テレビ大好き人間

2019年08月20日 | 日記・エッセイ・コラム

 とにかくテレビが好き。休日は時間があれば何時間でもテレビを見ている。一つの番組が終わると、受信できるテレビ局の番組を全部チェックして回り、その中で一番面白いと思われる番組を見る。新聞のテレビ欄は大雑把だけど載っている全局を一応チェックする。

 そんな私の最近の一押しのテレビCMは、

『やる気 MAX! ○○○○! はじまる』

 あの天下のイチローが広告出演している○○○○のCMだ。

 そのあらすじはこんな調子だ。

 

 ○○○○の社内会議に出席したイチローがCMの出演だけでなく、キャッチコピーも考えてきた、という設定。

 イチローがキャッチコピーを書いたペーパーを背広の内ポケットから取り出し、出席者に披露する。

「やる気 MAX! ○○○○!」

 すると、会議に出席している全員がイチローに気をつかって、「ほお~」と感心してみせるが、会議に出席している一人の若い女子社員がひとこと突っ込みを入れる。

 「なんか ベタすぎませんか。正直、ビミョーって……」

 それを聞いて、社長らしき人物が「いやいや、覚えやすいし……」とフォローするつもりで、少しあわてたようにイチローに歩み寄り、「やる気……」と言ってはみたものの、次のフレーズが出てこない。

 なので、イチローは渋い表情をして「MAX! ○○○○!」と念を押すように続ける。

 その女性社員は「いやー、覚えてないしー」とそのキャッチコピーに不満気味。

 その時、『やる気 MAX! ○○○○! はじまる』とナレーション。

 女子社員は情けないという表情をして、「まじか~」とテーブルに前のめりになりながら呟く。

 

 何がいいって、イチローのその時その時の表情がいい。

 キャッチコピーを披露した時の得意げな表情。

 若い女性社員に突っ込みを入れられた時のムッとした表情。

 ナレーションが流れた後の、「どうですか」とでも言うように、若い女性社員に見せたニヤリとした表情。

 現役を引退したイチロー。現役の時のテレビの中でしか知らないイチローの印象とのギャップが私は楽しい。

 そして何と言っても、若い女性社員を演ずる彼女の、突っ込みや呟く時の表情がいい。

「なんか ベタすぎませんか。正直、ビミョーって……」

「いやー、覚えてないしー」

 そして最後の、「まじか~」

 もう言うこと無しだ。設定もセリフも役者(?)も、だ。

 テレビチャンネルをあちこち渡り歩くテレビ大好き人間は、わずか十数秒の間に流れる、こんなテレビCMにもあれこれイチャモンや突っ込みや関心を寄せてしまうのです。

 

 

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「もし、私が彼だったとしたら」

2019年08月14日 | 日記・エッセイ・コラム

 出勤の支度をしながら朝のテレビニュース(NHK)を見ていたら、第2次世界大戦中にミャンマーで戦死した日本兵の遺骨収集のための調査に、民間人の立場で携わっているという男性を紹介していました。

 もともと僧侶だったその人は、現地ミャンマーの人たちに農業技術の指導もしていて、その恩返しとして現地の人たちから戦死した日本兵の埋葬場所などに関する情報が寄せられるようになったとのことでした。そんなことなどがきっかけでその男性は現地の人たちの協力を得て、日本兵の遺骨調査をするようになりました。日本人らしき人骨の情報を得ると、遺骨の調査のために現場に行き、試掘し、その場所を特定するのです。その後の遺骨の収集作業や、DNA鑑定などによる身元の特定は国の機関が行うことになるそうですが、それは現地の国内情勢の安定が鍵とのこと。

 ミャンマーは政府軍と少数民族武装勢力との内戦が続いており、遺骨の情報が得られても、それがたとえ停戦期間中であっても、道路によっては外国人の立ち入りは制限されています。そんな時は特別に人を頼んで現地まで立ち入ってもらうようです。

 

 ニュースを見ていて、湧いてくる疑問がありました。

 どうしてその男性は日本兵の遺骨調査をそうまでしてやるのか。その男性を突き動かしているのはいったい何なのか。

 と、ニュースの中のその男性の言葉。

「もし、私が彼(遺骨)だったとしたら、きっと日本に帰りたいと思いますよ」

 

 もし、自分が逆の立場だったとしたら……

 もし、私が彼だったとしたら……。

 もし、私が彼女だったとしたら……。

 もし、私があの人だったとしたら……。

 もし、私があなただったとしたら……。

 もし、私が障害者だったとしたら……。

 もし、私が知的障害者だったとしたら……。

 もし、私がさつき園の利用者だったとしたら……。

 

「もし、私が彼(遺骨)だったとしたら、日本に帰りたいと思いますよ」

 

 この感性、この想像力、この人間観を持ちたいと思います。

 この男性(井本勝幸さん)のような人がこの世界、この時代に在ることがうれしい。

 私は、この感性、この想像力、この人間観こそが福祉の原点と思うのです。

 

 

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