里山人雑記

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2022年 最初の鳥見

2022年01月17日 19時56分13秒 | Field Note<観察>
どうもどうも。更新が滞っており申し訳ございません。
気づけば新年も明けまして、2週間が過ぎました。光陰矢の如し。今年もよろしくお願いいたします。
さてさて今年は、年始から鳥を見に出る機会がほとんどなく、鳥見目的で歩いたのは昨日16日が初という、私的には異例の年始となっております。
そのわけは…とまあ、それはそのうち。
さて、今回鳥見に歩いたのは、林を中心とした環境を備える裏山です。この時期の林ですから、観察できる主な鳥たちの多くは、基本的に小鳥たち。
シジュウカラにエナガ、メジロにコゲラなど身近な鳥たちが中心です。そんな中で、この日特に見たかった鳥は…

ルリビタキ Tarsiger cyanurus
探すコツは、「ヒッヒッ…」という声。ジョウビタキのものとよく似ていますが、若干違います。しかしこの違いを聴き分けるにはおそらく慣れも必要で、個体や場所にもよっても違いがあるかもしれません。その違いを言葉で表現するのは、私程度の雑魚にはちょっと難しそうです。ついでに言うと、「ググッ…」という声で探す方がおすすめだったりもしますが、話すと長くなるのでこの辺で。

↑この日観察/撮影できたのはメス個体ばかりでしたが、ちらっとオスも見れました。
冬の九州で見られる青い鳥(どこまでを青い鳥というかは様々ですが…)としては代表的な鳥で、とあるアイドルグループの曲にもこの鳥の名を冠したものがあったはずです。他にこの時期は、イソヒヨドリやカワセミなども見られますが、冬限定と言えばやはりルリビタキですよね。
オス個体は背中から頭にかけても青色で、まさに"青い鳥"という感じなのですが、メス個体は上の写真のように尾羽の部分が青いだけ。
とはいえ、この色味もなかなかおしゃれで素敵な姿。ちなみにオスの青色は、昨年撮った写真を引っ張ってくると…

↑こんな感じ。"煌めく美しい青色"というよりは、"シックでおしゃれな青色"という感じ。一概に青い鳥といっても、その青は様々で、それぞれに魅力がありますよね。
あ、そうそう、この写真、もしかするとフラッシュを焚いているように見えるかもしれませんが、私は鳥の撮影でストロボを使わないので、もしそう見えたとしたら誤解です。念のため。構造色の青は、差し込む光で輝き方も色味も変わって見えるので、面白い色でもあります。

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今年の初3鳥(*)は
1. 部屋から見えたハシボソガラス
2. 家の前を飛んだドバト
3. 裏山上空から急降下するノスリ
でした。ノスリはgood job!

* 初3鳥(はつさんちょう)とは、私が、1月1日0時00分以降に初めて目にした鳥3種のことである。不正は許されず、目に入った鳥類は漏れなく順番に初3鳥としてラインナップされる。「不正は許されない」と言ったが、ラインナップされる基準はあくまで「目に入った」である。そのため、声を聞き分け、声の調子から状況を想像し、羽音を聴き分け…とすることで、あまりにも普通すぎる種を避けることはできる。

今年はできなかったが、裏山まで下を向いて歩き、
①ルリビタキの声が近づいたら顔を上げる
②ミソサザイの声が聞こえたら藪を見る
③騒ぎ立てるカラスの声を聞いたら声の先に視線を向けそこにいるはずの猛禽を捉える

などすることで、意図的に初3鳥を操作することもできる。
来年はぜひ頑張ってください。