踏青_徒然日記

徒然なるままに日暮しキーボードに向かいてよしなしごとを...

空蝉

2007年07月31日 | 俳句
空蝉や老いらくの恋それもよし

<この俳句の作句意図>
今日、鳥に追われて逃げ惑う蝉を見かけた。
蝉は地中で数年を暮らし、地上に出て、羽を得てからは僅か数日でその一生を終ると云う。死期が迫ってからの恋を老いらくの恋と云うのであれば、なんとか成就させてやりたいものだ。

・季語は、空蝉’で、夏’です。
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荒梅雨

2007年07月30日 | 俳句
荒梅雨や倒れ伏したる草あまた
  あらづゆや たふれふしたる くさあまた

<この俳句の作句意図>
参議院選挙は自民党が予想以上の大敗、大物と云われる議員の敗退も目立つ。折から関東地方は雷を伴う強雨、川岸の草も急激の増水に倒れ伏している・・・

・季語は、荒梅雨’で、夏’です。
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涼風

2007年07月27日 | 俳句
涼風の一塊白き花となり
 りょうふうのいっかい しろきはなとなり

<この俳句の作句意図>
汗をぬぐいながら山道を歩き、せせらぎの聞こえる木陰に入ったとたんに一陣の涼風。なんとも心地よい一瞬、咲きのこった傍らの山紫陽花が風の化身の如くに美しく映る・・・

・季語は、涼風’で、夏’です。
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夏帽子

2007年07月25日 | 俳句
前になり後になり母子夏帽子

<この俳句の作句意図>
今日もよく晴れたが大陸の高気圧とて比較的過ごしやすい一日だった。街で見かけた親子連れは揃いの夏帽子、先へ行ったり、遅れたりと、ちょこまか動く姿が可愛く、汗をぬぐうのも忘れてしばし見とれる。

・季語は、夏帽子’で、夏’です。
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紅葵

2007年07月24日 | 俳句
束の間の深き青空紅葵
 つかのまの ふかきあおぞら べにあおい

<この俳句の作句意図>
昨夜までの雨が嘘のように晴れ上がった青空、それも今日一日でまた雲の多い日になると云う。モミジ葵の深い紅色も今日は一段とさえて見える。

・季語は、葵(あふひ)’で、夏’です。
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夏祭り

2007年07月23日 | 俳句
ビルの峪揺すりて祭太鼓かな

<この俳句の作句意図>
梅雨明けやらぬ合間を縫って地区の夏祭りが行われた。足場用の鉄パイプの櫓の上から太鼓の響き、やはり夏祭りと云えば太鼓と盆踊りだ。
我グループでは今年「フランクフルト」販売となったために焼き担当となり、
忙しさで写真が撮れず、残念!

・季語は、祭太鼓’で、夏’です。
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灸花(やいとばな)

2007年07月22日 | 俳句
しがらみを命と笑ひやいと花

<この俳句の作句意図>
庭木や垣根に絡み付き、表面を覆ってしまうほどに繁殖する灸花。名前の由来は、子供がお灸の真似をして遊んだ事から来ていると云う。中心が紅色で白色の小花はそれなりに可憐で、庭木のためには取り払いたいところだがちょっと躊躇してしまう。

・季語は、灸花(やいとばな)’で、夏’です。
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さみだれ萩

2007年07月20日 | 俳句
城は崩れさみだれ萩の緑かな

<この俳句の作句意図>
僅かに残った石垣もすでに昔の栄華を思わせることもない城跡に、夏萩が咲きこぼれる。止みては降る小雨の中に、静かに静かに散る・・・

・季語は、さみだれ萩’で、夏’です。
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散蓮華

2007年07月19日 | 俳句
散蓮華夜の帳に鬼女となり
  ちりれんげ よるのとばりに きじょとなり

<この俳句の作句意図>
朝の光とともに開いた蓮の花は夕闇を待たずに花弁をたたむ。何度かそれを繰り返した後にたたむのをやめ、崩れるように散ってゆく。儚さをたたえたその姿を散蓮華(ちりれんげ)と呼ぶが、散り残って夕闇に浮かぶ姿は妖艶で凄みさえ感じる・・・

・季語は、散蓮華(ちりれんげ)’で、夏’です。
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蓮見舟

2007年07月17日 | 俳句
葉間(はあい)には灰色の空蓮見舟

<この俳句の作句意図>
古代ハスが咲き始めたとの新聞報道を見て、薬師池公園の蓮田へ出かけた。時折降りかかる小雨もなんのそのでデジカメを振り回す。蓮の花も見事だが2メートルも有る葉の下を巡り歩くのもなにやら不思議な感覚を覚える。

・季語は、蓮見舟’で、夏’です。
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