明治18年創立。以来125年。卒業生総数5612名。ピーク時の最高在校生数465名(昭和22年度)。平成21年度在校生11名、うち卒業生2名。平成22年3月31日閉校。
過疎化には勝てず、ということでしょうか。今年度末をもって周防大島町立屋代小学校が閉校になります。
さつき園は秋の行事である「さつき園ふれあい祭り」では、ずいぶん子どもたちにお世話になりました。子どもたちは自分たちの作ったお米を売るその元気な売り声で、大いに祭りを盛り上げてくれたのです。
3月20日に屋代小学校の講堂で閉校式が行われました。来賓としてご招待を受けましたので出席させていただきました。来賓の方々のあいさつは異口同音に「地域の方々のご決断を得て、子どもたちにより優れた教育環境を提供するために閉校することとなった……」というものでした。地域は苦渋の決断をしたのでしょう。子どもたちの教育をどう考えるか。地域の大人たちが考えに考えて出した結論です。
でも、果たして、当の子どもたちにも聞いたのでしょうか。「君たちはどうしたいの?」と。私はちょっと気になりました……。
閉校式で大きな声で学校にお別れのあいさつをする11人の子どもたち。大正琴で校歌を演奏します。
「山の泉の清らかに 流れる丘よ野も里も 誇りに輝くふるさとの 学びの庭よ屋代校 ……」
何度か入学式や卒業式に出席させていただいて何とか歌えるようになった校歌ですが、もう私が歌うことはないでしょうね。私の母校でもないのに、この日屋代小学校の校歌を歌うとなんだかさみしい気持ちになりました。
屋代小学校を後にしながら、『<学校>は子どもたちのものだ。大人はそれを保障するために力を尽くさねばならない。未来は子どもたちの手の中にあるのだから』と、思ったことでした。