近隣火災

2014年02月26日 | 日記・エッセイ・コラム

 

『25日午前2時ごろ、周防大島町□□、△△さん方から出火、木造平屋約100㎡を全焼し、隣接する空き家の一部を焼いた。……(後略)……』

 

これは本日平成26年2月26日付の中国新聞の岩柳(がんりゅう 岩国と柳井)地域版の記事です。

 

 昨日の未明に発生したこの民家火災は、なんとさつき園くかホーム(グループホーム)のすぐ2,3軒先で起こった火事だったことを、たまたま昨日は毎月1回開催のさつき園保護者会の日で、参加するために来園したある保護者から聞きました。

 

そのすぐあとのこと。くかホームの入居者の一人である○○さんが通所してくるなり、園長室に私を見つけると少し興奮気味にドアを開けて入ってきました。

 

「園長さん、昨日ホームのすぐ近くで火事があったんよ!」と、○○さん。未明の火事でしたが、寝ている時間帯の火事だったので昨日の夜のことと思ったのでしょう。

 

「おー、そうじゃったらしいのー。びっくりしたじゃろう?」

 

「うん、たまげたんよー。サイレンの音がすごかって、こわかったんよ!」

 

「おー、こわかったか。で、○○さんはどうしたんかね?」

 

「びっくりして、ほかの人の部屋のドアを叩いて『火事よー』言うて教えたんじゃけど、誰も返事をせんかった。起きてこんじゃった」

 

そのあと、○○さんはホームの建物の外へ出たらしいのですが、もうその時は辺りは静かだったとのこと。○○さんの話には少々時間的なずれがあるようにも思いますが、びっくりして、ほかの人に知らせて、外に出たのは間違いないようです。

 

その話を聞いた私の反省。

 

さつき園ではこれまで3つのグループホームでそれぞれ定期的に避難訓練を実施し、ホームで火災が発生したときの避難の仕方とその時注意することについて、また日頃から入居者に火災予防を自覚してもらうよう取り組んできています。

 

が、グループホームからではなく、グループホームの近隣での火災発生はまったくの想定外のことでした。虚を突かれた思いです。近隣での火災の際の入居者の避難はどうするか……。

 

早速に、それを想定した避難について検討し訓練をしなくてはなりません。

 

あとになって、今回の火事は風の強さと風向きによってはくかホームも類焼していたかもしれないと聞いて、さらに肝を冷やした次第です。

 

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「できるか、できないか」と「するか、しないか」

2014年02月12日 | 日記・エッセイ・コラム

 

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 私たちは障害者支援におけるアセスメントの際に、身体機能としてその人が何が「できるか、できないか」を確認します。<o:p></o:p>

 

 しかし、それが実際の生活場面で、つまり生活実態としてその「できること」を確かに「しているか」、あるいは「できないこと」は「していないか」については、その目で実際を確認することは稀です。<o:p></o:p>

 

 家族の方は、「この人は自分でできるんですけど時間がかかるので、私がやった方が早いので私がやってしまっています」などと言われます。<o:p></o:p>

 

 いや、そうではなくて、本人ができるのならどんなに時間がかかっても、本人にさせたいと思うのですが、現実生活ではやはり時間が気になってしまうのでしょうね。<o:p></o:p>

 

 障害者支援も高齢者介護も、現実生活の場面では時間に追われてしまっていて、本人主体の時間を保障するなどというのんきなことは言っておられないのでしょう。そして、それは福祉施設でも同じではないでしょうか。いや、病院などの医療現場でもそれは同じかもしれません。<o:p></o:p>

 

 私たちは、障害者福祉の現場にいますが、どこまで障害者一人ひとりに彼らに固有の時間を保障しているかを、今一度問い直すことをしなければ、と思います。<o:p></o:p>

 

 今からでもそうしないと、金目だけを念頭に置いた、形だけ、上辺だけの福祉あるいは支援、介護に堕してしまいそうです。<o:p></o:p>

 

効率や能力を大事にしたり優先したりするなどとは全く別の価値を現実生活の中に、この世界に構築しなければ、障害者支援、高齢者介護はそれを受ける人にとっては己の満足とはほど遠い、悲惨なものになるばかりです。<o:p></o:p>

 

高齢者福祉、高齢者介護に関心を寄せながら、障害者福祉を振り返ってみると、構図は同じだったのです。その人の「できること」を「すること」につなげることは、私たちの大きな課題の一つです。<o:p></o:p>

 

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雪が降りよるよ!

2014年02月06日 | 日記・エッセイ・コラム

 

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 天気予報が当たりました。<o:p></o:p>

 

 朝の利用者の送迎便が園に戻ってくる9時半過ぎくらいから、山口県大島郡周防大島町大字西屋代2595-1のさつき園にも雪が本格的に降り始めました。<o:p></o:p>

 

 降り始めは、『すぐ止むだろう』とたかをくくっていた私ですが、○○さんが園長室のドアを開けるなり、<o:p></o:p>

 

「雪が降りよるよ!」<o:p></o:p>

 

と報告しにきたのにつられて玄関まで出てみたら、なんと園の前に広がる田圃がすでに薄っすら白くなり始めていたのには驚きました。<o:p></o:p>

 

 「ありゃー、しっかり降っちょるのー」と言う私に、すかさず○○さんがニンマリとした顔で言います。<o:p></o:p>

 

 「あした、休み? さつき園休み?」<o:p></o:p>

 

 「いや、まだ分からんなぁ!」<o:p></o:p>

 

 周りにいた利用者の視線が私に集まります。気がつかない振りをして園長室に戻ります。<o:p></o:p>

 

お昼休みの時間。今度は□□さんが園長室に入っていました。<o:p></o:p>

 

「園長さん、雪が降ってますよ。今日、帰り、大丈夫かね?」<o:p></o:p>

 

「大丈夫じゃろうと思うよ」と私。<o:p></o:p>

 

「あしたは、どうですか? 坂道、大丈夫かね?」<o:p></o:p>

 

□□さんは、私の家が坂道を登った所にあることを知っているのです。真剣な顔で心配してくれています。<o:p></o:p>

 

「うん。ありがとう。大丈夫じゃろうてー」<o:p></o:p>

 

周防大島としては久しぶりの大雪(?)に、利用者も少し興奮気味です。さつき園は帰りの送迎便の配車を変更したりなどして、安全第一で対応しました。<o:p></o:p>

 

午後、近隣の町での会合に車で出かけようとした私でしたが、フロントガラスに積もった雪を落とすのに一苦労でした。それくらい、この辺りにしてはよく降った今日の雪です。<o:p></o:p>

 

明日の天気は? 果たして、明日、さつき園は休園になるのでしょうか?<o:p></o:p>

 

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