければリーガでももっと前からこれが見られたかもと思うと実に惜しい。
この試合ではローマ右サイド、つまりマドリーの左サイドの方が攻めが容易だったらしく、先制点はこちら側から。ロッベンとトーレスのワンツーパスで縦に抜け出し、ロッベンがマイナスのクロス、グティがエリア外からシュートしたところをラウルがエリア内で触ってコースを変えてゴール、0-1。消えている時間もありましたが、ラウルのエリア内での反応の良さ、前線での動きはやはりさすがでした。中盤はガゴもディアラもグティも、守備もするし攻撃にも参加するし、とよくがんばっていました。ボールが良く回ってポゼッション率も上がり、攻撃のチャンスを狙っている時間が長かったように思います。結果につながらなかったけれど。
そして2失点。1点目はクロスをケアして守備陣が引き、2列目から入ってくるピサーロにつく選手が誰もいなかった。見事にぽっかりスペースが開いていました。2点目は最終ラインを押し上げかけたところで、エインセがボールを持ったトッティにチェックに入る…も、こける。あがりかけた守備陣があわてて戻るもののマンシーニにパスを通され、ゴールを許す。復帰戦がCL決勝トーナメントでCB、ではさすがにエインセもきついところもあったでしょうか。以前にも書いたかもしれませんが、守備の人が簡単に飛び込んだりタックルしたりするのをリーガではあまり好まない(というか交わされておしまい)印象があります。間合いをとってディレイさせられたら良かったかなあと思います。
あと何点か気になったところを。セルヒオ・ラモスは久しぶりのラテラルでしたが、少し雑な印象。というか思ったとおりにプレイできていないという感じがしました。そのせいか途中でアマリージャをいただいてしまい2ndレグの欠場が決定。現在のレギュレーションでは遅かれ早かれ、なので仕方ないか。贖罪のつもりか、特に後半のセルヒオ・ラモスはエリア外からのシュートを積極的に打っているのが印象的でした。惜しかった。
エリア外からのシュートといえばガゴ。ローマの守備が堅く思ったようにエリアの中に入れない、パスが通せない状況で、ガゴにはエリア外からシュートを打つチャンスがいくつもありました。しかしほとんどが上に大きくそれる。これはとにかく脚の筋肉、特に大腿部付近の筋肉がしっかりつかないとうまく抑えたシュートが打てないのではと思います。そんなふうな話を、脚フェチの倉敷&金子氏がしていたような…リーガがJSkySportsだった時代に。抑えた力強いミドルが打てるようになれば、よりピボーテとしての価値が高まります。まだまだこれからです。
それから川勝男塾はバチスタが好きらしいです。
結果だけ見れば「勝てる可能性もあったのに」と惜しい気持ちが残るものの、勝ち抜け間ではまだ半分残っているし試合内容も評価できる。選手の試合後コメントも、良い試合ができたこと、次で勝ち抜けを決めることなどが語られていました。ただベティス戦と合わせれば連敗したことになるだけに、週末のベルナベウでのヘタフェ戦では勝利することが必須。そして負傷者が1人でも多く1日でも早く戻ってくること、それでまたチーム状態を上げていけるだろうと思います。
ディフェンス数人を交わしていくロッベンのドリブル