「1人はみんなのために!!みんなは一人のために!!」

2010年05月27日 | 日記・エッセイ・コラム

みなさんは『三銃士』の話をご存知ですか。フランスの作家、アレクサンドル・デュマ原作の、ダルタニアンという若者を主人公としたフランス国王に忠誠を誓う銃士の面々の話です。

それを原作としたNHKの連続人形活劇「新・三銃士」が明日5月28日に最終回を迎えます。毎回録画して欠かさず見ていた私としては、さみしい限りです。

ご覧になっていた方はお分かりかと思いますが、この人形劇は人形劇とは言いながら、人形を操るテクニックはもちろん、場面場面での光や影の使い方、カメラアングルへのこだわりなどなど、人形で見せるその感情表現は見事なものがあります。見ていて思わず唸ってしまうほどです。人形の動きと声優の声とが相俟って、画面から伝わってくる登場人物の心の動きや内面の苦悩や葛藤の表現は、生身の人間が演じる以上のものがあるかもしれません。もともとのストーリーの面白さもさることながら、それらの巧みさには毎回、感心させられていました。

でも、それもいよいよ最終回です。皆さん、是非、録画してでもご覧になってください。

劇中で銃士の口から語られる「1人はみんなのために!!みんなは一人のために!!」は、この物語の中心テーマです。

ラグビーの世界でもこの言葉が合言葉になっているようですが、福祉の理念にも通じるものがあると思います。

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コーディネーター

2010年05月19日 | 日記・エッセイ・コラム

7月29日・30日に第52回中国・四国地区知的障がい関係職員研究協議会(主催:山口県知的障害者福祉協会)を山口市で開催します。現在、福祉協会内でその準備を進めています。

2日目に4人のシンポジスト(知的障害福祉現場の職員が2名、日本知的障害者福祉協会からと全日本手をつなぐ育成会からそれぞれ1名ずつの計4人)によるシンポジウムを計画しています。テ―マは『支援者として原点に立ち返り行動しよう』です。

 テーマが決まった時は、「今、こういう状況の時に原点に立ち返るというのもシンポジウムのテーマとしては有りかもしれないなあ」と、のん気に漠然と思っていました。

しかし、よくよく考えてみると『原点』とは何かが怪しいのです。ここでいう『原点』とは何を指すのか。何を以って『原点』というのか?明確に言葉になりません。

それでちょっと慌てています。どうしてかって?

福祉協会内でこの研究協議会の開催に関してあれこれ協議している時に、油断していたら、シンポジウムのコーディネーターを私がする羽目になってしまったのです。

その場で「私でいいんですか?」と念を押すと「いい」とのこと。あまりくだくだ言うのも性に合いませんので、ちょっとガラの悪いコーディネーターですが引き受けちゃいました。もうこうなったら他力本願で4人のシンポジストにしっかり頑張ってもらうほかない、と腹をくくった次第です。

果たして、どういうことになりますか??

改めて『原点』についても考えを尽くさねばなりません。

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最近気になること

2010年05月17日 | 日記・エッセイ・コラム

利用者への声かけが少し疎かになってしまっていること。

満遍なく利用者とふれあっていないこと。

利用者との会話がゆっくり出来ていないこと。

それでも利用者は「園長さん!!」と話しかけてくれること。

そして、そんな利用者に支えられていること。

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他への配慮

2010年05月11日 | 日記・エッセイ・コラム

知的障害者18人(うち重度者8人)、肢体不自由者1人の合計19人を雇い入れている香川県高松市のある仕出し事業所では、彼らに評価制度を実施しており、6つの評価項目を設定しているそうです。

それは①「あいさつ」、② 「身だしなみ」、③「時間遵守」、④「積極性」、⑤「衛生管理」、⑥「協調性」の6項目です。これらを、①できる、②もう少し、③できない、の3段階で評価するのだそうです。何とシンプルで分かりやすいのでしょう。そのシンプルさにちょっと感心しました。

しかし、これは何も彼らだけに当てはめなくてもいいものです。

そこで、まあ自己評価は得てして甘くなりがちではありますが、皆様、一度この6項目に沿ってご自分の仕事ぶりを自己評価されてみてはいかがでしょうか。

たいそう簡素化された評価項目でもの足りないかもしれませんが、時に、自己を客観的に見直してみることは意味あることと思います。

そして、これを契機に、世間に数ある仕事の中で「何故いま自分は知的障害者福祉の仕事に携わっているのか」を自らに問い直し、思いを新たにすることも大事なことと思います。そこがブレていると、たった6項目とはいえ「できる」と評価することが怪しくなりましょう。

 ところで、私はこの評価項目の7番目に「他への配慮」を加えたいと思います。仕事は自分のためにやるものでもなく、また一人でやるものでもないからです。殊に「福祉」に携わる私たちには、「他への配慮」は欠かせないと思います。利用者への、他の職員への、保護者への、そして地域への「配慮」。

 この7番目の評価項目が常にクリアーされていれば、どこにいっても通用するものです。

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明日への本気度

2010年05月08日 | 日記・エッセイ・コラム

政権に向かって紙つぶてが飛んでいます。

人の心の形や色のありようが分からない人が、人を相手の仕事をしていては困ります。

内閣府が設置した「障がい者制度改革推進会議」とその下の「総合福祉部会」のそれぞれのメンバー構成などをみていると、どうも私たちは時の政府の総花的なアリバイ作りに加担させられているような気がします。結局は、声高に喋ることのできる障害者本人の主張だけを聞き入れた、自画自賛するほかない障がい者総合福祉法とやらが出来上がるのでしょうか。

普天間も福祉制度改革も「とにかく話し合ったからいいじゃないか」、というものではありません。

あるテレビ番組で、あることで全国的に有名になった人がこんなことを言っていました。

「今の中学生も、6年も経てばもう大人になっちゃうんですよ」

つまり、中学生くらいまでの教育が大事だ、ということです。そう思います。

大人たちが成長途上の子どもたちに何を教えるか。将来への重大なテーマです。

いずれも、明日への本気度が問われているのです。

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