大宮喜三郎の腹黒徒然草  下巻

     沖の干潟遥かなれども、磯より潮の満つるが如し

耄碌爺(もうろくじい)の冒険

2016年06月29日 16時32分45秒 | 日記

 セローに乗って、修那羅峠を通って青木峠のトンネルを抜け、四賀村から保福寺峠を駆け上がり、勢いで蝶ヶ原林道を走り美ヶ原までひとっ走り。

 眼下に三才山トンネルに続くR143が見える。(ここまでは、舗装された道路なので問題ない)
    
 この時期の林道は樹木が茂り、薄暗いトンネルのようになっていて、車ならともかくバイクに乗って単独で進入するにはチョット勇気がいる。

 倒木や落石を避けながら「クマ出るなよー」って走っていたら、シダの茂みがガサガサ・・・。

 「ゲェ!」

 突然、目の前を20頭くらのニホンジカの群れが横切って行き、急停車。
 
 「驚かすなよぉ・・・」

 シカと衝突したら、バイクは大破し人も怪我をしますから、ある意味クマより危険だ。

 人が全く通らない林道・脇は目もくらむ断崖絶壁・携帯は圏外・単独行動で行き先を家族は知らない・・・。

 確実に遭難するパターンだ。
      
 烏帽子岩が見えるあたりまでくれば視界が開け一安心。

    
 16歳の夏休みにバイアルスに乗って、ここに来た記憶が有る。

 あれから月日が流れ、少年は耄碌爺になってしまったけれど、美ヶ原・王ヶ頭の姿は変わりない。

 「やっぱ、山はいいなぁ」


      
 林道で半クラッチを多用したので、左手の人差し指にマメができて、中指の皮がむけた。

 還暦が近い耄碌爺の所行とは思えない。


  耄碌爺、身長5尺8寸2分 体重18貫6百  極めて健康!。

コメント (2)
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