@警察医として検死監察する役割から刑事の現場検証まで介入し様々な犯行原因を追求ていく一人警察医ブレイク(全8話)。 それぞれの犯行の裏には隠された人間関係と証拠隠滅に犯人は必死に知恵を働かせる。だが、警察医の鋭い感覚はその証拠を見つけ出す、犯人との知恵比べ捜査(感と知識)は見応えある。 「裏切りや嘘で固めた地位と権力は世間は更生のチャンスを与えない」
現代でも地位と権力は有ればあるほどその上を手に入れようと人は貪欲になり最後には法を犯すことになる。
『警察医ブレイク3』
#1 勝利の理論 優秀なボート選手が勝利後、仲間から祝福として海に落とされ、死体となった。調査すると首には打撲傷、胃にアルコール分が発見され、溺死ではなく、致命的な原因ではないと判断する。だが、血液検査では筋肉増強剤(ドーピング)が含まれていた。死亡した青年のスポーツバックを調べると父親に勧められた不整脈薬が出てきた。「勝利の為にはリスクを背負ってもやるべきだ」悟ったことが裏目に出でた。
#2 兄弟の秘密 農場で死体が発見される。殺されたのは農場を経営していた兄弟の弟で、経営はドン底で、兄が変わって土地を売り払うと喧嘩になった。どん底になった原因は、弟に妻以外愛人がいたことだった。その浮気が見えてくると兄を犯人の容疑者に計画は、愛されない妻の復讐は兄弟への怨念に変わった。
#3 火花が舞う夜 養護施設に住む孤独な子供たちと、先住民、それに新たな住民との偏見と差別化意識が引き出す哀れな結末。 片思いと偏見から養護施設の子供を狙ったがそれは愛する人だった。
#4 すれ違う心 戦争の記念碑の前に死体。自由主義と共産主義の討論の末仲間割れ、で使い捨て扱いに怒りが湧いた青年の犯行。 誰もが想像し得なかった一番親しい仲間に裏切られた。
#5 最後の舞台 有名女優が舞台の上で殺される。犯行は毒殺。犯人は付き人の女優への嫉妬からだった。 如何に付き人は舞台の女優を殺すことができたのか。
#6 手術台の外科医 名外科医が手術台で死体となって発見される。犯行は緊急隊員による医者による看護婦への悪態を我慢出来なかった。
#7 消された記憶 一人男が密室の部屋で死体が見つかる。同時期に頭を打った女性が記憶がないと入院する。犯行は昔妹を殺された恨みだった。 如何に姉は密室で犯行できたのか。
#8 40年目の真実 判事が酷い毒殺死体で見つかる。警視の怪しい動きがフリーメイソンの次期代表へとつながる。40年前に殺された警察医ブレイクの母親と同じ毒が見つかり、権力ある上層部の有利な組織作りに繋がっていることを知った。