世田谷区議会議員・田中優子の活動日誌

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【議会質問より】 「子宮内膜症・腺筋症」〜女性特有の病気・症状の周知啓発について〜その1

2022年12月13日 | 議員活動

2022年10月【決算委員会】

最低限、知っておくべき「女性特有の病気

と症状」ということで、以下の3つをとり

あげました。

 

 

1つずつ、報告したいと思いますが、議会

質問と答弁の要約を掲載しますので、長文

となります。

 

特に若い女性に知っていただきたいので、

ご本人だけでなく、お子さん、お孫さんが

いらしゃったら、お知らせいただけますと

幸いです。

 

 

まずは「子宮内膜症・腺筋症」について。

 

なぜ、とりあげたかと言いますと、、、

 

この2つの病気は、大変な痛みを伴うもの

ですが、病気のことを知らないと、生理痛

が重いだけ(月困難症)だろうと思い、

長い間、痛み止めなどで我慢して過ごして

しまうことがあります。

 

それによって、不妊になる可能性が高い…

のです。

 

早くから知っておくことで、不妊症を防ぐ

ことに繋がるので、多くの人に知ってほし

い、と思いました。

 

「子宮内膜症」とは、出産の準備のための

子宮内膜が子宮以外の場所、例えば、骨盤

腹膜や卵巣などにできてしまい、炎症を起

こしたり、癒着を招いたりしてしまうもの

で、毎回、激しい痛みを伴います。

 

その原因は、女性ホルモンの一つ、エスト

ロゲンによって進行している可能性がある

ということです。

ですから、生理がある限り自然に治ること

はありません。

 

放っておくと不妊症になってしまうことも

るので、ただの「月経困難症・生理痛」

と思わず、早めに婦人科で診断を受けるこ

とを自治体としても周知すべきと考えます。

 

※エストロゲン(卵胞ホルモン)

「子宮内膜を増殖させ妊娠の準備を始める

働き」と「女性の体を守る」という非常に

重要な働きをしているホルモン。

 

 

もう一つ「子宮腺筋症」ですが、これは、

子宮内膜に類似した組織が子宮平滑筋組織

の中にできる、つまり、筋肉の中にできて

しまうもので、子宮内膜症よりさらに強い

痛みを伴う病気です。

 

生理がある限り、病変部は悪化していき、

症状が改善することは、通常、あり得ず、

「腺筋症」になってしまうと、ほとんど薬

での治療は効果がなく、ひたすら強い痛み

止めで凌ぎ、閉経を待つか、子宮摘出手術

をするか、しかないようです。

 

閉経を待つにはあまりにも長すぎるのと、

毎月、陣痛のような激痛に襲われるという

爆弾を抱えている状態では、生活に支障を

きたすため、子宮全摘手術を受けた、と

いうのが、私の体験です。

 

私は「子宮腺筋症」など聞いたこともなか

たので、「知っていれば、何年も激痛と

わずに済んだのに…」と思いました。

 

一人でも、正しい知識を持って快適な生活

を送ることができるよう、区として、区民

に対し、積極的に周知啓発をすべきと考え、

答弁を求めました。

 

【答弁要旨】       

子宮内膜症は10代後半、子宮腺筋症は30代

後半に発症しやすく、放置すると閉経まで

数十年に及ぶ生活の質の低下につながる可

能性がある。

 

生理痛は誰にでも起こりうる症状だが、生

活に支障を感じるときや重度の貧血をきっ

かけに早めに受診して対処方法を知ること

が、生活の質を維持するためにも大切であ

る。

 

区のホームページでは、女性の健康に関す

る厚生労働省の情報提供サイト「女性の健

康推進室ヘルスラボ」を周知しているが、

今後、ご指摘の症状も含め、区のホームペ

ージや、子宮頸がんワクチンや、子宮頸が

ん検診の勧奨通知の中で、若い女性特有の

疾患の紹介や対処方法を掲載し、啓発を強

化していく。

(答弁ここまで)

 

若い女性特有の疾患の紹介という点では、

教育委員会と連携して中学校で教えること

が必要だと思い、要望しておきました。

 

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