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現実を読み、その先を先手として行動できる人材『二流の人』

2020-06-29 07:57:32 | 歴史から学ぶ
@「二流の人」の意味するこの書は、黒田如水が天下の覇者になり得ることができなかったことなのか。如水は野望実現ための先回りした様々な裏工作・仕掛けに膨大な時間を使っている。 現実を読み、その先を先手として行動できる、まさに今の政治家・内閣に要望したいことに跳ね返ってくる。 戦略・戦術家としての参謀不足が今の政治家には足らないのが誠に残念だ。
『二流の人』坂口安吾
・「黒田如水」
    外見:チンバ(片足が不自由)・カサ頭(入獄中にできた頑疾)奇想天外な行動力
    内面:義理人情を重じる忠臣的武将 野心を忘れず常にわきまえた行動をとる
    戦争マニア・戦術家・戦略家・策士(外交交渉術・賭博打)
    キリシタン・禅僧・芸術家(囲碁将棋・茶なども嗜む)
    44歳で隠居(長政に家督を譲る・秀吉の敵対視を逃れるため)
    如水の戦略・戦術力から秀吉から影の宿敵者と睨まれ、注視され、褒賞が殆ど皆無
・「小田原にて」
    北条氏との和睦交渉を引き受け無条件降伏を承諾させる
    秀吉の契約無視で北条氏滅亡、裏切り者を斬首、如水の面目を崩す
    如水は秀吉の保護を受けた新六郎の首を取り、とぼける
    家康との出会いで秀吉亡き後の天運を家康と仰ぐ
・「朝鮮で」
    朝鮮との戦いは日本側の鉄砲対弓・槍で圧勝する
    軍監としての如水を欺き若者武者小西行長が焦り明との単独交渉、結果大敗
    軍監として役不足(新鋭の若者軍団・石田・小西等信頼不足)と病気を理由に帰国
・「関ヶ原」
    長政を徳川側に (家康の養女を嫁)
    三成に恨みを持つ加藤清正、福島正則を家康も信用させないように手配
    小早川秀秋の謀反への手立ても如水が裏で策略していた
    如水は九州討伐を図るが1日で終わった関ヶ原の戦いで、天下覇者への野望が崩れる