銭湯OL日誌~銭湯ガイドマイスターへの道~

お風呂。特に銭湯が好きです。現在「銭湯検定3級」を持ち、次回の2級に向けて勉強中。【関連】銭湯OL、銭湯、銭湯検定、

【東京銭湯】目白 月の湯

2015-07-15 23:26:33 | 銭湯レポート
~都内最古級のぬくもり~


2015/05に長い歴史に幕をおろした、
目白の月の湯さん。月の湯さんに関するレポートは沢山ありますが、私なりに感動した思いを書ければと思います。

南新宿奥の湯さんで、
廃湯当日の入浴を経験して間もない頃。

雑誌などの銭湯特集では必ず取り上げられる「月の湯」さんに、
銭湯好きの銭湯交友会さんと一緒に訪問する機会に恵まれました。
飛び入り参加でしたが、廃湯の銭湯は誰かと一緒だと心強く思えて参加。


~月の湯さん履歴~
ご存知の方もいるかと思いますが、わたしの知る範囲での最近の月の湯さんの履歴を記載します。

月の湯さんは都内最古級の銭湯といわれ、廃湯前後も何度にわたる入浴会や見学会、そして保存の署名を受けるなどして 形を残すことを多くの方から希望された銭湯でした。
署名のリンク

最終的に現地保存ということはなく、
建築の一部が展示されるなどの機会をもって月の湯さんは歴史に幕をおろされました。その主軸である文京建築会ユース様※は、現在も月の湯様の遺したものをどう人に伝えてゆくか模索中だそうです。
ここから、月の湯さんがどれだけ歴史的価値のみならず人に愛された銭湯だったかがしのばれます。

※文京建築会ユース様は、おとめ湯廃湯の際も、見学会を運営するなど銭湯愛、街への愛あふれる団体様です。


~信頼関係でなりたつ脱衣所~
月の湯には鍵つきロッカーがないことが有名でした。皆、籠にスマートに衣服を入れます。盗みを警戒する貼り紙が多い昨今でも、貫ける信頼関係は落ち着く者でした。
なにせ、番台の奥様がちゃんと見ていてくださる。見張るとかではなく、見守ってくれている空気でした。だからこその鍵無しです。

あと鍵無しというか、棚も少ないので、
お互い譲り合って籠を置くことが大事。
誰かが着替えていたら、すすすっと籠を動かしたりするさりげない淑女さがいる場所でもあります。

鍵なし、棚少なし、その何れもが成立した空間と考えると凄いことです。


~悠々と壁画~
男湯からどどんと広がる富士山は、
青々として気持ちよかったですね。

またそのしたに広がるタイルに描かれた鯉。力強く、鮮やかでした。

もう訪れることができないと思うと寂しい気持ちでいっぱいです。。


***月の湯さんには、いろいろな
方からの「気」を感じました。
多分いく前に、いろいろな方のブログやお話や特集などを見ていたからでしょうか。私なぞが乗り込んでよいのかしら、と思いました。

でも、月の湯さんの常連さんはあたたかったし、脱衣所と番台様の関係値はぐっと一限の私を安心させてくれました。
素晴らしい銭湯でした。。。
長年、ありがとうございました。お疲れ様でした。


やすこ。

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