里山人雑記

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すっきり晴れてー!!

2012年03月09日 22時05分48秒 | Field Note<観察>
ここ最近、天気がぱっとしなかったので、遊水地にも行ってませんでした。
そしてまた、精神的になーんか疲れてます(笑)はぁ…
昨日(3/9)は午後から太陽が見えたので、近所の水辺を回ってきました…
まずは八景水谷公園♪

カルガモ Anas poecilorhynchaです。くちばしの黄色い模様が特徴です。ここで簡単に見分けられますよ~。
そう言えばこの場所、水辺周辺の形状が変わったようで、カモ類がちょっと入るようになりました。
以前は奥の方にも木が覆いかぶさっていて魚の隠れ場所などがもっと多かったのですが、今はそれらが取り払われています。また、川底は砂利だったのですが、今は多くの場所で泥が積もっています。底に生えていた水草も減り、以前よりは魚が減ったように感じました。イトモロコとかは全然見ませんでした。数年前はこの時期、岸周辺の水辺にもたくさんの個体が見られたんですけどねー…
そう言えば、ムギツクも全然見かけませんでした。なんか寂しいです…

↑こんなの前あったあかな(笑)この置物が、意外とデコイ的な役割を果たしているのかもしれないですね…
あ、デコイってのはカモなど特定の生き物の形を真似て作られた模型のようなものです。たとえば、カモ類による利用がない水辺などで、カモを誘致するために使われたりします。複数のデコイを浮かべることで、カモ類がそこを休息場所として利用しやすくなるようです。他の有名な例としては、アホウドリの誘致やツルの誘致など、様々な面で使われています。昔は(今も??)カモ猟などにも用いられたようですね。

キジバト Streptopelia orientalisです。識別ポイントは、首の模様や羽の模様です。首に青と黒の縞模様のような部分がありますよね。これ、カワラバト、いわゆるドバトにはないんです。また、羽の縁が茶色くなっていますよね。これも大きな特徴です。慣れれば識別ポイントを気にしなくてもすぐ識別できますが、ちょっと迷ったりしたときは、このポイントにも注意してみてくださいね。というかこの写真、首の模様小っちゃくしか見えませんね。すみません…そのうちちゃんと写真撮ってきます…
あ、ちなみにカワラバトってのはドバトのことで、2001年ごろ(?)に正式名が変更されたんですよ~。それから、キジバトは昔から"ヤマバト"とも呼ばれますねー。

コサギ Egretta garzettaです。冠羽がずいぶん目につくようになりました。繁殖期に入るにしたがって、冠羽は長くなるみたいです。冠羽ってのはコサギなどの場合、、頭の後ろにひょろっと付いた長めの羽のことです。もちろん、種類によっては冠羽が短いものなどいろいろなパターンがあります。要は、頭についてるちょっとだけ特殊な形の羽の総称ですね。

ヒドリガモ Anas penelope多かったです。最近はカモ類の数も減ってきているように感じていたのですが、ここにはまとまった数がいました。陸に上がって採餌(餌をとること)したりしていましたよ。冬鳥のカモ類は、そろそろ渡っていきますもんねー。

↑シダの仲間が伸びてきていました。ぱっと見他の植物のように見えたのですが、よく見るとシダの仲間でした。緑が増えてきましたねー。

さぁ、こっからは坪井川遊水地です。

ツクシ(正式名:スギナ Equisetum arvense)生えてきました。ツクシについては、過去の記事"11.03.29.Tue.-江津湖-"の5枚目の写真に関連付けて説明したので、見てみてくださいね。ツクシ、ご存知の方は多いと思いますが、スギナと同一の植物なんですよー。というか、ツクシの正式名はスギナです。

↑今、ちょうど生え始めの時期でした。まだ土から出てきたばっかりのツクシです。

↑そして、こっちもやっと生え始めたスギナです。これについての説明も、過去の記事"11.03.29.Tue.-江津湖-"の5枚目の写真のところを読んでみてくださいねー♪

スズメ Passer montanusたちです。実はスズメって、近くに民家などがないと全然観察できないんですよ。人間の生活圏から離れたところにはいないみたいです。山の方に行くと、全然見なくなりますもん。人間の生活圏での生活に、特化しているんですよね。やっぱ生き物の進化って、すごいですよね。
この後、いつもの池に行って植物を見ていました。すると…

ミサゴ Pandion haliaetusが坪井川で狩りしてる!!びっくりしました。ふと振り返ると川に急降下してたんです。いや~、自分で言うのもなんですけど、証拠写真撮れたのはファインプレーだったと思います(笑)いや、調子こいてすみません…
ま、そもそも写真による記録って、参考記録が関の山なんですけどね…再現性がない以上、仕方ないです。
これとは別の話ですけど、写真による識別から種を断定することは、本来やっぱりすべきでないんですよね。写真による識別からは"~だろう"ということは出来ても"絶対~である"なんて言えないんです…
今シーズン坪井川遊水地で観察できたワシタカ類は、ハイタカ、ミサゴくらいですかねー…
ハヤブサ、チョウゲンボウは見た記憶がないです。毎シーズン必ずいたんですけどねー。観察に行った回数も少なかったから、まぁ仕方ないか…

↑奥の水門、ここが開いてるのって珍しいですよね。なんか、掃除・点検されてたみたいです。そしてこの手前…

↑なんかずいぶんきれいに泥が露出していますねー,って思ったら、これ露出しているんじゃなくて上に盛ってあるんです!!

↑えっ!?何でヨシ原刈った後を新たな土で塗り固めてるの…??って一瞬思いましたけど、ちょっと移動したらわけが判明…

↑あらー…防草シート敷いちゃうんですね…ここに敷かれるのはさすがにマズイなぁと思いながらも、ここまで来たら手遅れですかねー…
もう工事始まっちゃってますし。もっと早く気付けば何かしら行動できたのかなぁとか思いますけど、"もしも~だったら"って話はやめた方がいいですね…

これ確証ないですけど、最近聞く、そして感じるのが、近くまで人が入れるようになった水辺では外来種の進出が進むみたいなんですよ。こんな根拠の薄いこと言ったらまずいとは思いますけど、ほんと調査してて思うんです。坪井川遊水地においては、人が水辺のそばまで入れるところと入れない池では、外来種の個体数、種類数が違うようなんです。調査方法が完全にパターン化できてないことなど、いろいろ調査のやり方に欠けていることはたくさんあります。しかし、やっぱりそう思ってしまうんですよね。周りが草丈の高いヨシ原で厚く覆われている場合は、水際まで行くのにかなりの労力がいるんですよ。草で腕や顔は切れるし足元はぐちゃぐちゃしてるし(笑)
ヨシ原の厚さと外来種の拡散に関連性が予想できるようなが今後出てくることがあれば、そこに着目して新たな調査をしてみたいなぁと最近思っています。
うまくいく気はしないですけど…

以上、久々の観察報告でした。はぁ…

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2 コメント

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追・試・確・定 (社長)
2012-03-12 22:36:49
明明後日が数学追試の
吾輩です 八景水谷の
カモのデコイは吾輩が小学生だった頃からありました! でも1個増えたようです
確かに水草は随分昔と
比べて減りました…
子供の持ち去りもあると思います 何せ自分も昔
したことあるから(ー_ー;オイ ヨシは減ってしまうんですか…環境アセスメントとかしてた気配は有りませんでしたが…悲しいけどこれも研究の題材にして、少しでも多くの人に知って欲しいですね(;△;)
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Unknown (里山人)
2012-03-13 00:16:19
えっ…やっちまったか(笑)
まぁ、高校生活そんなこともあるさ。
でもそれ落としたら洒落にならんからね…
がんばって!!

カモの置物、やっぱ昔からあったんだね。俺も前見たような気はしてたんだけど、自信なくて…
ん?てか1個増えたんかいΣ
オオカナダモを持って帰ってる人は見たよ。子どもじゃなくておばちゃんだった…
まぁでも、オオカナダモは繁殖力強いから、あそこにたくさん放されてるコイと、川底の状態の方が問題だと思うんだけどねー。
コイって、水草(特にオオカナダモ)いっぱい食べるし、デトリタスもどんどん食べちゃうよね。もちろん底生の小動物も食べる…
底がまっさらになる感じかな…
だからといってコイの食物はなくならないよね。人がいっぱい餌あげるし。そのことを俺は全否定しないけど、やっぱ問題視する考え方も必要だよね。
あ、否定しない理由ってのは、地域住民の方々に限らず、あそこはいろんな人たちにとって重要な憩いの場になっているから。それを分かっているのに全否定するのは、あまりにも無神経だと思うんだよね。かといって、保全を本気で考えるのであれば、これを理由として挙げるのはだめなのかな…
でも、地域の自然(?)環境の保全を進めるためには、地域住民の方々の理解と、そういった方々との協力が不可欠であると言うのは、言うまでもないことだよね。ほんと難しわー…
あ、"自然"に(?)ってしたのには、"自然"って言葉は簡単だけど、意味の解釈にものすごく幅があって、人によってその解釈が全然違うから。"自然"って言葉、説明するのには便利だけど、そういうことを考えると、迂闊に使えないよね。無駄な誤解が生じることも多々ある。
って、経験から知ってるよね…
書くまでもなかったか(^ー^)
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