一斉に梅雨が明けて、周防大島の空は一気に夏になりました。久しぶりに青く高く広がる空に一筋の飛行機雲を見つけて、思わず利用者と歓声を上げていました。
土曜通所日の今日は、52人中31人が通所してくれました。今日の午前中はクラブです。
なかなか片付かない事務仕事を途中にして、クラブをしている作業室を覗きます。
折り紙をする利用者あり、ペットボトルを立ててのボウリングをする利用者あり、卓球をする利用者あり。以前はやむを得ず物が置かれていた作業室でしたが、それが見事にきれいに片付けられて広くなったので、3つグループがあってもそれぞれが楽しめるスペースがあります。
卓球をしてみたかったのですが、3台とも熱心に利用者と職員で楽しんでいたので、遠慮して折り紙のグループに参加しました。
そこで利用者に誘われて、何十年振りかで、私、紙飛行機を折ってみました。ところが、折り始めると、なんと途中からの折り方が思い出せないのです。
○○さんが、「園長さん、次はここをこう折るんですよ」と優しく教えてくれました。
「おー、そうじゃったのー」何と情けない園長です。ウン十年前、あんなに遊んだ紙飛行機の折り方を忘れてしもうちょるとは……。
しかし、思い出したらこっちのもの。折り終えて、翼にしっかり折り目をつけて飛ばしてみると、なんと緩やかないい曲線を描いて飛んだことでしょう!!作業室の空間を、いったん上に上がり、次に緩やかに下りながら滑空したのです。(単なる自己満足!?)
さつき園のクラブでは凧も作り、紙飛行機も折らせてもらいました。いい時間です。職員に感謝ですね。利用者と職員が一緒になって楽しんでいるのを見るのが、園長としては楽しみなのです。また、クラブで折り紙もボウリングも卓球もやりましょう。
午後は、周防大島町観光協会主催の『アロハ レインボー』というイベントにみんなで参加しました。
全長1020mの大島大橋の歩道の端から端を、参加する500人ほどの町民がアロハシャツを着て、レイを首にかけて、うちわを持って並んで、およそ1時間、大島大橋を渡る車に向かって「アロハ!!」と手を振り、周防大島に来た人たちをみんなで歓迎しようというイベントです。
梅雨も明けて日差しのきつさを心配したのですが、風もあり、日差しも心配したほど強くもない中、利用者はうれしそうに楽しくうちわを振りながら「アロハ!!」と口々に声を上げていました。
何よりうれしかったのは、私たちの「アロハ!!」に大半のドライバーが笑顔で車内から手を振り返してくれたことです。人から笑顔を返されることの何と嬉しいことよ、と改めて感じました。
アロハシャツは観光協会からお借りしたのですが、「記念にどうぞ」と、レイとうちわは下さいました。
イベントへの参加を決める時、ガードレールはあるものの、歩道に立って車に手を振ることがどうだろうかと心配しましたが、全員無事に参加できました。
参加した利用者、職員ともども、思わぬ貴重な体験をさせてもらいました。これからも無理のない範囲で、できるだけ地域の行事には参加しようと思います。そのときもまた、うれしい笑顔が返ってきますように……。