美しい切子のワイングラス １０５ページ目

１０５ページの記事を書く前に、切子のホームページを見ました。

赤と青のペアの切子ワイングラスで５０，０００円を超えるものがありました。

すばらしいデザインでインテリアとして飾ることもできます。

３，０００円のペアの切子ワイングラスもありますが、デザインがシンプルです。


【１０５ページ】


社長　　　　今夜のワイン会では、シャトー・ラトゥールを味わってください！

和音　　　　シャトー・ラトゥールは、メドックの五大シャトーの中でも、非常に

　　　　　　スケールが大きく、男性的なワインと言われていますね？

社長　　　　ええ、私はカベルネ・ソーヴィニヨンの力強さが好きです。


社長の専属ソムリエが、シャトー・ラトゥールを抜栓し、二人の切子のワイン

グラスに注いだ。


和音　　　　とてもおいしいワインですね？

　　　　　　そしてブルーの美しい切子のグラスがさらにおいしくさせる！

社長　　　　喜んでもらって嬉しいですよ！

和音　　　　ワイン造りには苦労が多いそうですよ。

　　　　　　しかしどれだけ努力して、最善をつくしても天候に恵まれないと、

　　　　　　１９９０年、９５年、９６年のように優れたヴィンテージワイン

　　　　　　にならない。

社長　　　　さすが和さんですね、さりげない会話の中にも今飲んでいるワイン

　　　　　　のヴィンテージを答えているのですね。

和音　　　　私は、おいしいワインをいただく時は、何も考えていないのですよ。

　　　　　　会話の中にそれらしき言葉があれば偶然です。

　　　　　　ところで社長が、シャトー・ラトゥールが一番のお気に入りになった

　　　　　　訳は？


１０６ページに続きます。

美しい切子のワイングラス １０４ページ目

【１０４ページ】


切子職人　　それで、私にお手伝いできることは？

社長　　　　ある秘策が思い浮かんだのです。

　　　　　　先生の切子のワイングラスで、見ているだけでワインの味が変わる

　　　　　　ようにできますか？

切子職人　　私の切子のデザインで、和さんの五感を狂わすと？

社長　　　　そうです。

切子職人　　それは、不可能なご依頼ですね？

社長　　　　そこを何とか先生のお力で！

切子職人　　プライベートワイン会までの期間は？

社長　　　　二ヵ月後です。　

切子職人　　来月は、毎月お届けしている切子の製作を休ませてもらえますか？

社長　　　　ええ、もちろんです。


２ヶ月後、社長のプライベートワイン会が催された。和音は、社長の食器ボード

に並べられた切子のワイングラスを感嘆して眺めていた。


和音　　　　すばらしい切子のワイングラスのコレクションですね？

社長　　　　和さんに誉めていただき光栄です。

　　　　　　今夜は、テイスティング対決もお願いしています。

和音　　　　はい、承知しています。

社長　　　　和さんが勝てば、このコレクションの中から好きなワイングラス

　　　　　　も持って帰ってください。

和音　　　　それは楽しみな趣向ですね？