銭湯OL日誌~銭湯ガイドマイスターへの道~

お風呂。特に銭湯が好きです。現在「銭湯検定3級」を持ち、次回の2級に向けて勉強中。【関連】銭湯OL、銭湯、銭湯検定、

【大阪銭湯】大阪寺田町 源ヶ橋温泉

2017-01-21 22:26:04 | 銭湯レポート
〜大胆な発想を超える繊細なつくりで飽きない、自由の女神銭湯〜


大阪の寺田橋駅から徒歩8分くらいにある、源ヶ橋温泉。
登録有形文化財の銭湯です。

大阪の銭湯の噂は色々聞くけれど、やっぱりここは訪れておきたいという銭湯。
ここの造形がすごすぎる事は、多くの媒体で紹介されているので、
行った時の驚きは想像できる範囲かなと・・失礼な事を思っていたのですが。どっこい。
生で観ると身震いする程です。すごすぎる。
訪れてよかったと心から思える浴場でした。


〜名物・自由の女神〜
入り口の「自由の女神」は”ニューヨーク”と”入浴”を掛けたものというのは有名なお話。
合わせてシャチホコも鎮座しています。

確かこれ(自由の女神)、「銭湯検定」のテキストに載っていて知った気がします笑。
この大胆な発想は、大阪の銭湯の華やかさの象徴として紹介されますが・・・
像としてもちゃんと美しい繊細なつくりです。

特に源ヶ橋温泉は、商店街から横道に入った場所にあるのですが、
商店街から視界を遮るものは無い状態で
こういう奥まった源ヶ橋温泉の姿が見えるのです。。
で、夜はこうしてライトアップしているのでとってもかっこいいです。


〜脱衣所から脱帽〜
脱衣所からして休む暇もなく、凝った装飾が。
まず格天井も洋風で白く、そこにうるさくないシャンデリア。

ここで既に歴史ある洋館の様子です。

更にお庭が、まるで一枚の絵画をはめ込んだかという位の完成度で
夜は美しくライトアップされています。

そそくさと服を脱いでいた手が止まる程、完成された前庭です。
庭園を構えていてもライトアップしていない銭湯もたまにありますが、
こうして魅せる意識が有るって素晴しい。。葉や岩それぞれが、ライトでより生き生きした印象でした。

そしていざ浴室に入ろうとすると、
入り口も荘厳すぎて素っ裸で入って大丈夫かと恐れ多くなるくらいの細かな装飾です。

囲いが単純なアーチや図形ではないし、またフレーム内の模様もここにはかききれない位細かいです。


〜石畳の風格〜
大きな石畳が敷き詰められた脱衣所は、
浴槽自体の格をぐんと上げている気がします。
そして浴槽も石で重厚感が半端ないです。タイルとはまた違った、統一感です。

お湯は熱すぎず、ぬるくもなく。
これだけの細やかな細工を観ると熱湯かと思ったのですが(勝手)、
ちゃんと温度の事も気配りされているのだなと関心しました。
(ちなみに奥にあるオパールと電気は近所のお子様でも入れてました)

また関西の浴槽は関東よりも深く、
また座れる様に2段(関東でよくある熱湯の浴槽みたいな)なもの、
かつそのサイズが大きいものが多いですね。
浴槽内での移動もちまちましてなくて、ちょっと軽く歩く感じなのも好きです。
それは源ヶ橋温泉も同様でした。


〜オパール原石の浴槽〜
石畳だけでも十分すごい中、原石を浴槽につかうって贅沢ですよね。
しかし、ただ単純にいい石の浴槽というのでは無い。

まず宝石っぽいツブがちらちら観えているのが驚きです(原石だからそりゃそうか)。
自分が幼い頃だったら、いつかこの宝石を採取しようと
爪でこすったり眺めたり・・・しそうです。
なんだか夢のある浴槽。

そして、視覚的にすごいだけじゃなくて「触覚的」にもすごいこの浴槽。
浴槽でむき出しになっているのは原石の断面ではなく そのままのゴツゴツした状態。
しかし浴槽に使うために、ちゃんと角を削って肌触りが良い様に加工してある。
なので、この浴槽は”すごく気持ちよい”のです。
背中や足裏を原石に付けて、ちょっとしたマッサージ効果ですね。


***当然ながら自転車で通っているお客様も沢山来ていました。
日常の中にこの銭湯があったらどんな気分なんだろう。
ちょっと想像が着かないくらい刺激的でした笑。

そして店主さんはとっても気さく。
これだけの造形をお持ちでも、とっても謙虚で優しい方でした。
やっぱり遠方からのお客様も多いみたいで、そんな熱い思いを受け止めるお人柄。
また、常連さんもこの銭湯がその様な環境である事を一緒に誇りに思って入浴している・・そんな心地よい印象を受ける銭湯でした。

※かわいい手描きイラストの葉書も購入しましたよ。


やすこ。

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