先日、私がその組織の責任者を務める団体の県大会を開催しました。
そこで、大失態をしてしまいました。
今年の大会会場が私の勤めるさつき園(障害福祉サービス事業所)から遠いこともあって、本来は事前の打ち合わせをする開催地での実行委員会に何回か出席して、準備の状況を確認するのですが、今回は1度、地元の市長を訪ねたきりで、あとは実行委員会に任せてしまっていたのです。
ところが、大会当日、まさかと思うことが起こっていたのです。
会場入り口に設置されていた大きな案内用の立て看板や会場舞台の正面上に掲げられていた横断幕に書かれていた文字が何と、間違っていたのです。しかも、2ヵ所も。1ヵ所は大会の名称。そして、こともあろうにもう1ヵ所は主催者名でした。どちらも団体としては基本中の基本の名称です。
弁解の余地がありません。私のミス。私の大ミスです。いかに開催地が遠いからといって、労をいとうて現地での数回にわたる実行委員会に1回も臨まなかった私の大ミスです。
その団体の責任者としての己の脇の甘さを突き付けられました。そして、同時に組織の隅々までに血を通わせていくことの大変さを今更ながら思い知らされました。日ごろ、もっともらしいことを偉そうな顔をして、したり顔で口にしている己を恥じました。
「いつも偉そうに言ってるが、お前の足元はどうなってるんだ!」「他人のことより、自分の組織のタガを締め直せ!」そう非難されても仕方ありません。まったく弁解の余地はありません。
大会自体は滞りなく終了しましたが、私には大きな課題を背負わされた大会となりました。組織の責任者としての自覚が足りませんでした。反省します。
また1から出直しです。
このたび社会福祉法人さつき会のホームページを開設しました。皆様に親しまれるホームページ作りに努力いたしますので、是非、ご意見ご感想をお寄せください。ホームページへのアクセスは下記へお願いいたします。
アクセス ⇒ http://satsukikai-oshima.com/
なお、ホームページ内のさつき園のページからこのブログ『園長室』を覗くこともできます。
ある日のお昼の休憩時間の時のことです。
○○さんが園長室に私を訪ねて来ました。
「おっ、○○さん。こんにちは。どうしたんかね」と、私。
その問いかけに応えるともなく、ニヤニヤするばかりの○○さん。
「どうかい」と、また私。すると、おもむろにあごの辺りを手で触り始めました。
「おっ、ひげが伸びとるでー。早う剃らんにゃー」
すると、しめたとばかりに、すかさず
「いえいえ、ワイルドにいきたいんですよ。ワイルドに」と、ニヤニヤしながら○○さん。
「ワイルド? ん?」
それは少し前まで、テレビでよく見たり耳にしていたお笑い芸人のギャクだったような……。
「ワイルドにいきたい?」
「はい!」と、えらくはっきりと返事をする○○さん。
「ほー、ひげを伸ばしたらワイルドになるんかい?」
「はい、ひげ伸ばしたらワイルドになるんですよ、園長さん」
「そうかぁー。○○さんはひげを伸ばすより、歯を治した方がもっと男前になると思うがのー」と私。
「いえ、歯よりひげですよ、園長さん。ひげです、ひげです」と、得意顔の○○さんです。
「○○さんはええ顔しとるんじゃけー、ひげ伸ばすのはどうかのー」
「いや、ワイルドにいくんです、ワイルドに」
「ワイルドになったら、今のええ男前がだめになるんじゃないかのー」
そうこうして、あれこれ取り止めのない話をしばらくして、○○さんはニヤニヤしながら園長室を出ていきました。
それから2~3日して、廊下で○○さんとすれ違いました。瞬間、彼のあごを見るとあの時伸ばしていたひげはきれいに剃ってありました。
図らずも、目が合って思わず2人ともニヤリ。無言ですれ違いました。
障害者の自己選択支援、自己決定支援と言われています。大事なことです。そして、難しいことです。特に、本人の嗜好に関することは難しい。
最近、若い人にもあごひげなどを伸ばす人をよく見かけるようになりました。
ちょっと皮肉を言えば、他人がどう思うかは二の次、三の次。自己満足の極みです。素顔ではなく、わずかでもひげを伸ばした仮面の顔で社会に臨むとは、どういう心理なのか、と……。
仮面などつけずに、素顔を晒して臨んでこその人生です。だから、私は、人の顔にひげを見るといつも心の中で、「おい、ひげを剃ったらどうだい」と呟くのです。
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