踏青_徒然日記

徒然なるままに日暮しキーボードに向かいてよしなしごとを...

子蟷螂(こかまきり)

2006年06月30日 | 俳句
身構える足の細さや子蟷螂

<この俳句の作句意図>
我が家の植木鉢に小さな小さな来訪者、さっそくカメラを構えると、一人前に足を踏ん張って5ミリほどの斧を構える、これからずっとこうやって生きてゆくんだろうなあ、と思うとなんとか応援してやりたい・・・

・季語は、子蟷螂’で、夏’です。
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梔子(くちなし)

2006年06月29日 | 俳句
くちなしの香を伴として鄙の駅

<この俳句の作句意図>
第三セクターのモノレール、ようやく赤字を脱しそうと言うが我家の最寄駅は、全自動の無人駅、なんとなく物寂しさを感じているが、今日は突然梔子の香り、若かりしころ観た、旅情’のラストシーンなど思い浮かべながらちょっと嬉しい・・・

・季語は、くちなし’で、夏’です。
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向日葵(ひまわり)

2006年06月28日 | 俳句
向日葵のすなはち高き一花かな

<この俳句の作句意図>
30度にもなろうかと云う暑さの中、小さな向日葵が花を付けている。子供の時分に向日葵といったら、背丈の倍もあろうかという大きなものが普通だったが、これも園芸用に改良されたものだろうか、しかし、花も葉も、子供の頭ほどある大きいものをこそ向日葵と呼びたい・・・

・季語は、向日葵’で、夏’です。
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送り梅雨

2006年06月27日 | 俳句
傘かしげ江戸者の過ぐ送り梅雨

<この俳句の作句意図>
梅雨時に人ごみを歩くのは余計にうっとうしいものだが、たまたま出会った中年の女性がすれ違いざまつと傘を傾げた、昔ながらの江戸の仕草で「傘かしげ」と思い、すかさず自分も40度ほど傾けたが、一瞬うっとうしさを忘れることが出来た。人ごみの中でそれとなく他人を思いやる心、忘れたくないものだ・・・

・季語は、送り梅雨’で、夏’です。
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青鬼灯(ほうずき)

2006年06月26日 | 俳句
青鬼灯濡るるがままに虚子の像

<この俳句の作句意図>
久しぶりに深大寺へ参詣、時おりぱらつく梅雨空の下で、虚子の銅像が出迎えてくれた。この時期は流石に草花は少ないなかで、まだ青々とした鬼灯が、わずかに心を和ませてくれる・・・

・季語は、青鬼灯’で、夏’です。
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枇杷の実熟れる

2006年06月25日 | 俳句
光増す雲の切れ間や枇杷熟るる

<この俳句の作句意図>
枇杷が熟れ始めて、小鳥たちが騒がしくなった。梅雨空も心なしか明るさを増したようだし、もうじき暑い夏か・・・

・季語は、枇杷’で、夏’です。
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蓮の浮葉

2006年06月24日 | 俳句
千年を夢の枕や蓮浮葉

<この俳句の作句意図>
時々出掛ける薬師池公園に、三千年前の遺跡から出た実を育てた蓮が毎年花を付ける。芽出しに成功した博士の名をとって、大賀蓮’と呼ばれているがこれも生命の神秘ということか、邯鄲夢の枕’ではないが、自然の営みの中での人間の一生のなんと短く儚いことか・・・

・季語は、蓮浮葉’で、夏’です。
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虎ヶ雨

2006年06月23日 | 俳句
蒼き風わたるあら野や虎が雨

<この俳句の作句意図>
今日、陰暦五月二十八日に降る雨を、虎ヶ雨’という。伝説によれば、この日は曽我兄弟の討たれた日で、兄十郎の愛人であった大磯の遊女「虎御前」がその死を悼んで流した涙が雨となって降るのだと言う。ちょっと悲しい雨である・・・

・季語は、虎が雨’で、夏’です。
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新じゃが

2006年06月22日 | 俳句
ひと株の新じゃがを掘る晴れ間かな

<この俳句の作句意図>
菜園のじゃが芋がそろそろ食べごろと思うが、雨が続いてなかなか掘る機会が来ない、待ちきれなくて、薄日の差した梅雨の晴れ間にとりあえず一株だけ掘ってみた、大きさは不ぞろいだが10個ほど付いていた。自家製の馬鈴薯を掘る嬉しさが、晴れ間’の言葉に感じて貰えたらこの俳句は成功ですが・・・

・季語は、新じゃが’で、夏’です。
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夾竹桃

2006年06月21日 | 俳句
夾竹桃高き枝のみ咲き初めて

<この俳句の作句意図>
梅雨の晴れ間の公園に夾竹桃の花を見かけた、まだ咲き始めたばかりで、みんな高い枝の先の方ばかり、手の届くところが咲き始めるのは梅雨明けのころか・・・

・季語は、夾竹桃’で、夏’です。


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