園長、うかつ

2013年10月29日 | 日記・エッセイ・コラム

  

朝晩がめっきり涼しくなってきた先週のことです。<o:p></o:p>

 

台風が来る前の好天の日。久しぶりに、昼の休憩時間に散歩をしようと思い立ちました。日差しもほど良く、風も心地良い昼下がり。数人の利用者に交じって、さつき園の前に広がる田圃道をぐるっと一周するコースです。<o:p></o:p>

 

私は何も考えずに、ただただ久しぶりの散歩を楽しんで園に帰って来たのです。ところが、利用者が怒っています。<o:p></o:p>

 

「園長さん、あそこは通ってはいけんのんよ!」<o:p></o:p>

 

「園長、あの道は通ってはいけんって、いつか園長が言うたじゃー」<o:p></o:p>

 

「園長さん、ダメですよ。あそこは通ってはいけんのですよ!」<o:p></o:p>

 

もう、たいへん。叱られっぱなしです。<o:p></o:p>

 

なぜか。<o:p></o:p>

 

散歩道で、途中にある小屋や立木群が邪魔をして、散歩をしている利用者がさつき園から見えなくなる死角があるのを心配した職員の提案で、相談の上、その道を通ることを禁止していたのです。が、それを私は久しぶりの散歩に浮かれて、すっかり忘れていたのです。<o:p></o:p>

 

園長を真剣に叱る利用者。

「おー、すまんすまん」

叱られながら、しかし私が少しうれしかったのはなぜでしょうか。<o:p></o:p>

 

『園長、うかつ』の一件です。お粗末さまでした。<o:p></o:p>

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする