踏青_徒然日記

徒然なるままに日暮しキーボードに向かいてよしなしごとを...

春深し

2007年04月30日 | 俳句
つくばいのたゆき雫や春深し

<この俳句の作句意図>
八重桜も散り始めて、春はもうじき終りらしい。吟行で訪れた御苑の蹲(つくばい)に、筧をつたわって落ちる雫もなんとなく間延びして見える。
じっとしていると眠気を催すような、まさに春闌く(はるたく)と言ったところか・・・
写真は、公園で見かけた緑の桜、なんとも変わった色合いの花。
何方か名前をご存知でしたら教えてください。

・季語は、春深し’で、春’です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

金蘭

2007年04月29日 | 俳句
雨霧は引きて金蘭耀へり

<この俳句の作句意図>
裏山で今年も金蘭が咲き始めた。昨日の雨は雷まで鳴って雨霧と云うのには程遠い降り方だったが、ともあれ金蘭の花は雨上がりが似合う。

・季語は、金蘭’で、春’です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

八重桜

2007年04月28日 | 俳句
あおき蘂ひめるはなやぎ八重桜

<この俳句の作句意図>
新宿御苑で目にした八重桜は折りよく満開、なんとも見事なものだ。近寄ってみると蘂の部分に緑の葉のようなものが有る。塩竃神社に有る「塩竃櫻」は、もうすこしはっきり葉と解かる感じがしたものだが、これも同じ種類なのかもしれない。
遠目にはただ華やかに見えても、内に秘めたものが有るということか・・・

・季語は、八重桜’で、春’です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

花の塵

2007年04月28日 | 俳句
まろびたる子の背に尻に花の塵

<この俳句の作句意図>
吟行の途中で立ち寄った新宿御苑の一隅で、小学校低学年の子供たちと出会った。
芝生一面に散り敷かれた八重桜の花びらの上で走り回り転げまわっている、先生は大変だ~!

・季語は、花の塵’で、春’です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

藤の波

2007年04月27日 | 俳句
藤波の水面になだれ落ちにけり

<この俳句の作句意図>
句会の仲間と亀戸天神へ藤の花を見に出掛けた。ここは東京近郊では有名な藤の名所である。案内のチラシには八部咲きとあったがどうしてどうして、なかには1メートルを越えるかと思えるほど見事なものも・・・

・季語は、藤波’で、春’です。
 (藤波とは、藤の花の房が風に揺れる様を波に見立てたもの)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

白牡丹

2007年04月26日 | 俳句
白といふあはき色あり花牡丹

<この俳句の作句意図>
亀戸天神への吟行で純白の牡丹に出会う。すがしい色に目的のはずの藤の花を忘れてしばし沈黙・・・

・季語は、牡丹’で、夏’です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

都忘れ

2007年04月25日 | 俳句
雨風を受けとめ都わすれ咲く

<この俳句の作句意図>
都忘れと云えば、京から東に下った姫様が都の思い出にと携えたのだとかいうまことしやかな話を聞いたことが有る。しかし別名を「あずまぎく」というくらいだからもともと関東の花だったのだろう。
古い伝承はさておき、捨てざるをえなかった都を想って泣く姫様を想像させるに充分な花では有る。

・季語は、都忘れ’で、春’です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

二輪草

2007年04月24日 | 俳句
野仏の錆びた硬貨や二輪草

<この俳句の作句意図>
せせらぎの聞える林の中に野仏がひとつ。いつ誰が置いたのか錆の浮いた硬貨が供えられている。何を祈ったのであろうか、今はただ純白の二輪草が静かに揺れているばかり・・・

・季語は、二輪草’で、春’です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

林檎の花

2007年04月23日 | 俳句
どこまでもひといろの空りんご咲く

<この俳句の作句意図>
公園の林檎の花が満開の季節を迎えた。真っ青な大空の下で、大地を覆い隠す雲のように広がるあの青森の景色には遠く及ばないが、空に向かって精一杯に咲く姿は清楚で美しい・・・

・季語は、林檎の花’で、春’です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

紫雲英(げんげ)

2007年04月21日 | 俳句
産土へ至る如くや紫雲英咲く

<この俳句の作句意図>
何年ぶりかで紫雲英を見つけた。見渡す限り赤紫の絨毯のように咲きつらなる蓮華を踏んで歩いた日はもう遠い昔。あのころの友はどうしているのだろう・・・

・季語は、紫雲英(げんげ=れんげ草)’で、春’です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする