踏青_徒然日記

徒然なるままに日暮しキーボードに向かいてよしなしごとを...

欅紅葉

2006年10月31日 | 俳句
蒼穹を覆ひ紅葉(もみ)づる欅かな

<この俳句の作句意図>
雑木紅葉のうちでも欅(けやき)の葉は、黄色から紅、そして茶色と、多様な色合いを見せてくれるところがとてもよい。公園の大欅が少しづつ黄葉を始めた、周りの若木も含めてもうじき見事な紅葉を見せてくれるだろう・・・

・季語は、紅葉づる(もみづる)’で、秋’です。
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釣船草

2006年10月30日 | 俳句
風さわぐ野草(のぐさ)波めき釣船草

<この俳句の作句意図>
裏高尾の沢伝いに山を下る途中で、釣船草を見かけた。せせらぎを覆い隠すほどの草が風に揺れる中でいかにも頼りなさそうな小船といった花である。
別名は法螺貝草と言うそうだが、修験の山である高尾山ではそちらの方が相応しいのかも知れない・・・

・季語は、釣船草’で、秋’です。
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鶏頭

2006年10月29日 | 俳句
鶏頭の喧しかる風の苑

<この俳句の作句意図>
鶏頭の十四五本もありぬべし 子規
見れば見るほど雄鶏のとさかに見える鶏頭の花、朝の風に静かに揺れるさまはハッとするほどの美しさだが、これだけ沢山かたまると喧(かまびす)しく鳴き合う鶏が想像されて、微笑ましくもちょっとうるさいかとも感じてしまう。
写生句と言われる子規の句だが、ひょっとすると同じような想いを詠んでいたのかも知れない。

・季語は、鶏頭’で、秋’です。
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岩屋大師

2006年10月28日 | 俳句
燭揺るる岩屋大師や秋寒し

<この俳句の作句意図>
その昔、子規も立ち寄ったと言う高尾山中の岩屋大師、岩肌に掘られた洞窟の闇を背にして何十本かの蝋燭の揺れる灯に照らされている。
滝の水に打たれる荒行で知られる琵琶滝から流れ下って来た瀬音を聞きながら頭を垂れる、つかの間の静かな時間が流れる。
写真は、水行の行はれる琵琶滝です。

・季語は、秋寒し’で、秋’です。
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朝霧

2006年10月27日 | 俳句
朝霧やおにぎり有りてふ山の駅

<この俳句の作句意図>
今日は句会の仲間と高尾山へ吟行。京王線の高尾山口駅から小学生の団体と一緒にわいわいと歩く、ケーブルカーの駅前の売店の、おにぎり有ります’の看板を横目にひたすら山頂を目指した・・・
写真は、駅前広場で見つけた10月桜です。

・季語は、朝霧’で、秋’です。
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がまずみ

2006年10月26日 | 俳句
莢蒾(がまずみ)の月日重ねた紅清か

<この俳句の作句意図>
莢蒾(がまずみ)がきれいに色づき始めた。子供のころは、霜が降りないと食べられないと聞いていたので、
霜を楽しみに待ったものだ・・・

この春先生から進められて角川の雑誌「俳句」に投句を始めた、
発表は2ヶ月あとなので、がまずみの霜を待つ子どものような気持ちで待つ日々が続いているが、
10月号(金久美智子先生)と、11月号(山本洋子先生)と連続で佳作に選ばれた。
虫眼鏡で見なければ読め無さそうな文字がなんと大きく感じられることか、
これに味を占めて、当分続けてみようなどと思っている(笑)

・季語は、莢蒾(がまずみ)’で、秋’です。
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櫨紅葉

2006年10月25日 | 俳句
瀬音伝う道志の道や櫨もみじ

<この俳句の作句意図>
道志の道は、山あいを流れる道志川に沿って山中湖へと抜ける間道である。紅葉の季節は走るのが愉しい道だが、まだちょっと早すぎるようだ。
写真は部分的に色づき始めた櫨(はぜ)、櫨紅葉と言うには早すぎるようだが緑の中にハッとするような紅も、それなりに美しい。

・季語は、櫨紅葉(はぜもみじ)’で、秋’です。
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草の花

2006年10月24日 | 俳句
山峡を満たす夕風草の花

<この俳句の作句意図>
山あいの小さな野原も殆どの草は実を結び冬の準備を始めた、冷えびえと吹き続ける夕風の中に野菊の群落、暦の上では霜降とか、もうしばらく暖かな陽をあげたいものだが・・・

・季語は、草の花’で、秋’です。
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藷掘り

2006年10月23日 | 俳句
蔓切りが主の仕事甘藷掘り

<この俳句の作句意図>
幼稚園児のいも掘りが始まった。畑の持ち主らしきお爺さんが蔓を切ってかたずける、これが一番大変なところだ。
後は子どもたちが一株ずつに取り付き、手で少し掘ってから引き抜く、あちらこちらから歓声が上がり始める、秋の畑のほほえましい時間・・・
と言うことで、我農園(?)の甘藷もそろそろ良いころかと一株だけ掘ってみた、まともなのは3本だけだが素人にしては上出来’と自分に言い聞かせる。
残りは後日娘たちに掘らせてあげる(?)という事にして本日の作業は終了(笑)

・季語は、甘藷’で、秋’です。
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ちちろ鳴く

2006年10月22日 | 俳句
ちちろ鳴く闇は鉢より始まりて

<この俳句の作句意図>
コオロギの声になにげなくガラス戸を開いたら、月見草が一輪咲いていた。夏の間はまだ明るいうちから開き始めるが、この時期になると真っ暗になってからしか咲かないので、朝になって萎れてしまってから気付くことが多い、写真は、コオロギのおかげで見落とさずにすんだ真っ白な月見草と暗闇から呼びかけるコオロギの声です・・・残念ながら声は撮れませんでした(笑)

・季語は、ちちろ鳴く’で、秋’です。

※ちちろ’とは、蟋蟀(こおろぎ)のことです。
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