@人間、誰しも「秘密」はある。往年の森繁久彌氏「秘密がない人間ほどつまらない者はない」と、3割ほどを秘密にしておくのが人間関係が上手く保てると。実に面白い発想で、まさにそうかも知れない。老いても秘め事があることで会話が盛り上がり良い関係を長く保てる。 さらに老いても身だしなみを正し、正しい日本語を使うことに心がけたい。
『美しさは女性の「武器」であり、装いは「知恵」であり、謙虚さは「エレガント」である』ココ・シャネル -
『さらば大遺言書』森繁久彌・久世光彦
「広辞苑」など辞書で調べる
言葉が好きで辞典で調べるのが趣味(日本語の大切さとその意味を大事に)
「自転車」
運動がてらの自転車利用が、散歩に代わる(老いでふらつき運転は危険・身の程を知る)
「帝国ホテル」
馴染みの宿で「ハイカラ」を楽しむ(西洋風・常に身だしなみを整えて)
書籍「信時潔」新保祐司(日本の精神)
「身の上相談」
相手の言うことを最後まで聞いてやる事。口を挟んではいけない。
相手が奥様の場合でも亭主の悪口などは言ってはいけない
「秘密」
秘密がない人間ほどつまらないものはない(秘密があるから興味が湧く)
3割ほどは秘事にしておく事(言わぬが花)
「森繁節」
歌う歌は「歌」ではなく「唄」(文句)にして歌う、伴奏は似合わない
「美空ひばりの葬儀」
送る言葉に「早すぎた寿命でした。でも寿命とは命の寿ぐ(ことほぐ)」と表現
「記憶が曖昧」
先に逝ってしまう人が多くなると慣れで生きているのか死んでいるのか自分が曖昧になる
「知床旅情」
歌詞の終わり「気まぐれカラスさん、私を泣かすな白いカモメよ」
カラスは男性、白いカモメは女性 実際は「白いカモメを」が定説
「師匠と言える人」の存在
師匠と言える人の存在を持つこと (森繁氏の師匠は河村黎吉さん)
「正しい日本語」
「メセン」は元は視線、「ロケン」は路肩、「メンタル」は精神
森繁さんは正しく美しい日本語をユーモラスに色っぽく使用した、表情豊かに
厚みがあり深みもある、冗談一つにさえ温度もあれば湿度もある名人の言葉
随筆は30冊を超え、愛唱歌もレコード・CDにも103曲はある
「子供は風の子」
「冒険心や度胸が萎縮し精神的に脆弱な人間ばかりになってしまう。だから取っ組み合いの喧嘩もしない」「ちょっと手を上げればいじめだと親に言いつけ、親は学校に言いつけて大騒ぎになる」
「今の子供が知っている勝ち負けはスポーツの試合と選挙だけ。勝ち負けの概念が希薄になった」「心の狭い男に、セコイ男」
「クールビズ」
「男は足元である」(ネクタイだけが良ければ良いのではない身だしなみ)
「ウオームビズ」で着膨れを嫌う
「歳月の女優」
「花は散る為に咲く、潔く散るのを承知で、今日の今懸命に咲こうとしている」
「故きを訪ねるのはいいが、新しきを知る暇がない」 歳月の今の世の意味