世田谷美術館で開かれていた「アルバレス・ブラボ展 メキシコ、静かなる光と時」
マヌエル・アルバレス・ブラボ(1902-2002)はメキシコの写真家。メキシコ革命後に頭角を現し、モノクロの独特なタッチで我々を堪能してくれる。
展示最初の作品は、思わず、デッサンか、と思われるようなモノトーンの写真。当時の人物、風景、暮らしが、モノトーンの中から感じ取ることができる。
写真のタイトルは、アングルの外にあるものを想像させる。例えば「鳥を見る少女」は、塀の前に座る少女が太陽のまぶしさを遮るように左腕を目の上に置き、空を眺めている。写真に鳥は全く写っていない。ただ、何かを見ているような表情である。それが鳥であることは、タイトルを見てはじめて理解することができる。
「世間は何と狭いことか」は、塀の向こうに洗濯物が干してあり、その塀の前で2名。女性は立ち止まり、そこに男性が向かおうとしている。タイトルからして、この二人はご近所ではないことは確かで、久しぶりに出会ったと想像できる。
世田谷美術館では、年間に1回、写真展を開催している。毎年、楽しみにしている展覧会の一つである。
マヌエル・アルバレス・ブラボ(1902-2002)はメキシコの写真家。メキシコ革命後に頭角を現し、モノクロの独特なタッチで我々を堪能してくれる。
展示最初の作品は、思わず、デッサンか、と思われるようなモノトーンの写真。当時の人物、風景、暮らしが、モノトーンの中から感じ取ることができる。
写真のタイトルは、アングルの外にあるものを想像させる。例えば「鳥を見る少女」は、塀の前に座る少女が太陽のまぶしさを遮るように左腕を目の上に置き、空を眺めている。写真に鳥は全く写っていない。ただ、何かを見ているような表情である。それが鳥であることは、タイトルを見てはじめて理解することができる。
「世間は何と狭いことか」は、塀の向こうに洗濯物が干してあり、その塀の前で2名。女性は立ち止まり、そこに男性が向かおうとしている。タイトルからして、この二人はご近所ではないことは確かで、久しぶりに出会ったと想像できる。
世田谷美術館では、年間に1回、写真展を開催している。毎年、楽しみにしている展覧会の一つである。