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恨みを持たれた人間は単純で他人を想う心が無い『夜姫』

2021-11-22 07:55:50 | ミステリー小説から見えるもの
人の恨み、特に執念を持った人間は恐ろしい。目的以外に何も見えなくなることが周りを恐怖に落ち込ませる。案外恨みを持たれる人間は常日頃、性格的、習慣的に気にしていないことで、余計に相手に潜む深い感情は読めないかも知れない。
『嫌な思いをすると、やり返したくなるもの。優しさで帳消しにすれば、自分が気持ちいい』美輪明宏 -
『夜姫』新堂冬樹
キャバクラのキャストとして、日本人離れした外見と政治経済から下ネタまであらゆる話題を盛り上げるトーク力で男星矢を虜にし、年数億の売上を生む花蘭。新宿・歌舞伎町の絶対女王だが、アパレルで働く乃愛にとっては、最愛の妹を失う原因を作った憎き女だ。復讐のため、乃愛は昼の仕事を捨て、虚と実、嫉妬と憎悪が絡み合う夜の世界に飛び込むが……。
女の執念のサスペンス小説。乃愛の妹をゲームのように使い捨て、自殺までさせたキャバクラ#1の男星矢、その恋人の女花蘭、キャバクラトップキャストに対し素人の姉が妹の恨みを晴らす
ー姉は素人ながらその持ち味を出し歌舞伎町のキャバクラにフルタイムで勤め出した。その目的は妹への復讐と星矢と女花蘭に言われた憎悪の言葉に執念を燃やす。
ー姉はお店で#1を獲得するとオーナーが全5店舗で#1(夜姫杯)を取れば現在のキャバクラキャスタ#1(花蘭)を歌舞伎町から追い出すと約束。但し、1年間#1をこの店で取り続け、全店舗での夜姫杯を手にすることを条件とした。
ー姉は#1を続け、いよいよ夜姫杯の決戦になると、最後に仕掛けに出た。それはあのキャバクラ#1の男星矢と女花蘭を刑務所送りにすることに賭けた。
ーキャバクラで売り上げを上げるための仕法
    幼さと素直さを全面に良心を忘れず、お客に感謝をする事
    どんなタイプのお客も満足させられる話術、魅力を持っていること