職員との小さな約束

2007年12月28日 | 日記・エッセイ・コラム

今年の初めにある職員と小さな約束をしました。その約束はいまでもしっかりと結ばれています。

1年間続いたその約束のおかげで、私はこの一年勇気をもらい続けました。

この世界で生きていくのに必要なものはたくさんあるでしょうが、勇気もそのひとつではないでしょうか。人は生きていくとき、様々な場面で決断をせねばなりません。そんなとき勇気が必要なのです。

人を信じる勇気。福祉には人を信じる勇気が必要です。人を信じる勇気は、人を裏切らない勇気をもたせてくれます。

今年も、世界でもわが国でも、思いもしない人災が次々に起こりました。

来たる新年も人を信じ、人を裏切らない勇気を持って、さつき園から福祉を思考し、実践していこうと思います。

 皆さま、今年一年お世話になりました。どうぞ良いお年をお迎え下さい。

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保護者の組織

2007年12月21日 | 日記・エッセイ・コラム

最近の私の心配です。これが単なる私個人の心配で、杞憂ならいいのですが……。

長年、それも数十年間続いてきた障害者の保護者の組織が存亡の危機にあるような気がします。

今、障害者自立支援法を巡って、関係者が様々に意見や異論や反論を加えています。そして、それに押されるように与党から修正案が出されました。それに応じて、いまこそ、その修正案を実現させるべく、関係のいくつかの福祉団体が動き始めようとしています。その流れの中で、従来の保護者の組織に替わって新しい保護者の組織が力を持ち始めてきました。まだ全国的とはいえないその組織ですが、自立支援法の決着が着くまでは力を発揮しているような勢いを感じます。

今、私たちは福祉の組織が40年も50年も続いてきたという、これまでの福祉関係者が誰も経験したことのない状況にいます。この先どうやって組織を存続させるのか。存在意義や目的、課題や目標、それらをどう組み立て直すのか。組織内部で十分議論せねばならないところまで来ています。

あるいはこのまま、使い古されたと思われる機器が新しい機能を備えた機器に取って代わられるように、当然のこととして新しい組織にその場所を明け渡すのか。それとも共存の道を選ぶのか。

組織は無形ですが、支えているのは血も涙もある個々の人間なのです。その一人ひとりの人間が組織の歴史と伝統を築き上げてきたのです。今後のこれらの組織の動向を注視したいと思います。

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園長との懇談会

2007年12月10日 | 日記・エッセイ・コラム

数年前から開いているグループホームの入居者と園長との懇談会を、昨年は今の時期に開きました。

すると、本人たちはよく覚えていて、「園長さん、今年はいつやるんですか?」と10月の園祭りの前後辺りから、聞いてきていました。○○さんもそのうちの1人で、私が「まだ内緒!」と答えると、うれしそうに「いつかねぇ、いつやるんかねぇ。早うしようやあ」と言っては、大きな声を上げて笑っています。□□さんは冷静で、「今年はもうしないんですか?来年やるんですか?」と毎日、真剣な表情で聞いてきます。

そうした声に押されて(?)、来週18日の火曜日にやることにしました。明日発表します。

会議や懇談会というものにあまり縁のない知的障害者の生活の中で、ときには、ちょっとかしこまって仲間同士が話しをするのもいいことと思います。

園長との懇談会とは言いながら、私は進行役でもありますので、せいぜいリラックスした雰囲気作りを心がけて臨みましょう。

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星野ジャパン

2007年12月04日 | 日記・エッセイ・コラム

果たして、知的障害福祉の現場で何人の職員が、昨日今日、星野ジャパンを話題にしているでしょうか。

「星野ジャパンって何?」という人が大半かもしれません。

どんなに社会に向かって福祉への理解を声高に叫んでも、私たちの意識や関心や感覚のベクトルが内側に向いてしまって閉じられていたのでは、社会は遠ざかるばかりです。

もっと社会のことに関心を持ち、話題にし、意見を述べ、見解を述べ、社会の理解を心がけたいものです。一方的な理解のお願いは、ある意味、最近よく聞かれるパワーハラスメントにあたるかもしれません。

窓は開けないと風は入らないのです。

星野ジャパン、おめでとう!

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