宇宙の話です。
例えば、高度な通信ができる文明の寿命を100年として、直径約10万光年といわれる銀河系で、私たち人類と同じタイミングで高度な文明が存在する惑星の数は、計算上たったの14個なのだそうです。
そして、この14個の惑星を銀河系の中に均等に配置すると、隣の惑星までの距離はなんと約7000光年ということになるそうです。つまり、自分たち地球人の存在をアピールする電波を宇宙に向けて送ったとしても、交信できるには往復で約1万4000年かかることになります。
お互いの文明の寿命を10倍の1000年とすると、可能性のある惑星の数も10倍の140個になります。しかし、その140個の惑星が銀河系内に均等に存在しているとしても、一番近い惑星までの距離は700光年くらいです。つまり、お互いに交信するのには往復1400年かかるわけです。
お互いの文明が長続きすれば、もしかしたら、他の知的生命体と交信することができるかもしれませんが、気の長い、いや気の遠くなるような話です。
地球を食べつくそうとしている人類は、その自らが発展させてきた高度な文明によって自らの寿命を縮めていくようです。地球温暖化、民族・宗教抗争、核問題、金融恐慌……。
孤独な地球、そして孤独な私たち人類は、いったいどこへ向かっているのでしょう?地球はいつまで青い惑星として宇宙に浮かんでいられるのでしょう ?
年の瀬に、ふと夜空を見上げた拍子に、そんなことを思ったのです。