踏青_徒然日記

徒然なるままに日暮しキーボードに向かいてよしなしごとを...

梔子(くちなし)の実

2005年10月31日 | 俳句
梔子の実や沈黙は金ならむ

<この俳句の作句意図>
梔子の実が熟れて金色に耀きだした、歳時記に寄れば「梔子」の名は、実が熟れても口を開けないと言うのが語源らしい、碁盤の脚が梔子の実を模っているのも、口出し無用’との意味合いだと聞いたことが有る、
ともあれ、花の少ないこの時期に眼を楽しませてくれる有り難い存在ではある。
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OB会

2005年10月30日 | 俳句
彼岸より出席の報秋時雨

<この俳句の作句意図>
昨日は夕方から冷たい時雨、そんな中で一年ぶりのOB会が開かれたが、ついひと月前には出席すると言っていた先輩が彼岸へ旅立たれたとの事で欠席、此処のところ毎年のように一人、二人と訃報がある、折からの冷たい秋の雨がよけいに侘しさを募らせる。
などと言いながら、今年もまた飲めや唄えやの大騒ぎをしてしまった(反省!)
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秋の麒麟草

2005年10月29日 | 俳句
みたらしは塩っぱし秋の麒麟草

<この俳句の作句意図>
久しぶりに立ち寄った薬師池公園、散り萎えし公園を寂しく飾るのは「秋の麒麟草」の鮮やかな黄色のみ、甘いはずの茶屋のみたらし団子も心なしかしょっぱい暮の秋である。
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天下祭(日枝神社祭)

2005年10月28日 | 俳句
宮降嫁寿ぐ山車や日枝祭

<この俳句の作句意図>
八王子の山車と山車人形が明日、明後日に行われる日枝神社のお祭に招待された、
この祭は、徳川家を氏子としていた為に山車が江戸城に入り、将軍にも披露された事から「天下祭」とも呼ばれる、
今回招待されたのは、八王子市上八日町町会の山車と山車人形で、
1883年、神田の人形師・三代目原舟月が作った「素盞鳴尊(スサノオノミコト)」、高さ約2メートルで手には剣を持ち、ヤマタノオロチに立ち向かう姿が表現されている。
今年は宮様の降嫁もあるので事のほかめでたい、
(写真と記事の一部は10/28付けの読売新聞から引用しました)
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檀(まゆみ)の実

2005年10月27日 | 俳句
檀の実既に遅しと笑う女人(ひと)

<この俳句の作句意図>
吊花檀(まゆみ)も殻が開いて美しい紅い実は既にこぼれてしまった、秋も深まったと云うことか・・・
この句の本来の意味は別なところにあります、
「檀の実」を「酔芙蓉」に置き換えてみてください、
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椋(むく)の実

2005年10月26日 | 俳句
椋の実のぽつぽつ落つる日和かな

<この俳句の作句意図>
真っ黒に熟した椋の実が秋風に吹かれて、ぽつぽつと雨だれのように落ちてくる、
雲ひとつ無い真っ青な空、ぽかぽか陽気がなんとなく楽しい。
高い椋の木によじ登って、干からびた干し葡萄の様な甘い実を食べた事や
降りられなくなって隣のお兄さんに助けてもらったことも有った、
等など、みな懐かしい思い出。
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実蔓(さねかずら)

2005年10月25日 | 俳句
子の便り途絶えてひさし実蔓(さねかずら)

<この俳句の作句意図>
息子から久しく便りも無い、もういい大人だから、と妻には言ってみるものの、なかなか子離れが出来ない夫婦ではある、ちょうど幾重にも絡まって実をゆらす実蔓のような・・・
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姫林檎

2005年10月24日 | 俳句
園庭に頬光らせて姫林檎

<この俳句の作句意図>
幼稚園の庭の隅で姫林檎がまっかに色づいた、園庭を走り回る子供たちのほっぺも真っ赤、そろそろ風も冷たさを感じるころとなった、
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橡黄葉(とちもみじ)

2005年10月23日 | 俳句
青空に窯と競いて橡黄葉(とちもみじ)

<この俳句の作句意図>
今日は陶芸クラブで素焼きの日、久しぶりの、いかにも秋らしい晴天に、頭上では色づき始めた橡の木が、窯の火と競うように揺れる葉を輝かせている。
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山葡萄

2005年10月22日 | 俳句
山葡萄含みて吹きぬ絹の道

<この俳句の作句意図>
里山の道脇で山葡萄を見つけた、口に含むと甘酸っぱい懐かしい味が口いっぱいに広がる、種と皮はぷっと、道端の草むらへ吹き出す、この辺りは絹の道といってその昔、八王子から横浜へ輸出用の絹を運んだ道だそうだ、云わば日本のシルクロードということになる・・・
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