踏青_徒然日記

徒然なるままに日暮しキーボードに向かいてよしなしごとを...

すべりひゆ

2006年07月31日 | 俳句
諾々と生きるのもよしすべりひゆ

<この俳句の作句意図>
在職中は唯々諾々とした人生とは・・・などと疑問を持ったりしたものだが、今となってはすべてが必然と肯定できる。畑の片隅で見向きもされない滑莧の仲間にも、こんなに見事な花を咲かせるものも有るのだから・・・

・季語は、滑莧(すべりひゆ)’で、夏’です。
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百日紅

2006年07月30日 | 俳句
山門に淡き昼の灯百日紅

<この俳句の作句意図>
真夏の暑さが戻ったが、日陰に入れば風が心地よい、薄墨色の山門に線香花火を集めたような百日紅の紅色が映える木の下闇は、この時期一番の散歩コースである。

・季語は、百日紅(さるすべり)’で、夏’です。
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夏草

2006年07月29日 | 俳句
夏草に嘆きし人の背の高き

<この俳句の作句意図>
梅雨の晴れ間に出た野原、この辺りは幾度か戦場となった地である、ツワモノどもが夢の跡’だ、こんな風景から名句を詠む人の偉大さが改めて感じられる。
ばったり出会った子猫、何を見つけに来たのだろう、私と同じで"当てのない何か”を見つけに来たのかも知れない・・・

・季語は、夏草’で、夏’です。
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土用の丑の日

2006年07月28日 | 俳句
土用鰻くふてはなしのなきふたり

<この俳句の作句意図>
7月23日は土用の丑の日、以前なら、この日鰻を食べるのは、一説によると江戸中期に平賀源内が鰻屋から頼まれて考案したのだ。などと子らに話したりしたものだが、最近は薀蓄を聞かせる相手もなくただ静かに食べるのみ・・・

・季語は、土用鰻’で、夏’です。
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空蝉

2006年07月27日 | 俳句
空蝉の棄ててはじむることありて

<この俳句の作句意図>
朝の散歩道で露草にすがる空蝉を見かけた。昨日の暑さで旅立ちを決意したものと思えるが、長い一生の最後の飛翔の場と、か細き露草は、なんとも儚い取り合わせではある。羽化後の蝉の命はほんの数日と聞く、せめて良い恋をして穏やかな最後を迎えさせてあげたいものだ・・・

・季語は、空蝉’で、夏’です。
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射干(ひおうぎ)

2006年07月26日 | 俳句
廃校に子らの残せし射干咲く

<この俳句の作句意図>
少子化による統廃合で数年前に廃校となった小学校の施設を利用させてもらうこととなり、久しぶりに訪れた校庭の花壇に射干(ひあふぎ)が咲いていた。多分、数年前に生徒たちが植えたものであろう、人の世の営みは変っても、草花はこうしてめぐり来る季節を伝えてくれている・・・

・季語は、射干(ひあふぎ)’で、夏’です。
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火守り

2006年07月25日 | 俳句
蚊火焚きて酒すこしある火守かな

<この俳句の作句意図>
今は廃校となった小学校の窯を借りて焼成作業、手馴れたメンバーは、ワインやチーズ、アルミホイルに包んだ芋まで持参、時おりぱらつく雨にもめげず、野外に出したテーブルでピクニック気分の火の番。唯一の問題は藪蚊対策!と言うことで、蚊取り線香の出番となった。

・季語は、蚊火’で、夏’です。
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餓鬼忌(龍之介忌)

2006年07月24日 | 俳句
窯の火のがうがう泣きて餓鬼忌かな

<この俳句の作句意図>
陶芸のクラブで、今回は備前(風?)の焼締めに挑戦、窯出しをあれこれ想像しながらの火の番も楽しいものだ。今日7月24日は、芥川龍之介の忌日、普通には「河童忌」と言うが、俳号を「餓鬼」と名乗っていたために俳句の世界では「餓鬼忌」とも云う。芥川龍之介と言えば、羅生門を思い出すが、餓鬼とはどんな思いで名乗ったのだろうか・・・

・季語は、餓鬼忌’で、夏’です。
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梅雨出水(つゆでみず)

2006年07月23日 | 俳句
こもり居の茶粥すするや梅雨出水

<この俳句の作句意図>
梅雨明けまじかの洪水を梅雨出水とよぶが、このところの雨量は半端ではない。九州辺りが特にひどいようだが被害にあっている方々には本当にお気の毒様である、我が家の辺りはさほどではないが、夏だというのに肌寒いくらいの家にこもってただ窓の外を眺める日々、まいった・・・

・季語は、梅雨出水’で、夏’です。
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土用三郎

2006年07月22日 | 俳句
雲垂るる土用三郎茶殻棄つ

<この俳句の作句意図>
土用に入って三日目の今日は、土用三郎と呼ばれ、古くは、この日の天候で稲作の吉凶を占った、晴天ならば「豊作」、雨ならば「凶作」と云われたそうだが、今年の関東は今にも降り出しそうな曇り空、これだと「ちょい悪」ぐらいだろうか?
あまりお茶ばっかり飲んでも居られない、畑でも見回ってこよう・・・

・季語は、土用三郎’で、夏’です。
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