踏青_徒然日記

徒然なるままに日暮しキーボードに向かいてよしなしごとを...

赤とんぼ

2005年09月30日 | 俳句
突先を渡り歩きて赤蜻蛉

<この俳句の作句意図>
最近公園にめっきり増えた赤とんぼ、尖った小枝や草穂の先を選んでは止まる、常に高みを見つめる生活の辛さに、たまには平らかな所でゆっくりしたく為ったりはしないのだろうか・・・
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

松風草

2005年09月29日 | 俳句
往く雲に松風草の音も無し

<この俳句の作句意図>
久しぶりの青空、空の雲もすっかり秋の雲となった、高い空の雲を運ぶ風も松風草の花を揺らすには至らず、松籟を聞くには未だ少々早いか・・・
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

柿の実

2005年09月28日 | 俳句
子規去(い)にて捥ぐ者の無き柿赤し

<この俳句の作句意図>
近くの農家の庭で柿の実が赤く熟れだした、目ざとく見つけて捥ぎ取り、服の裾でこすって齧るような子供は、この屋にはもう居ないらしい。
「柿食えば 鐘が鳴るなり法隆寺」などと子規の句を口ずさみながら、柿ノ木の上で枝に腰掛けたまま柿を齧った昔を想う。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

桔梗の花

2005年09月27日 | 俳句
他人(ひと)はいさ胸に星あり花桔梗

<この俳句の作句意図>
一時はアサガオにその座を取って代わられた時代も有ったようだが、桔梗こそ秋の七草にふさわしい花と思う、他人が何と言おうが、その青き星のような輝きは褪せる事は無い。

その昔、ある西部劇を見て、胸に耀く銀の星’という言葉に出会い、
自分が守り抜きたい星とは一体なんだろう’という想いを抱いたことも有った。

時代と共に環境も変り、対象の「星」も幾度と無く変遷を重ねて
今現在は、家族への思いと・・・・・・・・・
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

桜紅葉(さくらもみじ)

2005年09月26日 | 俳句
桜紅葉往かぬ万博幕を閉じ

<この俳句の作句意図>
桜は、他の草木が未だ青々としているこの時期に紅葉して早々と散ってゆく、報道によると愛知の万博は閉幕したらしい、行って見たいとは思っていたが行けずじまいだった。もう少し長く、と言うのは無理な相談だとは思うが・・・
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

酔芙蓉

2005年09月25日 | 俳句
移ろうは世のならいなり酔芙蓉

<この俳句の作句意図>
酔芙蓉は、朝に純白の花を開き、昼には薄紅色となり、だんだん赤味を増して夜には萎んでゆく、いかにも美しい花だけに、なにやらの書にいう、盛者必衰の理を表す’等という言葉が脳裏をかすめる。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

笑栗(ゑみぐり)

2005年09月24日 | 俳句
雨ありて遠のきし山栗わらう

<この俳句の作句意図>
歳時記に寄れば、秋には大気が澄んで山が近く感じるという、なんとも爽やかな季節だ。しかし台風の余波の雨でまた山が遠のいた感がある。笑み始めた栗は、はっきりと秋の到来を告げているのだが・・・
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

秋彼岸

2005年09月23日 | 俳句
灯明(あかし)ゆれ浮かぶ人あり秋彼岸

<この俳句の作句意図>
今日は彼岸の中日、ささやかな供物と般若心経を唱える。風も無いのに蝋燭の日がまたたくと、誰やらの霊が来ているのだと、聞いたことが有る。
写真は彼岸花、今年もお彼岸にぴったり合わせるように開花した、
その為にか「死人花」などと言う有難くない名前も有るそうな。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

藪茗荷

2005年09月22日 | 俳句
藪茗荷宿場へ弐里の道しるべ

<この俳句の作句意図>
裏高雄の旧甲州街道を往くと、雨風に角を削られ丸くなってしまった道標、傍らには、黒い実を光らせた数本の藪茗荷が・・・
今は通り過ぎるハイカーもろくに見ることも無い道しるべだが、ほんの100年ほど前までは大事な役目を負っていたはず、きっとあの芭蕉さんも、甲州の帰りにこの道標を見て、「やっと峠を越えたか!もう少しだ、」などと思ったに違いない。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

釣船草(つりふねそう)

2005年09月21日 | 俳句
釣船草ひかりかすかな水場かな

<この俳句の作句意図>
沢伝いに山道を登る、少し開けた所に釣船草の群落、この先に登り最後の水場がある、一息入れてまた頑張ろう。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする